公開日: 2024年11月18日
更新日: 2024年11月19日
40代でやってよかった美容医療は?おすすめの施術を紹介
目次
40代になると、肌の水分量や皮脂量が急激に減少するため、さまざまな肌トラブルが伴うようになります。
しかし、仕事や家事に追われて美容に充てる時間も少なく、肌トラブルを抱えたままという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、40代から表れる肌の悩みや、おすすめの美容医療を紹介します。
現在シミやシワなどの肌悩みが気になっており、美容医療の施術を検討している方は、ぜひご一読ください。
40代で表れる主な肌の悩み
40代から感じやすくなる肌悩みには、いったいどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、それぞれの肌悩みを詳しく紹介します。
①シミ
40代の方が直面する肌の悩みとして、シミを真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
シミは、黒色のメラニンという物質が肌に過剰に蓄積されることで発生します。
肌のサイクルが整っていれば、メラニンが生成されても肌表面まで押し上げられ、そのあと古い角質と一緒に排出されます。
しかし、加齢とともに肌のサイクルが乱れると、メラニンを含む角質が肌に蓄積し、シミとなって残りつづけてしまうのです。
また、40代からは光老化の影響も受けるようになります。
光老化とは、長年にわたって蓄積された紫外線のダメージによって肌にシミやシワ、たるみといった老化のサインが表れることです。
10代の頃から光老化が始まるとされており、20~30代頃から肌表面に影響を及ぼし始めます。
シミは一般的に、痛みやかゆみを伴うことはありませんが、サイズが大きくなると目立ちやすくなるため、小さいうちから対処しておくことが大切です。
関連記事:薄いシミをレーザーで治療するのは難しい?理由を解説
②そばかす
主に若い頃にみられるそばかすですが、なかには40代で悩んでいる方もいらっしゃいます。
鼻や頬のあたりに、薄茶色もしくは茶色の斑点が左右対称に発生するのが特徴です。
また、色白の方にできやすいといわれているほか、肩や背中など、顔に限らずさまざまな場所に発生します。
なお、そばかすは遺伝的な要因や紫外線が発生の原因とされており、セルフケアのみで治すことはできません。
年齢の経過とともに目立たなくなっていきますが、気になるようであれば美容皮膚科などの医療機関に相談してみてください。
③色素沈着
色素沈着は炎症や日焼け、摩擦などあらゆる要因で発生します。
一般的にシミとよばれる老人性色素斑や、肝斑も色素沈着の一種です。
なお、色素沈着として多くの方が認識しているのは、“炎症後色素沈着”です。
ニキビや怪我、湿疹などを触ったり、強く擦ったりするのがきっかけとなって炎症後色素沈着は表れます。
形状や大きさはさまざまで、色は茶褐色の場合がほとんどです。
炎症後色素沈着は大抵の場合、肌のサイクルによって徐々にケアできるので、過度に心配する必要はありません。
④くすみ
くすみとは、肌の透明感や明るさが失われ、顔全体が暗く見える状態のことです。
顔色が悪く見えるため、不健康で暗い印象を周囲に与えてしまいます。
肌のくすみは一つの原因だけでなく、さまざまな要因によって引き起こされます。
それぞれの原因については、以下の表をご覧ください。
【肌のくすみの原因】
原因 |
内容 |
メラニンによるくすみ |
・紫外線や摩擦で肌がダメージを受けたときに生成される ・色は薄い褐色で、肌が黒みがかった茶色にくすんで見える |
血行不良によるくすみ |
・冷え性や運動不足、睡眠不足で血行が悪くなったときによく発生する ・血行不良になると毛細血管が青く目立ち、肌が青みがかった黒色にくすんで見える |
乾燥によるくすみ |
・乾燥によって肌の水分量が低下するとキメが乱れて、灰色がかった色にくすんで見える ・くすみだけでなく、ハリの低下や小ジワも引き起こすことがある |
糖化やカルボニル化(※)によるくすみ |
・体内でタンパク質が糖や脂質とつながると糖化が起こり、肌の奥に存在する真皮層が変色することで黄みがかった色へと変化する ・カルボニル化で起こる黄ぐすみは、糖化で起こるものより濃いのが特徴 |
またこれら以外にも、間違ったスキンケアが原因となるケースが存在します。
洗顔するときは手でゴシゴシと擦らず、たっぷりの泡で優しく包み込むように洗い、そのあと速やかに保湿することが重要です。
※カルボニル化:酸化した脂質から発生した分解物質であるアルデヒドが、タンパク質と結びつくこと
⑤シワ
ふと鏡を見たとき、目元や口元にくっきりとしたシワができており、ショックを受けた経験がある方もいらっしゃるでしょう。
一般的にシワの原因には、肌の老化や紫外線によるダメージ、皮膚の乾燥などが挙げられます。
またシワは、表皮性と真皮性の2種類に分けられます。
表皮性は肌の表面に発生するのが特徴で、乾燥ジワや初期段階の浅いシワがほとんどです。
こちらは毎日きちんと保湿を行うことで、改善するケースがあります。
一方で、真皮性はシワの溝が奥深くにまで刻まれている状態で、一度表れると保湿だけのケアで緩和を目指すのは困難です。
眉間やおでこにシワを寄せる癖がある方は、年齢を重ねると真皮性のシワに発展することも多いため、今のうちから気をつけましょう。
⑥たるみ
年齢を重ねると気になる肌悩みのなかで、特にたるみは老けた印象を与えてしまいます。
40代を過ぎてから、口元や頬、顎下のフェイスラインなど、顔の下半分のたるみが気になりだす方が多くいらっしゃいます。
実は顔のたるみは、単に皮膚がたるんでいるだけではないことをご存じでしょうか。
加齢や生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどによって、皮膚の下にある筋肉や脂肪、靭帯、骨の組織が変化し、その重みに耐えられなくなることでたるみは起こるのです。
したがって、たるみは深刻化するほどセルフケアでの対応は困難です。
しかし、以降で紹介する美容医療の一部で、たるみに対してアプローチできる可能性はあります。
⑦毛穴
40代になると、肌のたるみによって頬の毛穴も目立つようになります。
毛穴の見栄えの悪化は生活習慣の乱れやストレス、肌の水分と皮脂の量のバランス、紫外線によるダメージなど、あらゆる要因で起こります。
また、加齢によってハリや弾力が失われ、肌を支える力が弱くなるのも原因の一つです。
なお、毛穴の見栄えの悪化は日々のスキンケアや顔の筋トレを行うことで、ある程度予防できます。
ただし、顔の筋トレを過度に行うと皮膚が伸び縮みしたり、引っ張られたりして新たなシワやたるみの原因となります。
したがって、週に2回ほどの頻度で行うことが大切です。
40代で肌の悩みが増える原因
40代頃から気になり始める肌悩みについてわかったところで、ここからはその悩みが増える原因を解説します。
筋力の衰え
まず挙げられる原因の一つに、筋力の衰えがあります。
年齢を重ねると、加齢によって顔の筋肉が衰え、皮膚や脂肪を支えることが難しくなります。
さらに、基礎代謝が低下することで肌細胞のはたらきや新陳代謝も衰え、先ほど紹介したような肌悩みにつながるのです。
ただし、こうした原因から生じる肌の悩みは、顔の筋トレや美容医療を活用すると、深刻化を防げます。
紫外線
肌が老化する原因の8割は、紫外線であるといわれています。
紫外線には、UVAとUVB、UVCの3種類が存在します。
このうち人体に影響を及ぼすのは、皮膚のハリや弾力を維持するコラーゲンやエラスチンを破壊するUVAと、皮膚の赤みやひりつきを起こすUVBです。
また、若い頃からUVAを浴びつづけるとダメージが蓄積し、シワの発生にもつながります。
肌は老化が進むと、抵抗力や回復力が低下し、そのぶん紫外線の影響も受けやすくなるので、日頃からUV対策を入念に行うことが大切です。
女性ホルモンの減少
40代を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が始まります。
エストロゲンは卵巣の卵胞内から分泌され、代謝の向上や肌のうるおい、ツヤの維持などさまざまな効能をもたらします。
そしてそのエストロゲンの減少は、シミやたるみを発生させる原因になってしまうのです。
また、分泌されるエストロゲンの量が減少することで、更年期障害も引き起こされます。
更年期障害が表れると骨密度が徐々に低下し、骨粗鬆症のリスクが高まりますが、これは顔の皮膚を支える骨も例外ではありません。
顔の骨の萎縮が始まると皮膚がたるんで、シワやたるみを進行させてしまいます。
40代の方におすすめの美容医療
ここまで紹介した肌悩みは、実は美容医療で対処していくことが可能です。
ここからは、40代の方におすすめの美容医療を詳しく解説します。
ヒアルロン酸注入
シワやたるみが気になっている方には、ヒアルロン酸注入がぴったりです。
ヒアルロン酸は、もともと皮膚や関節、目など人体のあらゆるところに存在しています。
粘性と弾性が非常に高く、水を抱え込む力にも優れており、たった1gでおよそ2~6Lもの水分を保持するといわれています。
そんなヒアルロン酸を外部から注入して補うのが、ヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸注入とは、粘性のあるヒアルロン酸を、肌悩みが気になる箇所に注射する注入治療のことです。
ヒアルロン酸注入はダウンタイムも少ないので、施術後は比較的早く普段通りの生活を送れます。
また、美容クリニックで施術を受け、その結果に納得がいかなかった場合はヒアルロン酸分解注射によって、以前の状態に戻すことも可能です。
ボトックス注射
アラガン社製のボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作る筋弛緩作用のあるA型ボツリヌス毒素を、発達した筋肉に注入することで緊張を緩め、シワを軽減する治療のことです。
額の横ジワや笑ったときの目尻のシワなど、表情ジワの改善に効果を発揮します。
ボトックス注射の効果は、およそ3~4か月持続するのが利点ですが、注入箇所などが適切でなかった場合、目が開きにくくなるといったリスクがあります。
したがって、施術を受ける際は実績のあるクリニックを選択しましょう。
シミ取り
シミは、化粧である程度カバーできますが、やはり根本から改善したいと思う方も多いのではないでしょうか。
クリニックで施術を行う場合、シミの種類や大きさなどに応じて適した治療法が異なります。
シミ取りで行われる施術とその内容は、以下の通りです。
【クリニックで行われる施術とその内容について】
施術 |
内容 |
ピーリング治療 |
・グリコール酸を使用して肌に蓄積した古い角質を取り除き、肌のサイクルを促す治療法 ・肌のくすみやざらつきのケア、透明感の向上にも効果が期待できる |
レーザー治療 |
・特定の波長をもつレーザー光を使用し、シミの色素となりうる細胞を破壊する治療法 ・細胞内のメラニン色素にはたらきかけるので、施術回数が少なく、短時間で終わるのがメリット |
光治療(IPL) |
・IPLという光を照射して、メラニン色素にダメージを与え、シミをケアする治療法 ・施術後の赤みや腫れが少ないことがメリット ・シミやくすみだけでなく、毛穴の悩みにも効果が期待できる |
このように、効果が期待できる肌悩みは異なるため、施術を受ける前にどの治療法が適しているのか、医師と相談することが大切です。
クマ取り
目の下にクマがあると、実年齢より老けて見られたり、相手から疲れて見えたりなど、自身の印象に大きな影響を与えます。
一口にクマといってもその症状は4つに分かれており、色と原因がそれぞれ異なります。
気になるクマの種類とその内容については、以下をご覧ください。
【目の下のクマの種類とその内容について】
種類 |
内容 |
青グマ |
・目の下が青や紫に見えるクマのこと ・目のマッサージで改善されることもあり、比較的治しやすいとされている ・寝不足やドライアイ、疲れ、ストレスなどが原因 |
茶グマ |
・目の下が茶色く見えるクマのこと ・茶クマはメラニンの蓄積なので、改善へと導く方法はシミのケアと同様 ・紫外線や乾燥、擦りすぎ、肌のサイクルの乱れなどが原因 |
赤クマ |
・目の下が赤く見えるクマのこと ・睡眠不足やスマートフォン、パソコンの酷使によって疲れた目の毛細血管が、拡張するのが原因 ・放っておくと青クマや茶クマへと進行するおそれがある |
黒クマ |
・目の下が黒く見えるクマのこと ・目の下の脂肪のふくらみや皮膚のくぼみによって影ができ、黒く見えるのが原因 |
クマは一度表れるとセルフケアで解消するのは難しいですが、日々のケアで予防することは可能です。
セルフケアで改善できなかった場合は、その種類によってヒアルロン酸注入や脱脂の除去、内服・外用薬などの治療が行われます。
ヒアルロン酸注入は比較的ダウンタイムが短く、副作用もほとんどないのが利点です。
一方、脱脂の除去とは目の下の余分な脂肪を取り除く治療法のことで、ダウンタイムはおよそ1~2週間要するものの、長期的な効果が期待できます。
クマが軽度の場合は内服・外用薬を用いることが多く、トラネキサム酸や美白クリームなどを使用します。
また、規則正しい生活を心がけることで対処できるケースもあるので、セルフケアも含めて、普段の生活を改めて見直すように心がけましょう。
糸リフト
糸リフトとは、特殊な糸を皮膚の下に挿入し皮膚を引っ張ることで、たるみを引き上げる美容施術のことです。
また、糸を入れると皮膚が異物と認識して刺激を受け、糸の周りにコラーゲンやエラスチンを大量に作ります。
したがって、たるみの解消のほかにハリやツヤを生み出す若返り効果にも期待できます。
糸リフトのダウンタイムの経過には個人差がありますが、腫れや内出血などの症状は2~3週間、長くても1か月程度で落ち着く場合がほとんどです。
レーザー治療
レーザー治療は、レーザーの刺激で肌にハリを与えるだけでなく、真皮で作られるコラーゲンのはたらきをサポートし、長期的にシワやたるみを防げるとされています。
また、肌悩みのある箇所に的確に照射することで、その部位のシミやシワにより効果的にアプローチできるのも魅力です。
治療後はレーザーの刺激によって、肌の周囲に赤みとヒリヒリとした痛みが生じる可能性があります。
ですが、患部を保護するための塗り薬など、適切な処置を行うことで、赤みや痛みは次第になくなるケースがほとんどです。
ダーマペン
気になる小ジワやたるみなど、さまざまな肌悩みに効果が期待できるダーマペンも、おすすめの施術です。
髪の毛よりも細い針で肌に微細な穴を開け、皮膚の自然治癒力を引き出す治療となっています。
コラーゲンやエラスチンのはたらきのサポートや、肌のサイクルの調整などに期待がもてるのが強みです。
また、ダーマペンで開けた穴は、塞がるまで数分から数時間ほどの時間がかかります。
そのあいだに、毛穴や赤みなど現在の肌悩みに適した導入液を注入・浸透させることで、より効果的に肌を活性化させられます。
HIFU
HIFUとは、“高密度焦点式超音波治療法”のことです。
肌の引き上げやたるみへの効果が見込める治療法で、皮下組織や筋膜に超音波を照射し、そこから生じる熱の効果によって、肌に自然なかたちでハリを与えるとされています。
HIFUの効果の持続期間は、一般的におよそ3~6か月、またはおよそ半年~1年です。
そのため、より長期間効果を持続させる場合は、定期的にクリニックに通う必要があります。
基本的に、日常生活に影響するほどのダウンタイムや副作用は生じませんが、まれに赤みや腫れを起こす可能性があることだけは留意しておきましょう。
ビタミンC点滴
ビタミンC点滴とは、肌のきめを整えるための美容点滴のことを指します。
ガン治療の一つとして使用されていたものですが、メラニンの抑制にも一定の効果があるとわかったため、美容医療でも用いられるようになりました。
ビタミンCは、サプリメントなどで経口摂取しても消化器官から吸収されず、そのまま排泄されてしまいます。
しかし、点滴として注入することで直接血管内へと送り込めるため、肌にもきちんとアプローチできます。
また、ほかの美容医療と比べて副作用も少なく、施術後翌日からメイクができるのもうれしいポイントです。
エレクトロポレーション
電気の力を利用し、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術をエレクトロポレーションといいます。
特殊な電気パルスで皮膚に小さな穴を開け、そこに美容成分を入れて肌内部に浸透させる仕組みです。
普段のケアでは浸透しづらい有効成分も、しっかりと届けることが可能です。
40代の肌はシワやたるみなどの肌悩みを引き起こすが、美容医療の活用によってきちんとケアできる
今回は、40代の方が気になり始める肌悩みと、おすすめの美容医療を紹介しました。
女性の肌は40代になると、水分量や皮脂量が低下することで、シミやシワなどの肌悩みを引き起こします。
しかし、これらの肌悩みは美容医療を施すことで、緩和へと向かいます。
ダウンタイムが少ない施術もあるため、治療後に普段通りの生活を送りたい方にもおすすめです。
藤井クリニックでは無料カウンセリングで、それぞれのお悩みに合った施術を提案いたします。
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