藤井 靖成院長の美容コラム

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藤井 靖成院長の美容コラム

人中にニキビができやすいのはなぜ?部位の条件と段階別の対処法を解説

目次

鼻の下、くちびるのすぐ上——人中と呼ばれるこの狭い範囲にだけ、ニキビが繰り返しあらわれる。ほかの部分は落ち着いているのに、なぜここばかりなのだろう。そう感じて、胃腸の不調やホルモンの乱れを疑われる方も少なくありません。けれども人中は、鼻と口という二つの出口に挟まれた通り道にあたり、外からの刺激と付着がもっとも集まりやすい場所のひとつです。産毛の自己処理、マスクの内側にこもる湿気、無意識に触れてしまう回数。この部位ならではの条件が重なることで、同じ場所に繰り返しあらわれているのかもしれません。この記事では、人中にニキビができやすい四つの条件を整理したうえで、いまどの段階にあるかによって手の打ち方がどう変わるのかを、美容皮膚科の視点からご説明します。跡として残ってしまったものへの対処ではなく、いま炎症が起きている状態と、繰り返す状態そのものをどう扱うかに絞ってお伝えします。

人中にニキビができやすいのはなぜ?まず部位の条件から考える

人中は、鼻の下からくちびるの上縁までの、指一本ほどの幅しかない範囲です。面積としてはごくわずかですが、顔のなかでこれほど多くの条件が重なる場所はそう多くありません。鼻からの分泌物が通り、飲食のたびに液体や油分が触れ、マスクをつければ呼気がこもり、産毛の処理でくり返し刃が当たります。しかも正面から見えるため、鏡の前で無意識に指が伸びやすい場所でもあります。

ニキビは、毛穴の出口が詰まり、そのなかで皮脂が滞り、常在菌が増えて炎症が起きるという道筋をたどると考えられています。この道筋のどこにも、体の内側の不調が関わることはあります。けれども人中のように「特定の狭い範囲にだけ繰り返す」場合は、体の内側よりも先に、その部位に固有の外からの条件を見直すほうが、変えられる余地が大きいというのが実際のところです。

胃腸の状態やホルモンの変動が肌に影響するという考え方は古くから語られていますが、口まわりだけに症状が出ることを説明する根拠として確立しているわけではありません。内側の要因が疑われる場合は、肌以外の症状もあわせて診ていく必要があります。まずは、この部位でいま続いている刺激を一つずつ減らしていく。そこから始めるのが、遠回りに見えて確実な道筋です。

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人中にニキビができやすい四つの条件

人中という部位に集まりやすい条件を、四つに分けて整理します。ご自身に当てはまるものがどれかを考えながらお読みください。

条件1|鼻と口という二つの出口に挟まれている

人中の上には鼻孔があり、下にはくちびるがあります。鼻からの分泌物は、拭き取るという動作とともにこの範囲を通過します。飲食のときには、飲み物の縁やスープ、油分を含む食品がくちびるの上縁に触れ、そのまま残ることがあります。とくに風邪や花粉の季節に、鼻をかむ回数が増えた時期と重なって症状が出やすくなる方は、この条件の影響を受けている可能性があります。

対処としては、拭き取る動作を「こする」から「押さえる」に変えること、やわらかい素材を選ぶこと、飲食のあとに口まわりを水で軽くすすいでから押さえるように拭くことが挙げられます。いずれも地味ですが、刺激の総量を減らす効果が期待できます。

条件2|産毛の自己処理がくり返し当たる

人中の産毛は、顔のなかでも目立ちやすいため、定期的に処理されている方が多い部位です。カミソリや電気シェーバーの刃は、毛を切ると同時に表面の角質も削ります。毛抜きは、毛穴そのものに負担をかけます。処理の直後に同じ場所が赤くなる、数日してから小さな膨らみが出る、といった変化をくり返している場合は、自己処理の方法そのものが、ニキビが生じる条件の一つになっている可能性を考えます。

見直すとすれば、頻度を落とすこと、刃を清潔に保ち切れ味の落ちたものを使わないこと、乾いた肌に当てず滑りを確保すること、処理後に保湿を行うことです。処理そのものの負担を減らしたい場合には、毛を減らす方向の医療的な選択肢もありますが、炎症が起きている最中は照射を避けるのが原則で、落ち着いてからの検討になります。

なお、自己処理や摩擦が色素の沈着につながるという話は、脇など別の部位でより問題になりやすいテーマです。ここでは「ニキビが生じる条件としての刺激」に限ってお話ししています。

条件3|マスクの内側に湿気と摩擦がこもる

マスクを着けているあいだ、人中はちょうど布と皮膚が接して動く位置にあります。呼気によって内側の湿度が上がり、角質が水分を含んでふやけると、毛穴の出口が塞がりやすくなると考えられています。さらに、会話や表情の動きのたびに布がわずかにこすれます。湿気と摩擦、この二つが同時に加わる点が、マスク着用時の人中の特徴です。

長時間の着用が避けられない場合は、可能なタイミングで一度外して湿気を逃がすこと、肌に触れる面の素材を見直すこと、サイズが合わず動きやすいものを避けることが対処になります。

条件4|一日に何度も無意識に触れている

人中は、頬づえや鼻を触る動作の延長で、指が届きやすい位置にあります。ご自身では触れている自覚がないことも多く、一日に何十回と繰り返されている場合があります。気になる膨らみを指先で確かめる動作も、そのたびに圧と細菌を加えていることになります。

触れる回数を減らすことは、意識するだけでも変わります。また、気になって確かめたくなったときは、鏡で見るだけにとどめ、指で押さない。この一点を守るだけでも、経過は変わってくると考えられます。

ニキビは段階で見る|いまどの状態にあるか

もう一つ大切なのが、ニキビは段階のある症状であり、いまどの段階にあるかによって、適した対処が変わるという点です。どの段階でも同じケアを続けてしまうと、必要な手当てが遅れたり、逆に刺激を加えてしまったりします。

段階1|毛穴が詰まっている段階

まだ赤みはなく、触れると小さなざらつきや白っぽい膨らみとして感じられる状態です。この段階では炎症が起きていないため、角質と皮脂の詰まりを整えることが中心になります。外用薬による角質のコントロール、洗浄の見直し、刺激を減らすことが対処の柱です。ここで手が打てると、赤く腫れる段階へ進まずに落ち着くことが期待できます。

段階2|赤く炎症している段階

周囲が赤みを帯び、触れると痛みを感じる状態です。毛穴のなかで細菌が増え、体が反応している段階にあたります。この時期に必要なのは、炎症を抑える方向の治療と、刺激を加えないことです。メイクで隠そうとしてこすったり、乾燥させようとして洗いすぎたりすると、かえって長引くことがあります。この段階で自己判断で押し出そうとすることは、もっとも避けたい行動のひとつです。

段階3|膿をもった段階

中心に白や黄色の点が見える状態です。この段階の扱いについては、医療機関では炎症の程度と時期を診たうえで、必要に応じて内容物を取り除く処置を行うことがあります。ご自身で潰すことと、医療機関の処置とでは、時期の見極めと開け方が異なるため、結果として残りやすさにも差が出ると考えられています。この点は判断の分かれやすいところですので、気になる場合は自己処置の前に相談されることをおすすめします。

段階4|おさまったあとの段階

炎症が引いたあとに、赤みや色の濃さ、あるいは凹凸が残ることがあります。ここから先は「いまあるニキビをどうするか」ではなく「残ったものをどうするか」という別のテーマに移ります。跡の種類によって適した治療が異なるため、本記事では詳しく扱わず、跡そのものを主題とした別の記事にゆずっています。まずは、新しい炎症が起きない状態をつくることが先になります。

医療機関で相談することのメリットと、知っておきたい点

セルフケアで落ち着く場合もありますが、繰り返す場合には医療機関での相談が選択肢になります。期待できることと、あらかじめ知っておきたい点を整理します。

期待できること

  • 段階の見極めを受けられる。詰まりの段階か、炎症の段階か、跡の段階かによって、必要な対処がはっきりします
  • 外用薬・内服薬という、市販のケアでは扱えない選択肢を検討できます
  • 炎症が強いときに、押し広げない方法で内容物を扱う処置を相談できます
  • 人中という部位に固有の条件(自己処理・マスク・触れる回数)を、一緒に洗い出せます
  • 繰り返している場合に、別の疾患が隠れていないかを確認できます

知っておきたい点

  • 一度の受診で落ち着くとは限らず、外用薬は数週間から数か月単位で続ける前提になることが多いものです
  • 保険診療にあたる部分と、自費診療にあたる部分が混在します。どちらにあたるかは内容によって異なります
  • 肌質を整える方向の施術は、炎症が強い時期には適さず、落ち着いてからの検討になります
  • 費用を抑えることだけを基準に選ぶと、段階の見極めや経過の確認が十分に行われないことがあります。通う頻度や相談のしやすさもあわせてご検討ください

相談から治療までの流れ

ステップ1|いまの状態と、これまでの経過を伝える

いつ頃から、どのくらいの頻度で、どの範囲に出ているのか。使っている化粧品や外用薬、自己処理の方法と頻度、マスクの着用時間。これらは診察室で見ただけでは分からない情報です。思い出せる範囲で構いませんので、あらかじめ整理しておかれると、見立てが進めやすくなります。

ステップ2|段階を見極め、目標と期間を言葉にする

詰まりが中心なのか、炎症が強いのか、跡が主な悩みなのか。ここで方向が決まります。あわせて「どの段階を、いつまでに、どこまで落ち着かせることを目指すのか」を施術前に言葉にしておくことをおすすめします。ニキビは日によって見え方が変わるため、基準を決めずに経過を追うと、よくなっているのかどうかが分かりにくくなります。

ステップ3|外からの条件を減らす

薬を使い始めると、それだけで済むと考えてしまいがちですが、人中の場合は上でご説明した四つの条件が続いたままでは、同じことが繰り返されやすくなります。自己処理の頻度と方法、マスクの素材と着用時間、触れる回数。減らせるものから順に手をつけます。

ステップ4|治療を開始し、記録を残す

外用薬や内服薬を開始します。必要に応じて処置を併用することもあります。このとき、同じ照明・同じ距離・同じ角度で、正面と斜め45度から写真を残しておくことをおすすめします。人中は範囲が狭く、鏡では変化を認識しにくい部位だからです。

ステップ5|決めた時期に経過を確認する

多くの場合、数週間から一区切りの期間をおいて経過を確認します。落ち着いてきていれば継続の方針を、変化が乏しければ見立てと方法を見直します。このとき、ステップ2で決めた基準と写真が判断の材料になります。

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ダウンタイム・副作用・注意点

人中のニキビに対して行われる治療には、外用薬・内服薬・処置・肌質を整える施術といった幅があり、想定される反応もそれぞれ異なります。ここでは代表的なものを整理します。

想定されることの多い反応

  • 外用薬による乾燥・皮むけ・軽い赤み。使い始めの時期に生じやすく、量と頻度の調整で和らぐことが多いものです
  • 処置のあとの一時的な赤みやかさぶた。数日で落ち着いていくことが一般的です
  • マイクロニードルなどの施術後の赤み・ほてり・軽い腫れ。多くは数日のうちに引いていきます
  • 内服薬による胃腸の不快感など。種類によって異なりますので、処方時にご確認ください

早めに相談したい変化

  • 強い痛みや、広い範囲に及ぶ腫れが出た場合
  • 外用薬の刺激感が強く、日常生活に支障を感じる場合
  • 色の濃さが以前より目立つようになった場合
  • くちびるのまわりに水ぶくれのような変化が出た場合。別の原因が考えられるため、早めの確認が必要です
  • 発熱をともなう場合

妊娠中・授乳中の方は、使用できない薬剤があります。ほかの疾患で内服中の薬がある方もあわせてお伝えください。また、日焼けの直後や皮膚が強く荒れている時期は、施術を見合わせることがあります。

料金相場と「価値」の考え方

人中のニキビへの対応は、一度で完結するというより、数週間から数か月の単位で続けていく性質のものです。そのため費用は「1回あたりいくらか」ではなく「一区切りの期間でいくらかかるか」で見るほうが、実際の負担に近い見通しが立ちます。

内容料金の目安(税込)期間・回数の目安見積もりで確認したい点
初診・診察約1,000〜5,000円初回保険診療と自費診療のどちらにあたるか
外用薬(自費の場合)約3,000〜10,000円/本1〜2か月ごと1か月に必要な本数と、続ける期間の目安
内服薬(自費の場合)約3,000〜10,000円/月数か月継続の目安と、中止の判断をいつ行うか
炎症に対する処置約1,000〜5,000円/回状態に応じて何か所までが同一料金にあたるか
肌質を整える施術(1回)約20,000〜40,000円4週ごと3〜5回薬剤やアフターケアが料金に含まれるか
一区切り(3〜5回)の総額約60,000〜200,000円3〜5か月追加費用の有無と、再診料の扱い

※料金はすべて税込の目安です。内容・範囲・使用する薬剤によって変わります。実際の費用は診察のうえでお見積もりいたします。

価格だけで比べると、どうしても1回あたりの金額に目が向きます。けれども実際に負担として感じられるのは、落ち着くまでに要した期間と、その間にかかった総額です。段階の見極めが的確であれば、遠回りが減り、結果として全体の負担が小さくなることもあります。見積もりを比べる際は、金額と同時に、どの段階に対して何を行う計画なのかを確認されることをおすすめします。

人中のニキビに対する四つの方向の比較

ここでは「いまどの段階にあるか」という軸で、四つの方向を並べます。どれが優れているかではなく、段階によって適した方向が変わるという見方でご覧ください。

項目外用薬・内服薬炎症に対する処置肌質を整える施術(マイクロニードルなど)外からの条件を見直す
主な目的毛穴の詰まりと炎症に働きかける内容物を適切な時期に取り除く肌のきめと浅い凹凸を整えるくり返す原因そのものを減らす
向いている段階詰まりの段階・炎症の段階膿をもった段階おさまったあとの段階すべての段階(土台として)
変化が見え始める目安数週間〜2か月数日一区切り(3〜5回)を終えたあと数週間
ダウンタイム乾燥や皮むけが出ることがある数日の赤み・かさぶた数日の赤み・ほてりなし
料金の目安(税込)月あたり約3,000〜20,000円約1,000〜5,000円/回約20,000〜40,000円/回費用はかからない
こんな方に向くまず基本の治療から始めたい方いま強い炎症がある方炎症が落ち着き、肌のきめが気になる方同じ場所に繰り返している方

この表から読み取っていただきたいのは、もっとも右の列(外からの条件を見直す)は、どの段階でも並行して必要になるという点です。薬も処置も施術も、条件が続いたままでは同じことが繰り返されやすくなります。人中という部位では、とくにこの視点が効いてきます。

30代後半〜50代後半の女性からよくいただくご質問

この年代になってからニキビが出るのは珍しいことですか

珍しいことではありません。思春期のニキビが主に皮脂の分泌量に関わるのに対し、この年代では乾燥による角質の変化、生活の状況、外からの刺激といった要因が重なりやすいとされています。人中のように特定の部位に繰り返す場合は、その部位に固有の条件が続いていないかを確認することから始めます。

メイクで隠しながら治療を進めても差し支えありませんか

仕事や人と会う予定を考えると、隠さずに過ごすことは難しいものです。大切なのは、隠すこと自体よりも、そのときにどれだけ肌をこするかです。厚く重ねて落とすときに強くこすると、かえって刺激になります。落とすときの負担が少ない方法を、診察時にご相談ください。

落ち着いたあと、また繰り返さないか心配です

繰り返しやすいかどうかは、体質だけで決まるものではありません。人中の場合、自己処理の方法やマスクの使い方など、変えられる条件がいくつもあります。一度落ち着いた時点で、何が効いたのかを振り返り、続ける習慣と手放す習慣を整理しておくことが、次への備えになります。

クリニック選びの基準

人中のニキビは、範囲こそ狭いものの、繰り返しやすく経過が長くなりやすいテーマです。長く相談できる場所を選ぶという視点で、次の点をご確認ください。

  • 段階を分けて説明してくれるか。詰まり・炎症・膿・跡のどの段階にあるかを、言葉にして説明してくれるかどうかは、見立ての深さがあらわれる部分です
  • 部位に固有の条件を一緒に洗い出してくれるか。自己処理の方法やマスクの使い方まで踏み込んで聞いてくれるかどうかを見てください
  • 保険診療と自費診療の切り分けを明示してくれるか。どこまでが保険の範囲で、どこからが自費になるのかを、最初に示してくれることが望まれます
  • 経過を確認する日をあらかじめ決めてくれるか。次に会う日が決まっていることが、判断を先送りにしない仕組みになります
  • 写真による記録の体制があるか。狭い部位ほど、同一条件での記録がないと変化を判断できません
  • いま適さない施術を、適さないと言ってくれるか。炎症が強い時期に施術を勧めない姿勢は、安全を優先している証しといえます
  • 跡が残った場合の相談先を示してくれるか。段階が移ったときにどうするかまで見通しを持っているかどうかを確認してください

よくある質問(FAQ)

Q.人中のニキビは、胃腸の不調が原因なのでしょうか

口まわりの症状と内臓の状態を結びつける考え方は古くから語られていますが、部位を限定して説明できる根拠が確立しているわけではありません。人中の場合は、鼻と口に挟まれた位置、産毛の自己処理、マスクの湿気、触れる回数といった外からの条件のほうが、見直せる余地が大きいと考えられます。肌以外の症状をともなう場合は、あわせてご相談ください。

Q.痛みはどの程度ありますか

炎症が強い時期は、触れなくてもずきずきと感じられることがあります。治療そのものについては、外用薬では痛みというよりしみる感覚や乾燥として感じられることが多く、処置や施術では部位が狭いぶん短時間で終わることが一般的です。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安がある場合は事前にお伝えください。

Q.どのくらいの期間で落ち着いてきますか

段階によって異なります。詰まりが中心の段階であれば数週間で変化を感じられることもありますが、炎症をくり返している場合は数か月単位で見ていくことが一般的です。変化の有無は、決めた時期に同じ条件の写真で確かめる方法をおすすめしています。

Q.自分で潰してしまっても差し支えありませんか

おすすめはしていません。ご自身で行う場合、時期を選べず、周囲の組織まで壊してしまうことがあり、結果として跡が残りやすくなると考えられています。気になる場合は、押し出す前にご相談ください。

Q.産毛の処理は、しばらくやめたほうがよいのでしょうか

炎症が起きている最中は、その部位への刃の使用を控えていただくことが多いです。落ち着いたあとは、頻度と方法を見直したうえで再開していただくことになります。処理そのものの負担を減らしたい場合は、毛を減らす方向の選択肢もありますが、炎症が落ち着いてからの検討になります。

Q.マスクはどのくらい影響しますか

人中はマスクの内側で湿気と摩擦の両方を受けやすい位置にあります。長時間の着用が続く時期に症状が出やすい方は、影響を受けている可能性があります。可能なタイミングで湿気を逃がす、素材とサイズを見直す、といった対処が考えられます。

Q.メイクは続けても差し支えありませんか

多くの場合、続けていただけます。ただし落とすときにこする負担が大きくなると、刺激として働きます。負担の少ない落とし方について、診察時にご相談ください。

Q.保険は使えますか

内容によって異なります。ニキビそのものの治療には保険が適用される部分がありますが、肌質を整える施術や一部の外用薬は自費診療にあたります。どこまでが保険の範囲にあたるかは、診察のうえでご説明いたします。

Q.ほかの施術と併用できますか

段階によります。炎症が強い時期は、肌に負担をかける施術を見合わせることが一般的です。落ち着いたあとであれば、肌質を整える方向の施術を組み合わせることを検討できます。順序については診察時にご相談ください。

Q.妊娠中・授乳中でも治療を受けられますか

使用できない薬剤があります。妊娠中・授乳中であること、またその予定があることを、診察の際に必ずお伝えください。使用できる範囲のなかで方針をご提案いたします。

Q.跡が残ってしまった場合はどうすればよいですか

残ったものは、赤み・色の濃さ・凹みなど種類によって適した治療が異なります。まずは新しい炎症が起きない状態をつくることが先で、そのうえで跡そのものへの対処を検討していきます。跡については専門の診察でご相談ください。

Q.50代でも治療を受けられますか

年齢によって受けられないということはありません。ただしこの年代では乾燥をともなうことが多く、皮脂を抑える方向に偏ると、かえって肌の状態が不安定になることがあります。乾燥への配慮と、炎症への対処を同時に組み立てることが大切になります。

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まとめ|人中のニキビは、部位の条件と段階から考える

人中は、鼻と口という二つの出口に挟まれ、産毛の自己処理がくり返し当たり、マスクの内側で湿気と摩擦を受け、無意識に触れられやすい——顔のなかでも条件が重なりやすい場所です。同じ場所に繰り返す場合は、体の内側を疑う前に、この部位で続いている外からの条件を見直すことから始めていただくのが近道です。

そのうえで、いまどの段階にあるのかを見極めます。詰まりの段階、炎症の段階、膿をもった段階、おさまったあとの段階。段階によって適した手当ては変わり、同じケアを続けることが必ずしも良い結果につながるとは限りません。

藤井クリニック梅田では、いまの状態を段階に分けて確認したうえで、人中という部位に固有の条件までさかのぼってご提案しています。繰り返してお困りの方は、一度ご相談ください。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約400,000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約20年間で180000例以上の実績を持つ。

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略歴
智弁学園和歌山中学・高等学校卒
和歌山県立医科大学卒(平成6年3月)
和歌山県立医科大学付属病院 第二内科学教室入局
日赤和歌山医療センター 麻酔科
国保日高総合病院 内視鏡室 室長
大手美容外科 勤務
亀田総合病院 研修
東京大学医学部付属病院 研修
藤井クリニック開院・院長就任(平成19年5月)
藤井クリニック大阪駅前開院(平成23年5月)
認定・所属学会
日本内科学会 認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
総合内科専門医
日本消化器がん検診学会 会員
日本超音波医学会 会員
日本美容外科学会 会員
日本美容外科医師会 会員
日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員
日本抗加齢美容医療学会 会員
日本レーザー医学会 会員
認定資格一覧
  • サーマクール認定医
  • ウルセラ認定医
  • クールスカルプティング認定医
  • ライポソニックス認定医
  • レスチレーン認定医
  • マクロレーン認定医
  •  
  • アラガンバイクロス認定医
  • アラガンハイラクラス認定医
  • ボトックスビスタ認定医

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