公開日: 2023年10月19日

更新日: 2024年11月28日

ストレスでニキビができる?その原因や予防法・対処法について

ストレスでニキビができる?その原因や予防法・対処法について

人は日常生活の中で多くのストレスを受けています。

ストレスといっても、気温の変化や紫外線のダメージによるものや生活習慣によるストレス、また心理的、社会的なストレスなどさまざまです。

ここでは、ストレスでニキビができる原因やニキビの予防法・対処法などについて、詳しく解説します。

ストレスでニキビができる理由

外部から与えられる刺激のことを「ストレッサー」、それに対抗する反応のことを「ストレス反応」といいます。外部からの刺激の種類は、大きく分けると以下3つです。

・ 物理的ストッサー:紫外線や乾燥、寒暖差などで肌に与える直接的なダメージ
・ 社会的・心理的ストレッサー:心理的に与えられるダメージ
・ 科学的ストレッサー:アルコールやタバコ、食品添加物などの有害物質から与えられるダメージ

一般的にストレスと言えば心理的ストレッサーからくるものをいいますが、全てのストレッサーがニキビを発生させる原因に十分になりえるものです。

では、どうしてストレスでニキビが発生してしまうのか、その理由について詳しく解説していきます。

ホルモンの乱れ

さまざまなストレッサーが要因となり、ホルモンバランスは簡単に崩れてしまいます。与えられる刺激から身を守るために、体は戦闘状態となります。

そのとき、身体活動を活発にさせるホルモンであるコルチゾールと男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが多量に分泌されます。どちらも皮脂量を増加させる作用があるため、毛穴に老廃物が詰まりやすく、結果ニキビができやすい状態になってしまうのです。

また、生理中に分泌される黄体ホルモンにも、実は男性ホルモンが含まれています。生理前にニキビができやすくなるのはこのためです。

自律神経の乱れ

私たちが生活するうえで、生活パターンに合わせて、体内では交感神経と副交感神経が交互に切り替わります。

交感神経は、身体が覚醒し元気に活動しているときに活性化されます。一方、副交感神経は、眠っているときや身体を安静にしているときなどに優位に働きます。傷の修復や消化吸収を促したり、体調を整えたりなど、体をリラックスさせてくれることが副交感神経の役割です。

しかし、ストレッサーを継続的に受け続けて副交感神経が疲弊すると、休んでいる間もうまく機能できなくなり、交感神経が優位に働いてしまいます。そのため、肌の新陳代謝が悪くなり、古い角質や汚れなどを自浄作用では処理しきれなくなるとニキビが発生してしまうのです。

免疫力の低下

自律神経が乱れると副交感神経が弱まり、休んでも体をしっかりと休めることができなくなります。その状態が続き、体調を整える機能が衰えると免疫力が低下すると、ニキビのもとであるアクネ菌に対抗できずに、ニキビが発生しやすくなります。

以上のように、ストレッサーはニキビの大敵とも言えるほど、密接した関係となっているのです。

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ストレスニキビの予防法・対処法

ストレスニキビの予防法・対処法

ストレッサーには、人間関係などの心理的ストレッサーの他にも、寝不足や食生活の乱れなど、体調管理不足も含まれます。具体的には以下の通りです。

・ 不規則で偏った食生活
・ 睡眠不足
・ 飲酒や喫煙
・ 慢性的な便秘
・ 紫外線や摩擦などの肌への刺激

これらに対して、どのようにして気をつければよいのかを具体的に見ていきましょう。

生活習慣を見直す

ストレッサーを継続的に受けると、体内で損傷した細胞が増え続け、炎症を鎮めるコルチゾールというホルモンが多量に分泌されます。よく抗炎症剤として使用されているステロイドは、実はこのコルチゾールをもとに作られています。

コルチゾールが活性化するには多量のビタミンCが必要となるため、ストレッサーを受け続けていると、体内のビタミンCの総量が徐々に減少します。偏った食生活では、十分な栄養素を確保することができなくなるのです。

また、人の身体は寝ている間に新陳代謝を繰り返し、肌のターンオーバーやホルモンバランスを整えます。睡眠不足が続けば、ニキビが治る間もなく、新しいニキビが増え続けてしまうというわけです。

飲酒はほどほどにし、禁煙をする

アルコールは交感神経を活性化し、副交感神経を低下させます。つまり、男性ホルモンが活性化してしまうため、皮脂の分泌が過剰になるのです。また、良質な睡眠を妨げるので、新陳代謝や自律神経が乱れてしまいます。

その他にも、アルコールには糖分が多く含まれています。糖分をエネルギーに変換するためには、ビタミンB群を消費しなくてはなりません。ビタミンBとは、皮膚や粘膜の健康を維持するために働き、皮脂のコントロールまでしてくれる栄養素です。

ビタミンB群が不足すると、ニキビだけでなくハリのない不健康な肌になってしまいます。また、タバコに含まれるニコチンはビタミンCを破壊する上、血行を悪くし、新陳代謝も弱まります。そのため、ニキビを悪化させる原因となるのです。

便秘を解消する

便秘は体内の毒素を増やしてしまうので、血流が悪くなり、新陳代謝を低下させます。健康的な腸内フローラを保つことは、免疫力向上にもつながります。

免疫力が向上すれば、肌のバリア機能も活性化し、ニキビのもとになるアクネ菌にも負けない強い肌を維持することが出来るのです。便秘解消には、適度な運動や水分補給、食物繊維や乳酸菌の摂取などが良いでしょう。

ビタミンCを継続的に摂取する

ビタミンCは、肌の若さとハリを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を増進します。過剰な皮脂の分泌も抑え、シミの原因となるメラニンの生成も抑制するといった、まさに美肌になくてはならない万能な栄養素です。

ただし、ビタミンCは体内で生成することはできません。また、水溶性のため、摂取しても余剰分はすぐに尿とともに排出されてしまいます。

コルチゾールが活性化するとき、ビタミンCを消費してしまうため、肌へのビタミンCの供給が少なくなります。つまり、ストレスはニキビだけでなく肌を老化させてしまう大敵なのです。

ビタミンCを自宅で効率よく摂取するには、1度に1日分の量を摂取する方法はあまり意味がありません。余剰分は尿として排出されてしまうからです。サプリメントなどをうまく利用し、1日に必要な分量を3回くらいに分けて、少しずつ摂取すると良いでしょう。

ストレッサーをなくす

生活習慣を正すことも非常に重要ですが、紫外線の刺激のほかに、肌に触れること自体が原因となる場合もあります。洗顔時、肌に直接触れるときは、洗顔料をよく泡立てから肌に刺激がないよう優しく泡で洗ったあと、ぬるま湯で洗い流してください。

熱すぎるお湯は皮脂を流しすぎて乾燥させてしまい、水だと詰まった皮脂がうまく落ちてくれないため、ぬるま湯をおすすめします。

皮脂を流しすぎて乾燥してしまうと、皮膚は急いで肌をバリアするために新たな皮脂を分泌します。その皮脂が、ニキビ発生へとつながってしまうのです。クレンジングする際もマッサージのしすぎに気を付け、ご自分の肌を労わるスキンケア方法を行いましょう。

予防法・対処法まとめ

ニキビにはビタミンCが効果的ですが、毎日きちんと1日分のビタミンCを摂取するのには限界があります。体内でビタミンCが運ばれる順番は、肌が最後の器官であるためです。

肌に到達する前に使いきってしまうようであれば、いくら摂取しても意味がありません。生活習慣の見直しのように、肌にストレッサーを与えないようにすることが、ニキビ対策の1番の予防法と対処法といえます。

綺麗な肌を手にするためには、まず体の中から綺麗にしていきましょう。

 

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ストレスを溜め込まないためのコツ

生活習慣を改善することは、少しの意識で解決できるものもあります。しかし、人間関係のストレスは、すぐに解決することは困難です。受けたストレスを、溜めこんでしまわないよう、少しずつ発散できる環境を整えましょう。

ストレスを溜め込まないためには、以下のような方法がおすすめです。

・ 夜更かしをしない
・ よく笑うようにする
・ 太陽の光を積極的に浴び、体を動かす
・ 生活環境を整える(掃除や好きな寝具、アロマなど)

特に太陽の光は、うつ病予防にもなるので重要です。日の光を浴びることで、体内でセロトニンという、別名「幸せホルモン」とも呼ばれている物質が分泌されます。

セロトニンが体内で増えることで、気持ちが落ち着き、リラックスできます。質の良い睡眠を促す効果もあるため、不眠症で悩まされている方にもおすすめです。

セロトニンは日光浴だけでなく、適度な運動や好きな香りを嗅ぐことでも分泌されます。集中力のアップにも繋がるので、意識してセロトニンの分泌を促しましょう。

ただし、セロトニンを活性化するためにも、実はビタミンCを消費します。日光浴は、紫外線対策と、ビタミンCの摂取をしっかりと行ったうえでお試しください。

専門家にストレスニキビを相談するには

ありふれた疾患であるニキビは、治療薬を手軽に薬局で購入することが可能です。そのため、個人で治そうとする方も多いでしょう。しかし、間違った治療方法を試したことで、赤く腫れあがり、クレーターやニキビ跡として残ってしまうことが多いのも現状です。

ニキビの原因や一、人ひとりの肌質は大きく違います。乾燥肌かオイリー肌。季節やアレルギーの有無。お顔の部位によっても必要なスキンケア方法は変わってくるのです。

肌やニキビの悩みは、やみくもに試し悪化させてしまう不安よりも、皮膚科や美容皮膚科などに1度ご相談ください。

皮膚科や美容皮膚科の違い

どちらも皮膚科には変わりはないですが、根本的に違うところがあります。

・ 皮膚科:疾患を治療するための医療を提供する
・ 美容皮膚科:疾患の治療だけではなく、予防や根本的な改善を目的とし、医療以外の方法も使い、美肌を目指す

皮膚科はニキビの治療を目的としていますが、美容皮膚科はその後のニキビ跡のケアや、再発しないように予防医療にも力を入れています。

保険が適用にならない治療もあるので、自身の症状や、目指す姿によって受診先を決めるのも良いでしょう。

ストレスの解消ができそうにないときは

ストレスが肌に悪いことがわかっていても、どうにもならないときや、心も体も疲れすぎてしまい、ストレスを解消する気すらも起きなくなってしまう場合もあります。自律神経が乱れると、心も体も疲弊してしまうからです。

そんなときは1人で抱え込まずに、精神科や心療内科などの専門家に相談することも検討してみてください。

誰かに気持ちを打ち明けることは、無意味に感じたり、怖く感じたりすることもあるかもしれません。しかし、ホルモンが整い、気持ちを前向きに切り替えられることもあります。無理せず、つらいときはつらいと言葉に出すことで積極的に自分を休ませてあげてください。

少しでも気持ちに余裕が出てきたら、ご自身をより好きになれるお手伝いをさせていただければと思います。

ニキビの治療なら藤井クリニック

藤井クリニックでは、総合内科専門医の経験から得た皮膚学をベースとするスキンケア医療に長年取り組んできました。

美肌再生フラクショナルRFやダーマペン、ケミカルピーリングなど多数の治療法の中から、患者様1人ひとりのニキビの原因や肌質、症状に合わせて最適なものをご提案しています。

特に、ストレスニキビに効果的であるビタミンCを、高濃度に配合する高濃度ビタミンC点滴療法などもあります。たっぷりとビタミンCを補給し、ニキビだけでなく免疫力向上や心身の健康にもおすすめです。

お気軽にご相談いただけるよう、当院では初診無料となっております。患者様本人のご希望やコンプレックスをじっくりと話し合い、今よりもっと自信がもてるような理想の姿をともに目指すお手伝いをさせてください。

ご相談は、初診・再診問わず、お電話・WEBフォーム・LINEにて受付中です。

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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