公開日: 2024年10月30日

おでこの深いシワを消す方法は?原因とともに解説!

おでこのシワは目立つうえ、老け込んで見える原因にもなるため、非常に悩ましいですよね。改善しようにも、原因や方法がわからずにお困りの方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、深く刻まれてしまった、おでこのシワの改善方法ならびにその原因も解説します。
若々しい見た目を維持するためにも、ぜひ参考になさってください。

 

 

消えないおでこの深いシワにおすすめの施術

深く刻まれたおでこのシワにお悩みの方にとって、美容医療は検討しておきたい選択肢の一つとなります。
ここでは、おでこのシワの改善に効果が期待できる治療法を3つ紹介します。

 

なお、いずれの施術であっても当日からメイクが可能です。
大規模な美容整形手術とは異なり、ダウンタイムが短いため、日常生活への影響を気にされる方にもおすすめです。

 

 

ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌス菌が作り出す毒素から抽出した成分を用いた治療法です。ボトックスとは、厳密にはアメリカに本社を置くアラガン社の製品名のことを指します。

 

この成分は筋肉を麻痺・弛緩させる作用をもつため、筋肉のこわばりを原因の一つとする、おでこのシワにもおすすめです。

 

 

【ボトックス注射の概要】

       費用

1万~5万円程度

       施術時間

5~10分程度(製剤や注入量によって異なる)

       効果の持続期間

3~4か月

       ダウンタイム・副作用

内出血が生じる場合があるものの、2週間程度で自然治癒することが多い

 

非常に細い針を使用した筋肉注射であるため痛みは少なく、施術時間も10分程度と短いのが特徴です。

 

 

ヒアルロン酸注射

うるおいを保つ成分であるヒアルロン酸を、外部から注射によって補うという方法もあります。

 

 

【ヒアルロン酸注射の概要】

       費用

2万~12万円程度

       施術時間

30分程度

       効果の持続期間

半年~2年程度

       ダウンタイム・副作用

施術部位が2~3日程度むくむ

 

ヒアルロン酸は、もともと人体に存在する成分なので、大きな副作用を引き起こす心配が少ないのも魅力です。
なお、注入量によって、費用や持続期間が異なるため、施術前のカウンセリングで希望をしっかりと伝えておくことが大切です。

 

 

多血小板血漿治療(PRP療法)

おでこのシワの改善には、多血小板血漿治療もおすすめです。

 

 

【多血小板血漿治療(PRP療法)の概要】

       費用

10万~22万円程度

       施術時間

1時間程度

       効果の持続期間

~5年程度

       ダウンタイム・副作用

赤みが1週間程度続く場合がある

 

 

多血小板血漿治療は、別名PRP療法ともよばれ、患者さまご自身から血小板を採取したうえで、再び注入する再生医療です。
シワの改善のほか、若々しさを維持するうえで効果が期待できる治療法であり、国内でも広く行われています。
患者さまご自身の生体組織を用いるため、拒絶反応や感染症、アレルギーのリスクをある程度減らして治療をお受けいただけます。

 

 

おでこのシワを予防する方法

若々しいおでこを維持するには、美容医療はもちろん、そもそもシワを作らないように予防することも重要です。

 


h3 続いては、普段からできる、おでこのシワの予防法を5つ紹介します。

 

➀おでこと頭皮のマッサージおでこや頭皮のマッサージにより、血行を促進させる

おでことつながっている頭皮もあわせてマッサージしてあげることで、血行が改善されて、おでこの肌のリズムが整えられます。

 

また、マッサージは心地よくリラックスできるため、ストレスケアにもおすすめです。マッサージの方法については、下記を参考にしてみてください。

 

【おでこ・頭皮マッサージのやり方】

  • 小指をこめかみに、それ以外の指は耳のラインにあてる
  • 頭皮をもみほぐし、頭頂部へと指を移動させていく
  • 両耳同士を結んだ線と、鼻と後頭部を結んだ線が交差する場所にある“百会(ひゃくえ)”というツボを、親指以外の指で10回程度刺激する
  • 頭頂部から首にかけて、手全体でゆっくりマッサージする
  • ➀~④を2、3回繰り返す

 

 

このマッサージは、後述のトレーニングとあわせて行うのがおすすめです。

 

 

②紫外線をカットする

紫外線対策紫外線はシワを引き起こす原因であり、若々しい見た目を保つうえでは非常に厄介な存在です。

 

なお、紫外線は年中地表に降り注いでいるため、明るいうちに外出する際は、万全な紫外線対策を講じておきましょう。
具体的には日焼け止めや日傘、帽子などの着用により、紫外線が肌に到達する前に物理的にカットしてしまうのが鉄則です。

 

 

③表情の癖に注意する

普段、何気なく作っている表情の癖が、おでこのシワの原因となってしまっているケースもあります。
詳しくは後述しますが、たとえば“眉間にシワを寄せる”というような表情を頻繁に作れば、おでこのシワの原因ともなります。そのため、ご自身の表情の癖を把握しつつ、適宜改善に努めることも、予防法として効果的です。

 

 

④入念な洗顔

洗顔おでこのシワ予防の観点からは、日々の洗顔も入念に行いましょう。
洗顔によって肌に蓄積した油脂や、こびりついた目に見えないホコリを落とすことで、本来肌がもつ回復力を取り戻せます。

 

洗顔の際は、ぬるま湯を使うのがおすすめです。

 


冷たすぎれば、皮脂を落とし切れませんし、逆に熱すぎれば、保湿効果のある油分まで奪い、また肌自体を刺激してしまいます。洗顔料を使う場合はしっかりと泡立てたうえで、手や指が直接肌に触れないように注意しながら、優しく円を描くように顔全体に泡をのばしていきます。
ぬるま湯で泡を流したのちは、タオルでポンポンと優しく叩くようにして水分を拭きとってください。

 


間違っても、ゴシゴシとこすってはなりません。その後、後述する保湿を行うまでが一連のセットとなります。

 

 

⑤自分の肌にあった化粧品選び

自身の肌に合った化粧品の使用ご自身の肌に合った化粧品選びも、美しいおでこを維持する観点で重要です。
「シワに良い成分が入っているらしいから」と、盲目的に化粧品を選んでしまうのは禁物です。

 


ご自身の肌に負担がかかる成分が含有されている化粧品を選べば、おでこのシワが改善するどころか、逆効果となってしまいかねません。美容成分に対する肌の反応には個人差があるため、刺激の少ないものを選ぶのは大前提として、必要に応じてパッチテストも行いながら、ご自身にあった成分を探してみてください。

 

 

なお、化粧品に配合される美容成分としては、下記のようなものが挙げられます。

 

【美肌におすすめの成分】

  • ビタミンC
  • レチノール(ビタミンA)
  • コラーゲン
  • エラスチン
  • ヒアルロン酸
  • プロテオグリカン
  • ツボクサエキス

 

 

どれもおすすめの成分ではあるものの、人によっては刺激を感じたり、赤みやかゆみを引き起こしてしまったりするケースもあります。
慎重に選びつつ、若々しくみずみずしいおでこを手に入れましょう。

 

 

おでこのシワ対策におすすめのセルフケア

おでこのシワは、セルフケアによって目立たなくすることができる場合もあります。
続いて、おでこのシワ対策におすすめのセルフケアを、2つ紹介します。なお、ここで紹介するものは、あくまで一時的におでこのシワを目立たなくする方法です。

 


深く刻まれてしまったシワの改善を目指すのであれば、専門の医師に相談してみてください。

 

➀目の周りの筋肉を鍛えるトレーニング

 

おでこのシワ対策には、先ほど紹介したマッサージとあわせて、表情筋のトレーニングにも挑戦してみましょう。
眼輪筋とよばれる、目の周りを輪のように取り囲んでいる筋肉を鍛えるこのトレーニングは、おでこのシワに効果が期待できます。
眼輪筋を鍛えれば、まぶたの開閉をサポートしてくれるため、おでこの力を使わなくて済み、結果的におでこのシワの改善に効果が期待できるというわけです。

 

 

【眼輪筋トレーニングのやり方】

  • まぶたを閉じたまま、眉を吊り上げる
  • その状態で目を見開き、眉を人差し指で押さえる
  • さらにそのまま、下まぶただけを閉じるようにして5秒キープ
  • ➀~③を5回程度繰り返す

 

 

毎日このトレーニングを継続することで、徐々に眼輪筋が鍛えられていきます。

 

②保湿

 

すでに実践されている方も多いことかと存じますが、保湿は健康で美しいお肌を維持するためにも欠かせない習慣です。保湿を行わないと、皮膚から水分が奪われて、肌のさまざまなお悩みの原因となりかねません。

 


普段の生活のなかで、手指やマスクとの摩擦や、紫外線への曝露など、肌は知らず知らずのうちに大きなダメージを受けています。
そのため、乾燥が厳しい冬場に限らず、一年を通して毎日保湿する習慣を作ることが大切です。毎日、洗顔後や入浴後は、ご自身に合った化粧水・乳液を使ってしっかりと保湿してあげましょう。

 


適切に肌を保湿することで、肌が本来もつ美しさを引き出せるため、まだ実践されていない方は、今日からでも取り組んでみてください。

 

 

おでこのシワの原因

ここからは、おでこにシワができてしまう、そもそもの原因を紹介するので、日ごろの生活を見直すきっかけとしてみてください。

 

表情の癖

 

特定の表情を繰り返し作ることで、シワができやすくなります。
同じ動作を繰り返すと衣服にシワができるように、同じ表情を作ることを繰り返していくうちに、その部分の組織が老化してシワとなってしまうのです。おでこの皮膚も例外ではなく、“目を見開く”“目を細める”“眉毛を上げる”などの表情を日常的に作ることで、深いシワが刻まれていきます。
加齢に伴って肌の弾力性も損なわれるため、よりシワができやすい状態となってしまうのです。

 

紫外線

紫外線紫外線も、シワのないツルンとしたおでこの天敵です。
紫外線の一部は肌の奥、真皮層にまで到達して、組織にダメージを与えます。これが繰り返されることにより、肌全体の老化が加速して、弾力が失われていくのです。


こうなると、おでこにもシワが目立ちはじめます。美容の天敵といわれる紫外線は、おでこにシワを作ってしまう原因でもあるということです。

 

ハリの減少

 

先述の通り、肌のハリが失われるとシワはできやすくなります。


みずみずしい肌であれば、外部からの刺激や表情を作る際に外力が加えられても、すぐに元に戻ります。しかし、肌細胞が老化して肌に含まれる水分量が減少すると、“復元力”が損なわれて小さなきっかけでもシワとして跡が残ってしまうのです。

 

 

年齢別のおでこのシワとその特徴

おでこのシワは、年齢によってできやすいタイプが決まっています。
ここで解説する内容を参考に、ご自身のおでこのシワがどのタイプにあてはまるのかを判断する際の、ヒントにしてみてください。

 

子どもの頃から

 

子どもの頃からおでこにシワが目立つ場合は、眼瞼下垂(がんけんかすい)が原因です。眼瞼下垂とは、上まぶたが正常な位置よりも垂れ下がってしまう病態のことを指します。

 

生まれもって眼瞼下垂を患っている方は、おでこの力でまぶたを開けようとするため、日常的におでこに力みが生まれ、若いうちから深いシワとなってしまうというわけです。

 

 

20代

20代あたりから、おでこのシワが目立ってきた場合は、おでこ周辺に力を入れ過ぎていることが原因であるケースが多い傾向にあります。
主な原因としては、単なる癖や、長時間のデスクワーク、つけまつ毛の影響により、無意識に力みつづけている場合などが挙げられます。

 

また、慢性的に力む習慣により、後天的に眼瞼下垂を引き起こしてしまい、おでこにシワを刻んでしまうということもあるでしょう。

 

 

40代以降

40代以降になっておでこのシワが目立ってくる原因は、肌の老化です。加齢とともに肌の老化も進んで、みずみずしさを失っていきます。
これは老化により、肌を構成するコラーゲンやエラスチンなどが減少することが一因と考えられています。

 


水分を失った肌は弾力性に乏しく、シワができやすい状態となるのです。

 

 

おでこのシワがなかなか消えないときは一度医療機関へ相談を

おでこのシワの状態によっては、セルフケアだけでは限界がある場合も少なくありません。


「おでこのシワが、なかなか消えない!」とお悩みなのであれば、一度医療機関へ相談してみましょう。医師の診察を受けることで、自身では気づけなかったシワの原因を知れる場合もありますし、なにより気になるおでこのお悩みの改善に期待できます。

 

藤井クリニックでは、お肌のハリが気になる方に寄り添った施術メニューを、多数ご用意しております。
カウンセリングのうえ、患者さまに適したアプローチで若々しい見た目へと生まれ変わるお手伝いをさせていただきます。

 

 

おでこの深いシワを消すには美容医療がおすすめ!

今回は、おでこのシワの原因やタイプ、そして改善する方法をお伝えしました。おでこのシワは、表情の癖や皮膚の老化など、さまざまな原因で引き起こされます。

 


改善するためには、医療機関で治療を受けることがおすすめです。
また、そもそもおでこにシワを作らないよう、日ごろから予防やセルフケアを徹底することも大切です。なお、おでこのシワを改善するための治療法は複数あるので、カウンセリングを受けたうえで、ご自身に合ったものをお選びください。藤井クリニックでは、美しいおでこを目指したい方へ向けた施術メニューを、多数ご用意しております。
悩みのない清々しい毎日を送りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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