エレクトロポレーションの効果は?症例写真と効果について医師が解説

エレクトロポレーション 大阪梅田神戸

 

電気を利用して肌の奥に美容成分を行き届かせる効果があるエレクトロポレーション。お肌の調子を整える効果が期待できるとして、近年注目を集めています。しかし、具体的にどのような効果があるのか知らない人も多いでしょう。本記事では、エレクトロポレーションの施術を受けようか悩んでいる方に向けて、イオン導入との違いとともに特徴を紹介します。効果的な症状や実際の症例も紹介するため、ぜひ施術するかどうか判断するための参考にしてください。

エレクトロポレーションとは

こちらでは、エレクトロポレーションの特徴を紹介します。電気の力を利用して美容成分をお肌に浸透させるエレクトロポレーションは、イオン導入とは異なる特徴を持っています。皮膚を傷つけることなく美容成分を浸透させるエレクトロポレーションは、安全性の高い施術ともいえるでしょう。

電気を活用した美容法

エレクトロポレーションとは、専用のマシンを利用してお肌に電圧を加え、細胞と細胞の間にごく小さなすき間を開けることで、美容液の美容成分をお肌の奥深くまで行き届かせる施術方法です。多種多様な美容成分の導入が可能で、浸透力が高い特徴があります。エレクトロポレーションで浸透させられる美容液の種類は幅広いため、一人ひとりのお肌の悩みにあわせた美容成分の選択が可能です。

また、使用できる部位も幅広い特徴があります。頬やフェイスライン、目元、まぶた、唇、デコルテ、首などの気になる部位を選び、柔軟な施術が可能です。お肌を傷つける心配がないため、皮膚の薄い部分への施術もできます。ほかの美容施術とも併用できる点が魅力の一つです。

 

1回の施術で効果が永久的に持続するわけではないため、継続的に施術を行う必要があります。繰り返しエレクトロポレーションを利用すると、お肌のベースアップが期待できるでしょう。

 

イオン導入との違いとは

イオン導入とは、皮膚に弱い電流を流し、浸透しにくい水溶性の美容成分を肌の奥深くまで導入させる施術です。マイナスの電極をお肌にあてて、プラスの電極を手に持って電流を流すと、マイナスの電極からお肌に美容成分が浸透していく仕組みです。お肌の調子を整えるためには、表面だけではなく皮膚の奥まで美容成分を浸透させる必要があります。イオン導入を用いると、お肌に必要な美容成分が奥深くまで浸透するため、より美容効果が期待できるでしょう。

 

エレクトロポレーションとイオン導入は、どちらも電気の力を利用してお肌に美容成分を浸透させる施術です。似た施術に感じますが、両者には2つの大きな違いがあります。1つ目は、導入できる美容成分の種類です。エレクトロポレーションは、大きな粒子の成分であっても、お肌への導入ができます。しかし、イオン導入では美容成分をイオン化する必要があるため、小さい粒子の美容成分しか導入できません。粒子の小さい美容成分は、ビタミンC誘導体、アミノ酸、プラセンタなどです。

 

2つ目は、浸透率の違いです。エレクトロポレーションは、物理的に美容成分を浸透させるための穴を広げるため、お肌の深層部まで美容成分が行き届きやすい特徴があります。浸透率については、イオン導入よりも20倍ほど高いとされています。

 

 

医療・エステ・家庭用での違い

エレクトロポレーションは、医療・エステ・家庭用のどちらであるかによっても、導入できる美容成分が異なります。医療用のエレクトロポレーションでは、医療従事者が扱える薬剤の中でも、身体に使用するのが安全と判断されたものが用いられます。医療用の美容液であるため、エステや家庭用と比較すると高い効果が期待できるでしょう。

 

機械自体の効果の違いや導入する成分の違いなどによってエレクトロポレーションの効果が異なる点を理解することが大切です。エステや家庭用のエレクトロポレーションを試してみて効果を実感できなかった方でも、医療用の導入では効果を感じられるかもしれません。まずは、クリニックに相談して、自分の悩みや肌質にあった施術を提案してもらうようにしましょう。

使用する薬剤の種類

エレクトロポレーションの施術では、主にレナトスTaプラスとPEPBUIW+(ペップビュー)の2種類の薬剤が使用されています。レナトスTaプラスは、トラネキサム酸やアスコルビン酸Na、ヒアルロン酸が配合された導入用化粧品です。肌のくすみやシミ、潤いなどを改善するために作られた製品で、色ムラや肌荒れの少ないお肌を目指すために役立ちます。

 

PEPBUIW+は、神経幹細胞から抽出された美容液です。イデベノンやアルジルリン、成長因子、ペプチドなどが配合されています。お肌が色素沈着するのを防ぎ、表情ジワの改善効果も期待できます。

 

薬剤の効果から、お肌の乾燥が気になる、たるみやシワ、シミ、くすみを改善したい、ニキビ跡をなくしたいなど、さまざまなお肌トラブルに対応できる施術といえるでしょう。

エレクトロポレーションが効果的な症状

ここからは、エレクトロポレーションの導入が役立つさまざまなお肌トラブルを紹介します。肌トラブルごとに効果が期待できる美容成分も紹介するため、ぜひ参考にしてください。今回紹介するお肌トラブルでお悩みの方は、エレクトロポレーションの施術を検討してみるとよいでしょう。

 

お肌のくすみやシミ

お肌のくすみやシミには、トラネキサム酸の導入がおすすめです。トラネキサム酸をお肌に浸透させると、メラニン色素の生成を抑制してくれるため、シミの炎症を抑える効果が期待できます。メラニン色素の生成が少なくなればシミが薄くなり、肌荒れ対策にも役立ちます。

 

また、お肌のシミを防ぎたい方は、ビタミンCの導入もおすすめです。ビタミンは、シミをできにくくするとともに既にあるシミを薄くしてくれる効果が期待できます。お肌のターンオーバーが正常化され、メラニンを排出してくれます。

 

赤ら顔

赤ら顔にもトラネキサム酸の導入がおすすめです。トラネキサム酸は、抗炎症作用を持つといわれています。導入すると、皮膚のバリア機能を増加させ、赤みが薄れるとの報告があります。

 

ニキビや毛穴の広がり

ニキビや毛穴の広がりが気になる方は、ビタミンC誘導体の導入を検討しましょう。ビタミンC誘導体には、皮脂分泌を抑制する効果があります。皮脂が過剰に分泌され毛穴に詰まると、炎症を起こしニキビができやすくなります。また、毛穴に詰まった皮脂が酸化するとイチゴ鼻の原因にもなるでしょう。ビタミC誘導体を導入すると、皮脂の分泌を正常化してくれるため、ニキビや毛穴の広がりの改善が期待できます。また、ビタミンC誘導体を浸透させると、コラーゲンの生成が促進されるため、肌のハリや毛穴の引き締めにも効果的といえるでしょう。

 

しわ・たるみ・お肌のハリ

しわ・たるみ・お肌のハリの悩みには、プラセンタやヒアルロン酸の導入がおすすめです。プラセンタには、細胞を活性化させる働きがあります。修復や再生をサポートしてくれる成長因子が多く含まれているため、お肌の細胞を回復させるのに役立つでしょう。抗酸化作用や抗炎症作用などにより、お肌の若々しさを取り戻すサポートをしてくれます。

 

ケアシスSの仕組み

ケアシスSとは、クライオエレクトロポレーションを指します。クライオとは、45℃から-25℃の間で温度調節を行いながら薬剤を導入する技術です。最初に、毛穴を一時的に広げて美容成分が浸透しやすくなるよう、お肌を温めながら薬剤を導入していきます。次に、お肌を冷却することで血管を収縮させ、導入した薬剤が皮膚に長時間とどまるようにします。エレクトロポレーションは、電圧によって細胞膜の穴を広げ、美容液が深層部まで行き届くようにする施術です。ハリを刺して皮膚に穴を開けるわけではないため、ダウンタイムはほとんどありません。

 

皮膚の穴から直接美容成分を入れ込む仕組みのため、注射でしか導入できなかった粒子の大きな美容成分の導入も可能となりました。

 

大阪梅田の藤井クリニックのエレクトロポレーション症例

こちらでは実際に藤井クリニックでエレクトロポレーションを行った症例を紹介します。

     
施術名 ハイドラフェイシャル+エレクトロポレーション(目から下)
施術の説明 スパイラルデザインのチップとバキュームテクノロジーによって生み出されたボルティックス(渦巻)効果により、
角質・皮脂・汚れを無理なく除去し、さらに吸引によって毛穴を開きながら美容液を導入します。
トリートメント後すぐにお肌のテクスチャーの変化と潤いを実感していただけます。
施術のリスク
(副作用)
ハイドラフェイシャルは、肌への負担が少ない施術ですが、いくつかのデメリットやリスクがあります。以下の点を十分に理解してから施術を受けましょう。

1 痛みがある場合がある
基本的には痛みのない施術ですが、中にはピリピリとした刺激を感じられる方もいます。痛みがおさまらない場合は、クリニックに相談しましょう。

2 赤みが出る場合がある
ハイドラフェイシャルは、皮膚を吸引しながら汚れを取り除くため、吸引力の強さによっては、施術後に肌に赤みや突っ張り感が出る場合があります。ただ、時間の経過とともに自然と落ち着きます。
赤みが引かないようであれば、クリニックに相談しましょう。

3 日焼けによる色素沈着に注意が必要
施術後は、少しの間肌が乾燥によるダメージを受けやすいため、日焼けすると色素沈着が起こる場合があります。保湿剤や日焼け止めを使用し、紫外線には十分注意しましょう。

4 術後の洗顔料に注意が必要
施術後おおよそ3日間は、ピーリング効果のある洗顔料や石鹸、薬剤の使用は避ける必要があります。

5 ひどいニキビがある方は適さない
ヘルペスや皮膚炎がある方、膿を含んだ症状のひどいニキビがある方などは、ハイドラフェイシャルを行うことで症状が悪化する恐れがあります。また、肝斑がある場所にも施術はできません。しっかりと医師のカウンセリングを受けましょう。
施術の価格 ハイドラフェイシャル (顔) 21,780円 (税込) 24,750円✕3回 (税込) 21,450円✕6回 (税込) 19,800円✕12回 (税込)
 

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この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約10000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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