公開日: 2022年08月05日
更新日: 2024年11月15日
肌そのものを若返らせたい!PRP治療の美容効果について
目次
加齢とともに増えてくる肌の悩みやトラブル。 気にはなるけど、なかなか治療までは踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
現在、再生医療のひとつでもある「PRP治療」が注目されています。肌を若返らせるために、自分自身の血液中の血小板を利用する治療法です。
ここでは、PRP治療とは一体どのような治療で、どのような美容効果が得られるのかについて詳しくご説明します。
PRP再生医療?多⾎⼩板⾎漿?通称PRPの正式名称
PRP再生医療は自分自身の血液を利用し、人間が生まれながらに持っている「自然治癒力」を活かした治療法です。
再生医療は、失われた体の組織を再生することを目指す医療のことで、美容外科の分野でも注目されています。
通称PRPの正式名称は、Platelet Rich Plasmaです。日本語では「多⾎⼩板⾎漿(たけっしょうばんけっしょう)」と訳され、血液中に血小板を豊富に含んだ血液成分のことをいいます。
人間の血液は、赤血球・白血球・血小板という3種類の細胞成分と血漿という液体成分から成りますが、PRP再生医療では自分自身の血液中の血小板を利用した施術を行います。
血小板の役割
血液中の血小板には2つの大きな役割があります。
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・血を止める役割
血小板は、血を止めるのに有効な働きがあることが知られています。
例えばケガをした時、大抵の場合はしばらくすると血が止まり、傷がふさがったところがかさぶたとなって元の状態に戻ります。血小板の量が多ければ、少ない人よりも血が止まりやすくなります。
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・成長因子を放出し自己治癒する役割
血小板には傷んだ組織の修復を促進する様々な「成長因子」を作り出し、自分で元通りに修復しようとする自己治癒力の働きがあります。
成長因子は体の中で衰えた細胞や血管の回復を促す力を持ち、細胞の活性化やコラーゲンの産出の促進、血管を新しく作るなど幅広い効能があります。
しかし、この成長因子は加齢とともに減少し、細胞や組織を再生しようとする力が追いつかなくなってしまいます。
それを解消するために、PRP療法では血液に含まれる血小板の機能を利用し、その成長因子を注入することによって再生を促します。
PRP治療の手順
PRP治療の手順としては下記の通りです。
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① 自分自身の血液を採取する。
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② 採取した血液を専用キットに入れ、遠心分離機にかける。
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③ 血液から血小板を凝縮しPRPへ調整する。
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④ 抽出したPRPを気になる部位に少しずつ注入する。
※麻酔をして施術を行うことも多く、その場合、痛みはほとんどありません。
PRPを使用する再生医療は、もともとは歯科で歯茎の再生治療に利用されています。
整形外科・形成外科でも、膝や肘の痛み・変形、スポーツによる外傷・障害などと幅広い分野で用いられるようになりました。
スポーツ選手などがよく怪我をした際に治癒の促進としてPRP治療を受けているように、美容以外にも多岐にわたり安全な治療法として注目されています。
PRP治療の美容効果
美容面におけるPRP治療とは、加齢によるしわ・たるみなどの症状の改善目的で行われます。
自分自身の血液を10~20cc程度採血後、抽出した血小板の成分を利用して、気になる部位のへ注入し、ナチュラルな肌再生の効果が期待できる治療法とされているのです。
PRP注入後は、1~3か月かけてゆっくりと美容効果が感じられます。
時間がかかるため、劇的な変化を求める方にとっては、少し物足りないと感じてしまう方もいるかもしれません。
また、自分自身の血小板を利用するため、成分に個人差が出てきます。血小板の質によっては、効果がなかなか実感できないという方もいるでしょう。
ただ、治療で傷跡が残りにくい点や、ふっくらと自然なハリや弾力が期待できてナチュラルな若返りが期待できる点はPRP治療の特徴でもあります。
PRP治療は、本来人間が持っている自己治癒力や細胞の再生力を最大限に引き出し、エイジングケアの目的で利用される再生美容治療法です。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの生成を活発化するので、内側からふっくらと押し上げられます。若い頃の肌のようにハリやツヤなども出てきて、加齢のスピードも緩やかに感じられるようになるはずです。
さらに、目尻の細かい小じわやたるみなどは、従来のヒアルロン注射やボトックス注射では難しいとされていました。PRP治療であれば、目の周りの細かいしわにも効果が期待できるのが魅力です。
PRPにより改善可能なお悩みの具体的な例をご紹介します。
・しわ(額・眉間・目の下・目尻・首・手の甲・唇・ほうれい線、マリオネットライン)
・クマ(目の下)
・へこみ、くぼみ(まぶた・こめかみ・目の下)
・たるみ(目の下・フェイスライン・頬・口元)
・アンチエイジング(顔全体)
・肌再生(毛穴・ニキビ・ニキビ跡・クレーター、肌質そのものの若返り)
・育毛治療(髪の毛の生え際)
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PRP治療の持続期間はどのくらい?
PRP治療の持続期間に個人差はありますが、1年~最長で5年といわれています。肌そのものを生まれ変わらせる施術なので、細胞の再生は永続的に行われ、効果も長続きします。
ボトックス注射やヒアルロン注射など、他の注射治療よりも格段に持続効果が長いのも特徴です。お手軽に、かつ確実に効果を得たい方や、効果を長持ちさせたい方におすすめします。
効果が出るまでに時間がかかるので即効性は感じられないのですが、トータル的にみると他の治療に比べて持続効果が長いため、人気のある治療として注目されています。
1~3カ月かけて徐々に肌の内部で修復が起こり、自身の細胞が成長するまで約3カ月~半年とゆっくりと効果があらわれます。また、肌悩みの改善においては半永久的な効果があるといわれています。
治療をしていることが周囲に気づかれにくくなるため、異物を注入にて抵抗がある方や、自己治癒力で自然な若返りをご希望される方に最適の方法といえるでしょう。
PRP治療のリスク・副作用
PRP治療は自分自身の血液から採取した細胞を利用します。異物を注入するわけではないので、副作用やアレルギー反応も起こりにくいでしょう。
まれに、PRP注入直後に起こる可能性がある症状は下記の通りです。こちらも個人差はありますが、注射を用いるため注入部位に炎症が起こる可能性があります。
・痛み
・赤み
・腫れ
・内出血
・施術部位が硬くなる(しこりができる)
上記のような症状が起こることがあっても、注入後3日~1週間程度で徐々に引いていくでしょう。
施術自体は45分程度で終わり、メスやレーザーを使うような手術でもなく、採血のみで良いので体の負担も少ないです。注入直後は、注入した部位に針の跡が残ることもありますが、数日経つと目立たなくなります。
ダウンタイムも少ないため、短時間で手軽に受けられるというのもポイントです。
当日は刺激を避けるために、念のためにメイクは控えた方が良いでしょう。また、スポーツや激しい運動、マッサージ、飲酒、喫煙などは避け、お風呂もシャワーだけで済ませておく方が望ましいです。
なお、PRP治療は自分自身の細胞を用いるため、治療が行えない場合があります。心配な方は、施術を受けられるかどうかを事前にしっかり確認、相談をしておくとよいでしょう。
参考までに、PRP治療が行えない場合をまとめておきます。
PRP治療が行えない場合
・1ヶ月以内にPRP治療を受けた
・悪性腫瘍がある
・合併症がある
・感染症がある
・発熱がある
・薬剤過敏症がある
・免疫抑制剤を服用している
・妊活中、妊娠中、授乳中である
また、PRP治療を受けるにはクリニック選びも重要となります。PRP治療を行うためには、クリニックから厚生労働省に届け出をして受理されないと公的な治療を行えません。
しかし、美容クリニックの中には厚生労働省の認可を受けずに肌再生医療を提供しているところもあるので、施術を受ける前にしっかりと確認しておいた方がよいでしょう。
PRP治療の回数の目安
PRP治療は基本的には1回の施術で効果が見られます。ただ、効果にも個人差があり、1回で効果が実感しにくく、3回程度の治療が必要な場合もあります。
副作用も少なく、治療後に再度PRP治療を行うことができますので、2,3カ月~半年後に、繰り返しの注入が可能です。自分自身の症状に合わせてさまざまな部位に施術できますが、同じ部位への注入は医師へ相談した上で進めていくとよいでしょう。
繰り返し施術を行っても副作用などのリスクは見られませんが、PRP治療は基本的には1回の治療でもしっかりと効果を実感できる施術ですので、基本的には何度も施術を繰り返す必要がありません。
まとめ
短時間クリニックに通うだけで、自分自身の血液を利用してお肌を活性化させ、自然な若返りを手に入れられる最新治療法のPRP治療。
注入直後の即効性はないかもしれませんが、ゆっくりと効果を感じることと、持続性が長いということから注目されています。メスを入れたり異物を注入したりするのに抵抗がある方にもおすすめします。
当院では、痛みを最小限に抑えるために麻酔や施術に使用する注射針を一般より細いものを使用していますので、注射の痛みに不安を感じている方もぜひご相談ください。
痛くない針の刺し方といった技術の高さや、痛みを抑える薬や麻酔など施術部位に合わせた対策を行います。
お肌の状態をしっかりと診断した上で、最適な施術を万全の体制で行ってまいります。まずは無料カウンセリングから、お気軽にご相談ください。
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