公開日: 2022年05月23日
更新日: 2024年11月19日
シワたるみをなんとかしたい!ボトックスの効果について
目次
年齢と共に気になってくる顔のシワとたるみ。今では乾燥や肌ストレスなどによって若い方にも見られるようになりましたが、そのまま放置してしまうと、さらに進行して目立つようになります。
ふとした時のガラスや窓に映ったたるみや、笑った時の笑いジワなどが気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなシワやたるみを、メスを使わずに治療するボトックスについてご紹介します。
ボトックスの効果や副作用・仕上がりの違いなどをまとめているので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種「A型ボツリヌス毒素」のことで、ボトックスを筋肉に注入することをボトックス注射といいます。
毒素と聞くと少し気になると思うのですが、天然のタンパク質からできた毒素を分解したものであり、治療で使用されるものは生理食塩水で薄めて濃度が低くなっているため、毒性はありません。
ボトックス注射には「アセチルコリン」と呼ばれる神経伝達物質の働きを弱めることで、筋肉の動きを抑制し、筋肉をリラックスさせる作用があります。美容治療以外にも眼科や整形外科・神経内科などでも使用されている、とてもポピュラーな医薬品です。
クリニックで行うボトックスの注入とは?
ボトックスは、筋肉に注入することで筋肉の動きを抑える効能があるため、クリニックでは眉間や目尻などの表情筋によって起こるシワやたるみの改善などに多く使われています。
筋肉に注射することで効果を出す方法のため、メスを使用しません。そして使用する注射針はとても細く表皮の上から注射するので、痛みも少なく跡が残りにくい施術となっています。
また、注入にかかる時間は短時間な上、注射をしてから2日~1週間程で効果が出るため、気軽に行える人気の高い治療です。
大阪梅田にある藤井クリニックでは、痛みを最小限に抑えるために、一般の医院で使用する注射針の半分以下の細さのものを使用しています。
ボトックス注入の効果
今まで説明した通り、ボトックス注入は筋肉に作用します。筋肉の働きを抑えることで、シワやたるみを改善する効能があります。それでは、ボトックスはどのようなシワやたるみに効果があるのでしょうか。
表情筋によるシワへの効果
笑顔でできる目尻のシワや、怒った時の眉間のシワ、眉を上げたときに出てくる額の横ジワなど、表情の変化によって起こる表情のシワがあります。加齢によって肌の張りがなくなってくると、その表情ジワが強くクセづき、老けて見えてしまう原因となります。
そんな表情ジワが気になる箇所に注入することで、筋肉の働きを抑え、過剰な収縮によるシワが目立ちにくくなります。
あごのうめぼしシワへの効果
あごにできるうめぼしのようなシワは、オトガイ筋と呼ばれる筋肉が過度に緊張することで生まれます。年齢とともにそのシワが平常時も目立ってくるようになるのですが、ボトックス注射でオトガイ筋の緊張を取り除くことで、あごのシワを改善することができます。
首の横ジワ・縦ジワへの効果
首元は、広頚筋とよばれる首の前側の左右に筋肉があるのですが、広頚筋が強く緊張することで縦にシワができたり、下に強く引っ張られる力によって首の横ジワが現れたりすることがあります。
そんな広頚筋の緊張をボトックス注射で和らげることで、気になる首元のシワの改善につながります。
下顔面や首元のたるみへの効果
首元にある広頚筋は、顔の下半分を下に強く引っ張る筋肉のため、その筋肉の作用が強いと下顔面がたるみ、フェイスラインがぼやけてしまいます。ボトックスを注入し広頚筋の緊張を取り除くことで、下に引っ張られる力が弱まり、フェイスラインをすっきりさせる効果があります。
このような部分への効果の他に、顔が大きく見えてしまうエラ張りや、肩こり、パンと張ったシシャモ足などにもボトックスは効果的です。
ボトックス注入の持続期間はどのくらい?
ボトックス注射の効果の持続期間は、個人差はありますが、おおよそ3~4ヵ月あたりから徐々に効果が薄くなっていき、約半年ほどで効果がなくなります。効果を維持したい場合は定期的に治療に通う必要があります。
通う回数が増えることで、その分費用が嵩んでしまうのがデメリットです。ただ、私たちの体は日々体質や状態が変化しているため、その時に合わせた治療を行えることや、持続期間が短いことや戻るからこそ気軽に打てるという安心感もあります。
ボトックス注入のリスク・副作用
今まではボトックスの良い面をお伝えしていましたが、打つことでのリスクや副作用もまれに起こります。
安心して施術を受けるためにも、ボトックスのメリット・デメリットをしっかり理解するようにしましょう。
注入した部位の腫れや痛みが出ることがある
個人の体質によるのですが、注射による施術のため、どうしても人によっては針を刺す時に痛みを感じたり、注入部分の痛みが出たりすることがあります。通常半日~1日ほどで痛みは落ち着きますし、基本的に長期間痛みや腫れが残ることはありません。
注射による内出血が起こることがある
こちらも注射による施術のため、まれに内出血が起こることがあります。内出血もほとんどが1週間ほどで自然な状態に戻ります。万が一内出血が起こった場合には、当日は治療部分をあまり擦らないようにして、飲酒や入浴を控え、シャワーで済ますことをおすすめします。
ボトックス注射に限らず、注射を使った治療には内出血のリスクがあることがほとんどです。
アレルギー反応が起こることがある
ボトックスを体内に注入することで、体が異物と察知しアレルギー反応が起こることがあります。アレルギー反応としては、かゆみや腫れ、赤みなどの症状が現れることがありますが、通常は1週間~1カ月ほどで治まります。
深刻なアレルギーの症状になることはまれですが、もし症状が長引くようであれば担当医師に相談しましょう。
頭痛が起こることがある
筋肉の動きを弱める働きがある関係で、いつもとは違う筋肉が動くことで、その部分に負担がかかってしまう可能性があります。そのように顔の筋肉のバランスが崩れることで、筋肉疲労が起こるなど、頭痛や倦怠感が出てくることがあります。
筋肉のバランスの変化が原因のため、頭痛は数日で自然に治ることが多いのですが、もし気になる症状があればすぐに相談するようにしましょう。
顔の表情が不自然になることがある
ボトックスは筋肉に作用する治療のため、注入した筋肉の力が弱まり、表情筋が自然に動かずにひきつったような笑顔や不自然なこわばり、口角が下がったりするなどのトラブルが起こることがあります。
このようなトラブルは、注入量が多すぎたり、注入する部位や深さが適切でなかったりする場合に起こり得ます。打つべきところが皮膚のすぐ下なのか骨の近くなのか、人によって骨の形や筋肉が違うため、適切な量を適切なところに打つ判断ができる、技術力と実績のある信頼のおける医師のいるクリニックを選ぶようにしましょう。
左右の違いや、眉が吊り上がることがある
上記と同じ理由で、注入量の量や注入箇所によって左右非対称になってしまうことや、眉が不自然に吊り上がって怖い顔つきになったという事例もあります。こちらも、適切な量を適切な箇所に注入する判断が出来る、信頼のおける医師を選ぶことが大切です。
また、眉の吊り上がりについては、個人の顔立ちの差によって起こることもあります。昔のボトックスは外国人の観点にならい、アーチ状の眉が良いとされていたのですが、日本人の顔立ちで同じように施術すると不自然に吊り上がってしまうということがあります。
自分がどのようになりたいのか、それが自分の顔立ちで自然にできるのかなど、医師としっかり相談しておきましょう。
安心できる薬剤の使用と管理を徹底しているクリニックを選ぶ
ボトックス注射の料金はクリニックによって様々ですが、手軽だと思って単に安いクリニックを選んでしまうのは注意が必要です。
ボトックス(BOTOX)は、米国にあるアラガン社(Allergen)の薬剤の商標登録名であり、国内で唯一米国認可と日本の厚生労働省の承認が下りているものが、このアラガン社の「ボトックスビスタ®」です。その他のものは正確には「ボツリヌストキシン注射」と呼ばれています。
そして、ボトックスはとてもデリケートな薬剤のため、保管温度など徹底した管理が必要になっています。
徹底した管理で保存されている高品質なボトックスによる治療は、効果の持続期間も長くなります。効果を実感するためにも、認可を受けた安心の薬剤を使用し、適切な量で注射するようなクリニックを選ぶことをおすすめします。
ボトックス注射を打つことができない方
以下の方は万が一でも健康を害することが無いように、ボトックス注射を受けることができません。
色々悩んで施術を受けようと決めたのにも関わらず、結局受けられなかったとならないように、気になる方は、自分は施術を受けられるかどうかを先に相談するようにしましょう。
・妊活中、妊娠中、授乳中の方
・神経疾患がある方
・抗凝固剤や抗血小板剤等を服用されている方
・未成年
・65歳以上の方
基本的には、経験豊富な技術力のある医師であれば大きな副作用やリスクが起こることはありません。また、事前にしっかりと相談と確認を行うことで、このようなリスクを減らすことができます。
これらのリスクや副作用をよく考慮した上で、一人一人に合わせた丁寧な施術を行う信頼のおけるクリニックを選ぶようにしましょう。
ボトックス注入したことがバレる仕上がりとバレにくい仕上がり
今や美容医療は身近なものとなり、多くの方が受けるようになりました。それでも、美容医療を受けたことが周りにバレることは出来る限り避けたいという人は多いのではないでしょうか。
ボトックス注射は、注射後2〜3日ほどで効果が表れ、徐々に改善していき体になじんでいくため、急激な変化のない美容医療であり、基本的には自然な仕上がりになります。その中でもバレる仕上がりとバレにくい仕上がりはどんなものかまとめてみました。
バレる仕上がりになる原因
ボトックス注入のリスク・副作用でもお伝えしましたが、注入量や注入部位によって、表情が不自然になったり眉が吊り上がってしまったりなど、普段と表情が大きく変わってしまうことがあります。
また、ほうれい線にボトックス注射をすると、口の動きが制限されてしまい、会話や食事に支障が出る可能性があります。
このように、ボトックスの適切な施術が行われないと、バレてしまうだけでなく、自分でも納得できない仕上がりになってしまいます。バレない仕上がりにするためにも、知識と経験が豊富な医師による選びましょう。
バレない仕上がりにするには?
通常のボトックス注射でももちろん良いのですが、より自然な仕上がりになる「マイクロボトックスリフト」という治療方法があります。
通常は表情筋に働きかけるよう注射するのですが、マイクロボトックスリフトは、ボトックスを皮膚の浅いところに注射することで、筋肉の表面繊維のみの働きを和らげ、シワだけを薄くし、皮膚の表面を滑らかにできます。
また、表情筋の機能には影響しないため、自然な表情を保つことが可能な治療方法です。さらに、皮脂腺の縮小効果についても報告されており、ニキビ改善の効果も期待できます。
自然な表情を保ちながら改善したい、バレない仕上がりにしたい方におすすめです。
まとめ
短時間の治療で自然な仕上がりになるボトックス注射。打った後の持続期間は長くても半年ほどのため、美容医療の中でもとても手軽に受けられ、人気の高い治療です。
当院では、国内で唯一厚生労働省認可を取得している「ボトックスビスタ」を使用し、徹底した管理のもと保管しています。
ボトックス注射は注入量・注入部位によって仕上がりが変わってきますし、個々の筋肉や骨格・悩みによってその判断も様々です。
ただ打つだけではなく、経験豊富な医師が丁寧にお伺いし適切な治療を行っておりますので、まずはお気軽にお悩みをご相談ください。
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