公開日: 2022年05月24日
更新日: 2025年03月24日
ダーマペンのダウンタイムや施術後の過ごし方
目次
- 1 ダーマペンとは
- 2 ダーマペンは以下のような方におすすめの施術です。
- 3 ダーマペンの仕組み
- 4 ダーマペンで得られる効果
- 5 ダーマペンのダウンタイムの期間
- 6 ダーマペンのダウンタイムの症状
- 7 ダーマペンのダウンタイム症状と経過
- 8 ダーマペンの痛みはどれくらい?
- 9 ダーマペン施術当日のダウンタイム中の過ごし方
- 10 ダーマペン施術翌日以降の過ごし方〜より効果を高めるセルフケア〜
- 11 ダーマペンの目的別にみるダウンタイム期間
- 12 ダーマペンによるダウンタイムを短くする方法
- 13 医療用ダーマペンとセルフダーマペンの違い
- 14 セルフダーマペンの危険性
- 15 ダーマペンを受ける際の注意点
- 16 ダーマペンが受けられない方
- 17 リスク・副作用
- 18 ダーマペンについてのよくある質問
- 18.1 ダーマペンのダウンタイムはどれくらい?
- 18.2 ダーマペンにはリスクや副作用がある?
- 18.3 シミや肝斑があってもダーマペンは受けられる?
- 18.4 施術間隔や頻度はどれくらい?期間をあけすぎても効果はある?
- 18.5 ダーマペンは何回やれば効果が出る?
- 18.6 ダウンタイム中でも仕事に支障はない?
- 18.7 ダーマペン4は痛い?どんな痛み?
- 18.8 ダーマペンはニキビやニキビ跡にも効果がある?
- 18.9 ダーマペンの施術後に、白ニキビができたけど大丈夫?
- 18.10 ダーマペンを受けた後に肌がザラザラするのは失敗?
- 18.11 施術時間はどれくらい?
- 18.12 ダウンタイム中に市販のワセリンは使っても良い?
- 19 まとめ
ダーマペンは、なかなか消えないニキビ跡やニキビによる肌の凸凹、毛穴の開きやたるみからくる黒ずみなど、様々なお肌のトラブルに効果的な施術として昨今注目を集めています。
ここでは、ダーマペンの治療の特徴や施術後の効果について詳しくご説明していきます。
ダーマペンとは
ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細の針で肌に穴を開け、肌本来の自然治癒力をアップさせる治療です。肌に非常に小さな穴を開けて刺激し、肌の若々しさを保つ美容成分を作り出す「線維芽細胞」と呼ばれる細胞を活性化させます。
「線維芽細胞」とは、肌のハリを作り出すコラーゲンや肌の弾力を増加させるエラスチン、肌の潤いを導くヒアルロン酸などの美容成分を作り出す細胞です。「線維芽細胞」の活性化の結果、肌のターンオーバーを促し、弾力をアップさせるなどの効果につながります。
また、肌に開けた穴から施術用美容成分を浸透させることで、皮膚の深部にまで有効成分の効果を届けられるのも特徴です。
ダーマペンは以下のような方におすすめの施術です。
- ニキビ跡がなかなか消えない
- クレーターが気になる
- 小鼻の黒ずみをなくしたい
- お肌のくすみをなくしてトーンアップしたい
- 肌のハリや弾力が不足している
- 肌のたるみを引き締めたい
- 肌のざらつきをなくしたい
- 小じわを目立たなくしたい
- 毛穴のたるみや開きを改善したい
数回継続して施術を受けることで、より実感が得られやすくなるでしょう。
ダーマペンの仕組み
ダーマペンは、極細の針を高速で皮膚に刺すことで微細な穴を開け、皮膚の自己修復機能を活性化させる美肌治療の一種です。針が高速で上下に動き、1秒間に最大1,920個の微細な穴を生成します。
針の細さは33Gで、医療用の中でも特に細い針です。針の長さは、0.2mmから3.0mmまで、0.1mm単位で調整可能です。
症状や部位に合わせて針の深度を調整し、目元などの浅い層から、瘢痕のような深い層まで、肌の悩みに応じた深さで治療できます。
ダーマペンの針の長さ
ダーマペンは改善したい肌の悩みによって、針を刺す深さが異なります。
針の長さ |
届く深さ |
0.2mm~ |
ニキビや美白を目的とする場合は表皮 |
0.8mm~ |
ニキビ跡や毛穴、たるみの治療には真皮層 |
1.5mm~ |
クレーターや傷跡を改善したい場合はさらに深く皮下組織 |
皮膚表面から深くなるにつれ、骨や神経に近くなるので、針の長さが長いほど痛みを感じやすいです。施術の際には麻酔クリームを使って表面麻酔をし、痛みを緩和することができます。
ダーマペンで得られる効果
ダーマペンの施術で得られる効果は主に下記の5つがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
毛穴の開きやたるみの改善
ダーマペンには、肌のターンオーバー促進効果があり、ターンオーバーが整うと皮脂の排出がスムーズになるため、毛穴の中で皮脂が溜まるのを予防します。
また、新しい細胞で生まれ変わった健康的な肌は、毛穴の引き締め力もアップします。毛穴が皮脂に押し広げられるようなことがないため、衛生的で見た目もきめ細やかな肌につながります。
ニキビ跡やクレーター、傷痕の改善
クレーターはニキビが治った後に肌がへこんでしまい、跡が残るトラブルですが、既に自然治癒が終わった後の状態なのでそのままでは消えにくい傷跡となります。
ダーマペンはそのクレーターを再度細かい針で傷をつけて細胞を活性化し、再度治癒を促進させます。肌が再生していく過程で美容成分を増加させ、傷跡の改善に導きます。
ニキビの予防
ニキビの原因は、毛穴内にいるアクネ菌が肌を傷つけ炎症させてしまうことです。アクネ菌は毛穴に排出された皮脂を養分として増殖していますので、ダーマペンによる施術で皮脂が溜まりにくい清潔な状態の皮膚や毛穴にしておくことで、ニキビのできにくい衛生的な肌を保つことが可能です。
小じわやたるみを防ぎ、ハリ・ツヤのある若々しい肌を再生
ダーマペンで線維芽細胞が活性化された肌は、ハリや弾力がアップし重力に負けない強い肌を導きます。また、肌の修復の過程でダーマペンの針で開けた穴から施術用美容成分を直接注入し浸透させることができるため、肌本来が持つ自然再生力以上の効果が期待できます。
黒ずみや色素沈着の改善
シミやくすみ、肌の黒ずみなどは、おもにメラニンなどの色素細胞のつまりが原因とされています。また、小鼻周りなどの毛穴の黒ずみは、不要な皮脂や角質などの老廃物が毛穴に残ってしまう毛穴のつまりが原因です。
これらのトラブルは、肌のターンオーバーの乱れにより排出がスムーズにされなくなってしまう点が共通しています。ダーマペンの施術で肌のターンオーバーを促進し、不要物の排出を促すことで、黒ずみや色素沈着の改善が期待できます。
ダーマペンのダウンタイムの期間
ダーマペンのダウンタイムは個人差はありますが、最低でも1~3日、長ければ1週間以上続くことがあります。ダーマペンを皮膚に刺す深度によって異なり、多くの人は2~4日程度続くと考えてよいでしょう。
また、ダウンタイム中に適切な対応を取れば短期間で終わることもありますが、不適切な対応をしてしまうと長引く恐れもあります。
ダーマペンのダウンタイムの長さは、使用する針の長さによって目安が異なります。
針の長さ |
0.2mm~ |
0.8mm~ |
1.5mm~ |
ダウンタイム |
約2日間 |
2~3日間 |
4~7日間 |
針の到達部位 |
表皮 |
真皮 |
皮下組織 |
期待できる効果 |
・ニキビ予防 ・美白 ・小じわ |
・ニキビ跡 ・毛穴 ・たるみ |
・クレーター ・傷跡 ・深いしわ |
ニキビ予防や美白目的の場合は、皮膚のごく浅い部分(表皮)へ0.2mmほどの針を入れます。表面だけの傷なのでダウンタイムは短く、2日程度です。
ニキビ跡や毛穴の開きを改善したい場合は、少し深い真皮層へ届く針を使用します。その場合は、落ち着くまで2~3日くらいかかります。
クレーターや深いしわなどの治療は、さらに深い皮下組織へ届く長さの針を使用するため、4~7日くらいのダウンタイムが必要です。
0.2mm~のダウンタイム
ダーマペン0.2mm〜のダウンタイムの目安は、2〜3日程度。ダーマペン0.8mm~のダウンタイムの目安も2〜3日程度です。
主に毛穴、ニキビ跡、たるみなどの改善が期待できます。
1.5mm~のダウンタイム
ダーマペン1.5mm〜のダウンタイムの目安は、4〜7日程度です。
主にクレーター、シミ、色素沈着などの改善が期待できます。
ダーマペンのダウンタイムは個人差はありますが、最低でも1~3日、長ければ1週間以上続くことがあります。ダーマペンを皮膚に刺す深度によって異なり、多くの人は2~4日程度続くと考えてよいでしょう。
また、ダウンタイム中に適切な対応を取れば短期間で終わることもありますが、不適切な対応をしてしまうと長引く恐れもあります。
ダーマペンのダウンタイムの長さは、使用する針の長さによって目安が異なります。
ダーマペンのダウンタイムの症状
ダーマペンによる施術はレーザー治療やメスを使う美容整形と比較して痛みやリスクの少ない治療を言われていますが、針を使う施術であるため、極細の針とはいえ多少の痛みやダウンタイムを必要とします。
また、麻酔を使うため治療自体の痛みはほとんどありませんが、麻酔薬にアレルギーのある方は施術前のカウンセリングできちんと医師に伝えるようにして下さい。
ダウンタイムについては、使用する針の長さで異なりますがだいたいは2日間から4日間で落ち着くのが一般的です。また、ダーマペンの針の穴は髪の毛より細い極細針を使用するため非常に小さな穴ですので、通常半日程度でふさがります。
ダウンタイム中に出やすい症状は、肌の赤みや腫れ、かゆみや内出血などが報告されています。また、発疹や皮むけなどの軽度の肌荒れも現れることがありますが、いずれも軽症のものが多く日を追って軽減されていきます。
以下に、各症状の原因と対策をご説明します。
赤み・腫れ・発疹
ダーマペンの治療は肌に針を刺して無数の穴を開ける治療であるため、肌が一時的に炎症を起こし、赤みや腫れ、発疹が出てしまう場合があります。
なかでも、赤みの発生はもっとも多く出やすいと言われており、使用する針が長いほど肌の深いところまで刺激されるので赤みの続く日数も長くなります。また、針を刺す深度が深いほど肌の深層組織を損傷しますのでダメージが強くなり、腫れや発疹が生じやすくなります。
これらに加えて痛みが生じることもありますので、腫れや痛みが強い場合は患部を冷やし安静にしてお過ごし下さい。時間が経過して症状が酷くなったり痛みが長期間引かなかったりする場合は、医師への相談をして下さい。
かゆみ
針によるダメージから肌の自然治癒の過程でかゆみを伴う可能性もありますが、患部を掻いてしまわないようご注意下さい。
また、過度の飲酒や入浴など体の温まる行動でかゆみが悪化する場合もありますので、かゆみの症状があるうちは患部の冷却や保湿をするようにして下さい。かゆみについてもだいたい数日間で改善に向かいます。
内出血
皮膚の深い層に施術を行った場合、周囲の毛細血管が破れることで内出血が生じやすいという傾向があります。通常この内出血は一時的なものであるため、患部を強く押したりせず安静にして様子を見て下さい。むやみに触らないことが早く内出血を治すためのポイントとなります。
皮むけ
肌のターンオーバーが活発になると線維芽細胞が活性化し、新しく健康的な皮膚が次々と再生されます。その際、一番外側にある細胞が剥がれ落ちる現象が皮むけです。
皮むけは施術後1~3日間程度続くのが一般的であると報告されていますが、この期間は肌がとてもデリケートな状態となりますので、擦ったり無理に皮をむいたりして肌を傷めないようご注意下さい。
ダーマペンのダウンタイム症状と経過
施術直後は赤みや腫れが目立ちますが、2日〜1週間で落ち着いてくるでしょう。ただし、個人差がある点は理解が必要です。ダウンタイムの経過について詳細を確認していきましょう。
2日〜1週間【肌の乾燥や皮むけが起きる】
2日〜1週間は肌の乾燥や皮むけが起きます。皮膚の再生や治癒が進み肌のターンオーバーが活発になることが要因です。かゆみが生じる場合がありますが、強く擦ったり、皮を無理に剥がしたりする行為は、シミやくすみの原因になるため避けましょう。また、低刺激な敏感肌用のスキンケア用品を活用するのがおすすめです。
1〜2週間【効果が実感できる】
1〜2週間経過すると効果が実感できるでしょう。細胞が活性化し、コラーゲンなどの生成が促進されるので毛穴の引き締まり、肌のハリや弾力が改善されます。
しかし、1回の施術では十分な効果が得られにくく、一般的な目安として月に一度、5回程度の継続的な施術をおすすめします。肌の状態によって適したスパンがあるので、医師に相談しましょう。
ダーマペンの痛みはどれくらい?
ダーマペンは針を刺すため痛みを感じます。
ダーマペンの痛みの感じ方は、施術部位・針の深さ・個人の痛みの耐性によって異なります。基本的に、皮膚の薄い部分や神経が多い部分ほど痛みを感じやすく、皮膚の厚い部分では比較的痛みが少ないです。
個人差がありますが、「チクチクする」「ヒリヒリする」と表現される方が多いです。
部位 |
痛みの強さ |
痛みの感じ方 |
額 |
強め |
皮膚が薄く骨に近いためチクチクした痛み |
鼻 |
強い |
皮膚が薄く毛穴が密集しているため痛みが強い |
頬 |
普通 |
皮膚が比較的厚いため脂肪のある部分は普通だが、頬骨近くは痛みを感じる |
口周り |
強め |
皮膚が薄く神経が多いため痛みを感じやすい |
あご |
普通 |
皮膚が厚いため比較的痛みは軽い |
目の下 |
強め |
顔の中でも皮膚が薄いため痛みを感じやすい |
首 |
普通 |
皮膚は薄いが耐えられる痛さ |
頭皮 |
強い |
皮膚が薄い神経が多いため痛みを感じやすい |
痛みの感じ方には個人差がありますが、少しでも痛みを緩和したい場合は麻酔クリームを表面に塗布します。
針の深度を調整する、冷却しながら施術するなどの方法もあります。
ダーマペン施術当日のダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム期間中の症状をなるべく抑えるため、施術直後からダウンタイム中まではできる限り肌への刺激を少なくするよう心がけてください。いつも通りの洗顔方法やスキンケアにより症状を悪化させてしまった場合、ダウンタイムが長引いてしまうこともあります。
ダウンタイムは通常は数日間で落ち着きますので、その間はなるべく外出せず自宅で安静に過ごすことをおすすめします。
施術後すぐに洗顔やメイクをしない
ダーマペンの施術直後は、針で開けた穴によって肌が炎症を起こし、刺激に敏感になっています。メイクによる肌への摩擦を避けるのはもちろんのこと、ファンデーションに含まれる成分も肌には強い刺激となります。
施術直後はメイクは絶対せず翌日以降をおすすめします。低刺激性のミネラルファンデーションなどお肌に優しい素材を選びましょう。
ダーマペンの後に洗顔してしまうと
藤井クリニックでは、ダーマペンの施術後には絶対に洗顔しないようにお伝えしています。万が一洗顔してしまうと刺激になってしまうことがあるので十分気をつけましょう。
施術後、12時間程あけてから洗顔やメイクをするようにしましょう。
紫外線対策を念入りに
施術当日は洗顔できないので、日焼け止めは塗らずメイクも控えてください。肌のバリア機能が弱っている状態で洗顔やメイクをすると細菌が入りやすくなるので、赤みや炎症を起こすなど肌を悪化させる原因になります。
12時間程あけてから洗顔するようにしましょう。
施術当日に日焼け止めは使用できない
施術当日の日焼け止めの使用はできません。施術後は肌の表面に傷をつけており、肌のバリア機能が低下しているため炎症の原因となります。当日は帽子やマスク、サングラスなどで紫外線対策をすることが望ましいです。
日焼け止めは翌日以降から使用可能となりますが、アルコールフリーや低刺激の製品を使うようにしましょう。
かゆみや赤みが出たら冷やす
施術後は一時的にかゆみや赤みがでます。皮膚の修復過程で起こる自然な反応なので問題はありません。刺激をせずに、清潔な保冷剤や冷たいタオルを優しく当てましょう。乾燥するとかゆみが出やすいので、低刺激の保湿剤を塗るのも効果的です。
過度な飲酒や入浴、激しい運動は避ける
施術の当日は過度な飲酒や激しい運動などの血行が良くなるような行動は避けましょう。血行が良くなることで赤みが重症化してしまったり、腫れや内出血が酷くなったりする可能性があります。また、入浴や汗により赤みが増してしまう可能性もあります。
ダーマペン施術翌日以降の過ごし方〜より効果を高めるセルフケア〜

施術の翌日以降は、針による穴もふさがり赤みや痛みなども徐々に軽減していきます。しかしお肌の内部ではまだ損傷部分の修復過程中であるため、ひきつづきダウンタイムが落ち着くまではお肌を保護して過ごしましょう。
以下に効果的なセルフケアをご紹介します。
スキンケアは低刺激性のもの使う
施術後のお肌は通常よりデリケートな状態になっているため、洗顔の際には敏感肌用や赤ちゃんにも使える洗顔フォームなどを使用したり、メイクの際はふだんより軽めのメイクやミネラルコスメを使用したりするのが効果的です。
保湿をしっかりする
施術後のお肌は乾燥しがちな傾向にあり、皮むけが起こる可能性もあることから、普段以上に保湿ケアが必要です。
日焼け止め対策をしっかりする
炎症を抑え刺激を与えないために日焼け止め対策も充分にしましょう。保湿ローションや日焼け止めを塗る際は肌を傷めないよう優しく触ることを心がけて下さい。
お肌の摩擦を避ける
ダウンタイム中はお肌が刺激に過敏であるため、強い摩擦を生じるような行動は控えて下さい。枕カバーをソフトな素材のものにしたり、着替えや洗顔の際に顔を強く擦ったりしないよう気を配ることが大切です。患部が気になっても、自ら施術部位を触ったり、こすったりしないように注意しましょう。
ダーマペンの目的別にみるダウンタイム期間
ダーマペンはお悩みの内容によって、皮膚に刺す針の長さを0.1mm単位で調整します。この針が皮膚に刺さる深さによってダウンタイムも変わります。
人間の皮膚は表面から順に、表皮、真皮、皮下組織、筋肉で構成されています。ニキビのお悩みや美白がご希望の方は表皮、ニキビ跡や毛穴・たるみでお悩みの方は真皮、クレーターや傷跡でお悩みの方は皮下組織へダーマペンを打ちます。
ダウンタイムは表皮では2日程度、真皮では2~3日程度、皮下組織では4日~1週間程度かかることがあります。しかし、これはあくまで目安のため、ダウンタイム中の過ごし方によって長引く可能性もあります。できるだけ短く済むように、ダウンタイム中は安静にお過ごしください。
ダーマペンによるダウンタイムを短くする方法
ダーマペンのダウンタイムは1日~1週間程度ですが、対策をすることで早く肌を回復できます。
- 肌への刺激を抑える
- 保湿を徹底し乾燥させない
- 鎮静パックを使用する
それぞれの方法について詳しく解説します。
肌への過度な刺激を抑える
施術後は翌日以降、洗顔やメイクが可能です。洗顔はぬるめのお湯で低刺激の洗顔料を使い、よく泡立てて肌をこすらずに洗いましょう。メイクはファンデーションを塗る際に刺激になるので、できれば目元や唇だけなどポイントメイクですませるのが好ましいです。
肌の保湿を念入りに行う
乾燥するとかゆみや赤み、炎症を起こす原因となります。
セラミドやヒアルロン酸など低刺激で高保湿機能のあるスキンケア用品を使い、化粧水で水分、乳液やクリームで油分を補いましょう。
鎮静パックを使用する
肌に穴が開いているため有効成分が浸透しやすい状態ですが、レチノールやビタミンC誘導体などの刺激の強い成分のパックは避けましょう。
鎮静パックは敏感肌でも使用できるものがおすすめです。
医療用ダーマペンとセルフダーマペンの違い
ダーマペンは医療機関での施術が推奨されています。ネット通販や海外サイトで販売されている自宅用の類似機器もありますが、医療用と家庭用では作りが違います。
|
医療用 |
セルフ |
針の深度 |
0.2mm~3.0mm |
0.25mm~1.5mm |
届く層 |
真皮層 |
表皮~浅い真皮層 |
効果 |
ニキビ跡・クレーター・深いしわ・毛穴の開き |
浅いしわ・ハリや弾力アップ |
痛み |
針が深いため痛みは強いが麻酔が使用できる |
チクチクした痛み |
薬剤の使用 |
医療機関専用の薬剤と併用できる |
できない |
リスク |
衛生管理が徹底しており万が一トラブルが起きても即処置してもらえる |
衛生管理が不十分な場合感染症などのリスクがある |
適切な知識がないと肌トラブルを招く可能性があるので、医療機関で治療を受けましょう。
セルフダーマペンの危険性
近年自分で施術を行う「セルフダーマペン」が通販サイトなどで販売されています。手軽に使える一方、実際にはリスクが伴い、危険性を知っておかないと肌の状態を更に悪化させることになりかねません。ここではセルフダーマペンの危険性について解説いたします。
施術機器を正しく使えない可能性がある
ダーマペンはお悩みや症状に合わせて針の深度やスピードを調整して施術します。セルフダーマペンは深度が変えられない場合もあるため、正しく使えない可能性があります。
強い痛みが生じる場合がある
医療用のダーマペンは医療針の中でも極細の針を使用しており、振動しながら施術することで痛みを緩和します。セルフダーマペンは針が太く、痛みを感じることがあります。
肌トラブルが悪化する可能性がある
医療機関では治療としてダーマペンの施術をするので、始めに肌の状態を確認し、施術患部を清潔な状態にしてから施術します。
セルフダーマペーンの場合、適切な消毒がされていないなど、肌の状態が悪いまま使用してしまうと、肌トラブルが悪化する恐れがあります。
ダーマペンを受ける際の注意点
ダーマペンは肌の再生を促す効果がありますが、適切なケアをしないと赤み・腫れ・色素沈着・炎症などのリスクがあります。施術前後の注意点をしっかり守ることで、安全に効果を得られます。
日焼けをしない
日焼けした肌にダーマペンはできません。色素沈着や炎症など肌トラブルを起こす危険性があります。施術をする1週間前から日焼け止めを塗って日焼けしないようにしましょう。
刺激の強いスキンケアは控える
ピーリングやスクラブ、レチノール入りなどの刺激の強いスキンケアの使用は避けてください。ダーマペンを受ける3日位前からは、肌に負担がかかるようなスキンケアは控えましょう。
顔剃りをしない
施術前に顔剃りをすると刃で角質まで除去されることがあるため、肌が敏感になっています。肌のバリア機能が低下して細菌が入りやすい状態になるので、施術する1週間前から顔剃りは控えてください。
4.血行がよくなることはしない
施術前日はお酒や激しい運動、サウナに入るなど血行を促進するような行為は控えてください。赤みや腫れが悪化することがあり、ダウンタイムが長引く場合があります。
ダーマペンが受けられない方
以下の人はダーマペンが受けられません。
- 妊娠中・授乳中の人
- 炎症しているニキビがある人
- 肌荒れがひどい人
- ケロイド体質の人
- 日焼け直後の人
肌の状態によっては上記の場合以外でも受けられないこともあるので、気になる人はカウンセリングで相談しましょう。
リスク・副作用
施術後、以下の症状が出ることがあります
- 赤み
- かゆみ
- 皮むけ
- 腫れ
- 内出血
- 肌のヒリヒリ感
上記の症状は1週間程度で改善していきますが、症状が長引くときは治療を受けた病院に相談しましょう。
また、徐々に効果が感じられる治療のため1回で完治させることは難しく、複数回の施術が必要です。事前に必要な治療回数を相談し、予算や時間について確認しておくとよいでしょう。
ダーマペンについてのよくある質問
ダーマペンについてよくある質問についてまとめました。
ダーマペンのダウンタイムはどれくらい?
針を刺す深さによって異なりますが、一般的に2日〜1週間程度です。施術後は激しい運動や、飲酒は控え、紫外線対策と保湿をしっかり行うようにしましょう。
ダーマペンにはリスクや副作用がある?
赤み、かゆみ、皮むけ、腫れなどの副作用があります。いずれも1週間程度で改善していきますが1週間経っても症状が続く場合、医師に相談しましょう。
シミや肝斑があってもダーマペンは受けられる?
シミがあってもダーマペンは受けられますが、肝斑は注意が必要です。
ダーマペンは肌のターンオーバーを促進し、メラニンの排出を助けるため、紫外線によるシミやニキビ跡の色素沈着に効果的です。
肝斑はホルモンバランスの乱れが原因でできるシミなので、摩擦や刺激などで悪化する恐れがあります。ダーマペンによる刺激で炎症が起こることでメラニンが過剰に作られ、肝斑が濃くなるリスクがあるからです。カウンセリングでシミの種類を診てもらうことが大切です。
施術間隔や頻度はどれくらい?期間をあけすぎても効果はある?
ダーマペンは、肌のターンオーバーを促す施術なので、一定の間隔を空けることが大切です。施術間隔が短すぎると肌が回復しきる前に次の施術を行うことになり、逆に負担をかけてしまう可能性があります。
目的 |
施術間隔 |
頻度 |
効果が出るまでの目安 |
ニキビ跡・クレーター |
3~4週間に1回 |
5回以上 |
3回目あたりから効果を実感 |
毛穴の開き・黒ずみ |
3~4週間に1回 |
3~5回 |
2~3回目で毛穴が引き締まる |
小じわ・ハリ改善 |
4週間に1回 |
3~5回 |
1~2回目か弾力感アップ |
美白・くすみ改善 |
4週間に1回 |
3回以上 |
1~2回目でトーンアップ |
1回でも効果を実感する方もいますが、目的やお悩みに合わせて定期的に施術を受けることが大切です。効果を早く実感したいからと間隔を短くしても肌に負担をかけるだけなので、決められた間隔で通うようにしましょう。
ダーマペンは何回やれば効果が出る?
施術間隔は3~4週間ごとに受けるのが好ましいです。お悩みを早く改善したい場合は、症状に合わせた間隔や回数で通い、それ以降はメンテナンスのために2~3ヶ月の間隔を開けて受けることを推奨します。
ダウンタイム中でも仕事に支障はない?
軽い赤みが出ている程度でしたら仕事に支障はありません。ただし皮むけや目立つほどの赤みがある場合は対策が必要です。
症状 |
期間 |
仕事に支障 |
赤み |
1~3日 |
軽度ならマスクやメイクでカバー可能 |
ひりつき |
1日程度 |
痛みは軽くマスクで隠せる |
皮むけ |
3~5日 |
至近距離やファンデーションを塗ると目立つ可能性あり |
内出血 |
1週間程度 |
範囲が広い場合はメイクでは隠せない可能性あり |
軽い赤みはマスクで隠せますが、乾燥しやすいためマスクによる摩擦などの刺激に注意が必要です。
施術の翌日からメイクはできますが、症状によってはファンデーションが塗れず、ヨレやカサつきなどを感じることがあるため、ポイントメイクがいいでしょう。
ダーマペン4は痛い?どんな痛み?
個人差はありますが、痛みはほとんど感じないとされています。施術の際には、顔全体に麻酔クリームを塗るため、痛みが苦手な方でも安心して施術が受けられます。
ダーマペンはニキビやニキビ跡にも効果がある?
ダーマペンはニキビ跡の赤みや色素沈着、クレーターにも効果がありますが、ニキビにはできません。
肌のターンオーバーを促すので、ニキビ跡の赤みや色素沈着を薄くする効果が期待できます。すでにできているニキビは、ダーマペンは刺激となるので悪化させるリスクがあります。ニキビが完治してから受けましょう。
ダーマペンの施術後に、白ニキビができたけど大丈夫?
ダーマペン後は肌のターンオーバーが活発になり、一時的に皮脂や老廃物が毛穴に詰まりやすくなるため、白ニキビができることがあります。
施術後は肌が乾燥しやすく、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌されるため、一時的に白ニキビができるのは珍しいことではありません。
白ニキビができてしまったら無理に潰さずに適切なケアをし、清潔にすることが大切です。
ダーマペンを受けた後に肌がザラザラするのは失敗?
ダーマペン後に肌がザラザラするのは失敗ではありません。肌が回復傾向にある一時的な反応です。ほとんどの場合1週間以内には治まるので、保湿をしっかりして乾燥しないように徹底してください。
施術時間はどれくらい?
ダーマペンの施術時間は全体で60~90分かかります。
カウンセリングからクレンジング、洗顔、施術、アフターケアが含まれます。ダーマペンの施術自体は10~20分位です。
麻酔クリームを使用する場合は、麻酔の効果が出るまで20~30分かかります。
ダウンタイム中に市販のワセリンは使っても良い?
ダウンタイム中の保湿剤としてワセリンを使用しても問題ありません。ワセリンは保湿力が高いため施術後の刺激や乾燥から肌を守ります。成分がシンプルで低刺激なので、肌への負担も少ないです。「プロペト」や「サンホワイト」など精製度の高いワセリンを選ぶようにしましょう。
塗るときは厚塗りしないように気を付けてください。毛穴を塞いでニキビの原因になるため、塗り方には注意しましょう。
まとめ
ダーマペンは痛みやリスクが少なくダウンタイムも短いため、比較的手軽に受けやすい美容施術です。当院では、優れた機器を導入し経験豊富で技術力の高い専門医が対応しており、皆さまのお悩みに沿った最適な方法で、安心してご満足いただける美容医療をお届けします。
初めての方も再診の方もぜひお気軽にご相談下さい。WEBフォーム、LINE、お電話にてご予約・ご相談を受け付けております。
【ダーマペン】
①治療方法
「ダーマペン」とは、非常に細い針を使用することによって肌の表面に小さな穴を作り、肌の自然治癒力を向上させることを目的とした施術です。
②副作用リスク
施術中には非常に細かい針を使用することに加えて表面麻酔を行うことから痛みはほとんど感じないものの、痛みを感じるようであれば医師にお伝えください。また治療時には麻酔を用いるため、もし麻酔にアレルギーがある場合にはあらかじめカウンセリング時にお伝えください。
また、ダーマペンは施術により小さな穴を肌に開けます。通常この穴は数時間でふさがるものですが、施術後に赤みが長引く場合があります。数日でおさまるのでご安心ください。さらに、傷口が治りにくい方の場合は痕が残る可能性はゼロではありません。
加えて、施術後には紫外線に注意する必要があります。これは、過度な日焼けをすると色素沈着が起こるケースがあるためです。そのため、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
③連絡先
藤井クリニック
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目1−22 野村不動産西梅田ビル 8F
06-6347-9600
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。
10,000円~35,000円迄:税抜き
※二の腕、妊娠線の治療は60,000円
※部位によって異なる
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