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「スキンケア医療の可能性」

 綺麗な肌は女性の憧れです。世間では簡単に言いますが、女性はありとあらゆる技を使ってケアーしていますが、なかなか上手くいきませんよね。
 赤ちゃんのような肌、娘さんのような透き通った肌、生物学的に老化現象の支配下にある体は思うようにはいかないんです。

 そんな中で、高価な化粧品や、間違ったスキンケアをしてしまって、かえって老化現象を早めてしまっているのではないでしょうか。
 人の体は免疫力で制御しながら、たんぱく質としての肉体を管理しているんです。自然な現象として、消耗品である細胞は老化していくんです。
  内科学を通じて、体を管理していくことを学んできて、その最外層の皮膚器官をいかに大事にケアーしていくことが大切かを痛感するようになりました。

 以前は、皮膚組織の一部の細胞のみが免疫力があり、体を守っていたと考えられていましたが、最近では表皮細胞(ケラチノサイト)全体が免疫に深く関与しているといったことを示唆する研究結果が多数報告されるようになりました。

 若い肌、元気な肌を作り・保つためには、特殊な栄養や健康食品と言う事ではなく、適切な皮膚の保護ケアーを行うことにあると思います。
 私の尊敬する先生が、いつもおっしゃられていますが、しみの中でも一番ポピュラーな肝斑も、実は間違ったケアーの結果として、人工的に出来てしまったものではないかと言うことを示唆する臨床での事象も多く挙げられるようになってきました。

 化粧品主導型で行われてきたスキンケアを医学的な観点で管理する時代になって来まして、我々医師の勉強と経験および技術の進歩が要求されるようになってきました。
 今年も残りあと僅かですが、寒さ乾燥に負けない若い肌を保てるよう正しいケアーをしていきましょう。

 最近非常にご相談が多い、目の下のクマについて少しお話をいたします。
クマと言うのはいくつかの要因がありまして、炎症性色素沈着によるもの、後天性真皮メラノーシスとしての黒さ、眼輪筋の静脈うっ滞や下眼瞼部の静脈の透見所見、眼窩内脂肪の突出による影クマ、下眼瞼は皮膚が薄いために小じわが出来やすくそれが黒く見える場合などです。

平成22年11月

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