公開日: 2023年10月18日

更新日: 2024年05月23日

ニキビがなかなか直らない…これってどんな理由?

ニキビがなかなか直らない…これってどんな理由?

ニキビがよくできてしまう、またはニキビがなかなか治らないなどでお悩みの方も多いのではないでしょうか。実はニキビは紛れもなく皮膚の病気です。

ニキビは外部からの肌への刺激や乱れた生活習慣など、さまざまな原因でできてしまいます。「体質でニキビができやすいから…」と諦めている方も、実はちゃんとした原因があるかもしれません。

今回はニキビができる理由や、なかなか治らない理由についてご紹介していきます。

ニキビができる理由

なぜニキビができてしまうのでしょうか。
まずはニキビができてしまうお肌の状態や肌の活動サイクルを確認していきましょう。

<ニキビができる理由>

・毛穴詰まり
・皮脂の過剰な分泌
・ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖

肌は約4週間のサイクルで新しい細胞に生まれ変わる、ターンオーバーを繰り返しています。

通常は毛穴から汗とともに皮脂が排出されます。しかし、肌のターンオーバーがうまくいかなくなると、古い角質や皮脂が溜まり毛穴の出口がふさがれてしまい、皮膚がポコッと盛り上がります。これがニキビの初期段階です。

いくつかの段階を経て、ふさがれた毛穴が炎症を起こし、発疹ができる状態まで悪化していきます。炎症が起こる主な原因はニキビの原因菌であるアクネ菌です。アクネ菌は皮脂を栄養源としているため、皮脂が詰まると過剰に増殖してしまうのです。

ニキビの種類

ニキビにはいくつか種類があるのをご存じでしょうか?
ニキビの初期の状態から重症のニキビまで4種類に分けられます。ご自身のニキビがどのニキビに当てはまるかを確認し、適切な肌のケアや治療を行いましょう。

白ニキビ

初期の段階です。毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、皮膚が盛り上がった状態です。ニキビの表面は薄い皮膚で覆われており、白い小さな点のように見えるため白ニキビと呼びます。

この段階ではまだ炎症は起きていないため、痛みやかゆみはありません。触るとプツッとした感触があります。適切なケアを行えばすぐに治る状態です。

黒ニキビ

初期の白ニキビから少し進行した状態です。皮膚が皮脂によってさらに盛り上がり、ニキビのある部分の毛穴が開きます。毛穴が開くと患部が空気にさらされるため、酸化して黒っぽく変色します。

これは鼻の頭の毛穴が黒ずむ状態と同じです。イチゴ鼻ともいわれる鼻の頭の黒い毛穴はニキビとは関係ないと思われがちですが、非炎症性皮疹と呼ばれるニキビの一種です。

ついつい角栓を絞り出したくなってしまいますが、指で強く角栓を押し出してしまうと傷痕が残ってしまうことがあるので、角栓を無理に押し出さないよう注意が必要です。

赤ニキビ

黒ニキビが毛穴の中で炎症を起こした状態です。アクネ菌や細菌が増殖し、痛みや腫れを伴います。場合によってはかゆみがありますが、患部をかいてしまうとさらに悪化してしまいます。

赤ニキビは適切な処置をしなければニキビ痕になってしまう可能性が高いため、自己判断でのケアはせず、クリニックを受診して治療することが大切です。

黄ニキビ

赤ニキビが悪化し、膿をもっている状態です。膿はアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの菌や白血球の死骸でできており、ニキビの最終形態ともいえます。

炎症は真皮まで届き、周囲の皮膚組織を破壊してしまうため、ズキズキとした痛みを伴います。周囲の皮膚組織が破壊されるほど重症化してしまうと、皮膚がえぐれてデコボコとしたニキビ痕ができてしまいます。

化膿や炎症を放置することは、新たな皮膚トラブルを起こす原因になるため、黄ニキビの段階になった場合は早急に治療を受けしましょう。

ニキビをつぶすと皮膚が傷つき雑菌が入ってしまうというのは、どの種類のニキビにも共通することです。場合によってはニキビ痕や肌のデコボコの原因になります。ニキビができてもなるべく患部に触らない・つぶさないことを心がけ、早めにクリニックを受診してください。

ニキビが治らない主な原因

ニキビができてしまう、または治らない主な原因は生活習慣の乱れです。
ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などが影響し、お肌のバランスが崩れることでニキビができてしまいます。

<ニキビが治らない主な原因>

・食生活の乱れ
・ストレス
・睡眠不足
・ホルモンバランスの乱れ
・脂性肌
・紫外線
・肌の乾燥
・服や髪、マスクなどによる摩擦

食生活の乱れや睡眠不足はストレスにも直結しており、全体的な生活改善が必要です。ストレスを溜めずに生活を送ることは難しいかもしれませんが、睡眠不足を解消するなど少しずつ習慣を見直していきましょう。

また、生理周期に伴うエストロゲン(女性ホルモン)の低下や、男性ホルモンの過剰分泌もニキビの原因になります。エストロゲンの低下は女性の生理周期で避けられるものではありませんが、しっかりと肌を保湿し、エストロゲンと似たような働きがあるといわれている大豆製品などを取り入れてみるのも良いでしょう。

一方で、男性ホルモンが増える主な原因はストレスや睡眠不足です。ストレスや睡眠不足で交感神経が優位になると、男性ホルモンの分泌を高めることになります。

また、紫外線や皮膚の乾燥がニキビの原因となることもあります。紫外線や皮膚の乾燥は皮膚のバリア機能を低下させて抵抗力を弱らせるため、ニキビができやすくなります。皮膚のバリア機能とは皮膚の角質層に備わっているもので、外部からの刺激や細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割を担っています。

夏場などは特に紫外線を浴びないように工夫し、日焼けをしてしまった場合はしっかりと保湿し、スキンケアを怠らないようにするのが大切です。皮膚の乾燥が常態化してしまっている方は、ニキビの治療とあわせて皮膚の乾燥対策や治療も行いましょう。

服や髪、マスクなどの摩擦が原因でニキビが治らないこともあります。また、マスクは蒸れやすく、菌が増殖しやすい環境です。なるべく肌に刺激のない状態を保つことで、ニキビも治りやすくなる場合があります。

なかなか治らないニキビの改善方法

なかなか治らないニキビの改善方法

ニキビが治らない原因は1つとは限りません。ご自身の生活習慣やスキンケアを振り返り、改善できることがないか確認してみてください。

<ニキビの改善方法>

・洗顔はしっかり泡立て、優しく丁寧にする
・洗顔後はすぐに保湿する
・肌に触れるものを清潔に保つ
・規則正しい生活を送る

ニキビができてしまっても、ニキビの始まりである白ニキビや黒ニキビの段階でしっかりとケアすることが大切です。特に、肌に触れるものを清潔に保つことは見落としがちです。枕カバーやシーツなどはダニや細菌が繁殖しやすいため、こまめに交換して清潔に保ちましょう。

生活習慣を見直し、スキンケアにも気を付けているのにそれでもニキビが治らないといった時には迷わずクリニックを受診してください。

また、ニキビができるとドラッグストアで購入できる市販品や医薬部外品、スキンケア用品で治そうとする方が多いのではないでしょうか。

美容医療が多くの方に認知されるようになっている今もなお、ニキビが理由でクリニックを受診する方は市販品を購入して対処する方に比べて少ないです。人によってニキビに対する対処の仕方が異なりますが、ニキビは皮膚の病気なので、クリニックでしっかり治療すれば治すことができるのです。

改善方法を試してもニキビが治らない場合は
ぜひ藤井クリニックへ

藤井クリニックでは、高い技術をもち、経験豊富なスタッフがスキンケア医療に取り組んでいます。ニキビの種類によって治療方法も異なりますので、ニキビが治らない、またはニキビ痕が気になる方はぜひ当院へご相談ください。

ニキビ治療には美肌再生フラクショナルRFやダーマペン、ケミカルピーリングなど多数の治療方法があります。カウンセリングで患者様に最適の施術を提案いたします。自宅でのニキビケアについてもお気軽にご相談ください。

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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