公開日: 2023年07月13日

更新日: 2024年11月19日

ピコフラクショナルレーザーとは?ピコトーニングやピコスポットとの違いは?

ピコフラクショナルレーザーとは?ピコトーニングやピコスポットとの違いは?

ダウンタイムが少ない美容施術の1つにピコレーザーがあります。 ピコレーザーには複数の照射モードがあり、お悩みに合わせた施術が可能です。セルフケアでは完治できない、シミ・肝斑・クレーターなど様々な肌トラブルを治療できます。さらには、肌質改善効果も期待できる、今話題のレーザー治療です。

当記事では、ピコレーザーに搭載されている3つの照射モードそれぞれについて解説いたします。ピコレーザーという名前は知っていても、詳しい施術内容をご存じない方も多いと思いますので、最後までお読みいただけますと幸いです。

ピコレーザーとは

ピコレーザーは、照射時間が短縮された最新のレーザー治療です。
肌に熱エネルギーを加えるレーザー治療では、照射時間の長さによって肌にかかるダメージが大きく変化します。

ピコレーザーは、1照射をピコ秒(1兆分の1)で行うため、肌へのダメージが最小限です。照射時間の短縮により、従来のレーザー治療に比べて、ダウンタイムの短縮や痛みの軽減が実現しました。

さらに、お肌の悩みに合わせた照射モードが複数用意されており、「ピコスポット」・「ピコトーニング」・「ピコフラクショナル」の3つから選択できます。これらのモードを切り替えることで、従来のレーザー機器では対応できなかった肌トラブルの治療も可能です。お悩みに合った治療を行えるのが代表的なメリットの1つでしょう。

複数のメリットがあるピコレーザーは、近年、高い注目を集めています。

ピコトーニングとピコスポットとの違い

ピコスポットは高出力レーザーをピンポイントで照射するため、集中的に治療したい疾患に向いています。逆に、ピコトーニングは低出力レーザーを照射するため、肌へのダメージが最小限です。通常のレーザーでは治療が難しい肝斑や薄いシミにはピコトーニングが適しています。

ピコトーニングとピコスポットの違いは、簡単にいえば施術対象が薄いシミなのか、濃いシミなのかということです。

ピコレーザーには、ピコトーニングとピコスポット、もう一つピコフラクショナルという3つの照射モードがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。

 

・ピコトーニング

低出力レーザーを広範囲に照射します。薄いシミ・肝斑などに効果的です。お顔全体に照射できるので、肌のトーンアップ効果も期待できます。

 

・ピコスポット

高出力レーザーをピンポイントに照射します。濃いシミ・そばかす・ほくろ・タトゥーの除去などに効果的です。照射エネルギーが高いため、1度の施術でも効果を感じられます。

 

・ピコフラクショナル

レーザーを点状に照射します。毛穴の開き・ニキビ跡・肌の凹凸などのお悩みに効果的です。肌内部の真皮層に穴を開けることで、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分を生成します。肌質の改善を行いたい方にはおすすめの治療法です。

関連記事:ピコレーザーのダウンタイムについて医師が解説

他のレーザー治療との比較

他のレーザー治療との比較

美容クリニックでは、複数のレーザー治療が可能です。
それぞれのレーザーには異なる特徴がありますので、レーザーの特徴やピコレーザーとの違いを紹介します。

 

【各レーザーの特徴】

美容クリニックで紹介されている、代表的なレーザー治療の種類と特徴は以下の通りです。

 

    • ・フラクショナルレーザー
    • マイクロドット状にレーザーを照射し、肌に小さな穴を開ける治療法です。真皮層に熱エネルギーを加えることで、皮膚の再生を促します。新しい皮膚が再生される過程でコラーゲンなどの美肌成分の生成が活性化されるため、肌のリフトアップに効果的です。


    • ・Qスイッチヤグレーザー
    • 症状に合わせて2種類の異なる波長を切り替える治療法です。メラニン色素に対して、穏やかに吸収される波長と吸収力の高い波長を使い分けることで、シミ・そばかす・あざなど幅広い疾患に対応できます。


  • ・炭酸ガス(CO2)レーザー
  • 皮膚の水分に反応して熱エネルギーに変換される炭酸ガスを使用した治療法です。熱エネルギーによって細胞の水分が蒸散し、ほくろやいぼを取り除くことが出来ます。ほくろやいぼなどの盛り上がった疾患に有効な治療法です。

 

【ピコレーザーとの違い】

ピコレーザーの大きな特徴は、照射時間が短い点です。 従来のレーザー機器は、ナノ秒照射(10億分の1)が一般的であるのに対し、ピコレーザーは、ピコ秒照射(1兆分の1)が可能です。照射時間が短いため、肌へのダメージや痛みが最小限に抑えられます。

また、ピコレーザー治療は幅広い疾患に対して有効です。
今まで治療が難しいと言われていた肝斑はもちろん、複数の肌トラブルに対応できます。肝斑はレーザートーニングでも治療できますが、熱で破壊するレーザートーニングと比べると、衝撃波で破壊するピコレーザーの方が、肌の負担は少ないでしょう。

上記のようにレーザー治療には複数の種類がありますので、それぞれのお悩みに合った治療を受けましょう。

ピコレーザーがおすすめな人

ピコレーザーには複数のメリットがあります。 以下のようなお悩みを抱える方には、特におすすめです。

  • ・小じわが気になる方
  • ・肌質を改善したい方
  • ・毛穴の開きが気になる方
  • ・肌のたるみが気になる方
  • ・ニキビ跡の凹凸が気になる方
  • ・クレーターを改善したい方
  • ・ダウンタイムを短縮したい方

ピコレーザーは、3つの照射モードを切り替えることで多くの肌悩みに対応できます。
照射時間も短いため、正常な肌へのダメージがほとんどなく、ダウンタイムの短縮も可能です。

肌への負担を最小限に抑えたい方、ダウンタイムを短縮したい方には、おすすめの治療法でしょう。

ピコレーザーの痛み

ピコレーザーは、従来の機器よりも痛みを感じにくいのが特徴です。
しかし、照射モードによって、痛みの感じ方は違います。

ピコスポットの場合、ピンポイントで高出力のエネルギーを照射するので、輪ゴムではじかれたような痛みを感じる方や中には強い痛みを感じる方もいます。施術時には、保冷剤で冷やしたり、麻酔を使用したりと痛みを和らげることが可能です。

ピコフラクショナルの場合は、パチパチと軽い痛みを感じる方がいます。ほとんどの方は麻酔なしで施術しますが、痛みに対するご不安が強い場合には麻酔を使用することもできます。事前にご相談ください。

もっとも痛みが少ないのはピコトーニングです。弱いパワーでの照射なので痛みを感じることはほぼありません。

まとめ

今回は、ピコレーザーの照射モードそれぞれについて紹介しましたが、いかがでしたか。
ピコフラクショナル・ピコスポット・ピコトーニングのそれぞれに特徴があり、改善できるお悩みが異なります。ご自身のお悩みに合った施術を受けましょう。

当院では、西日本でサーマクール実績9年1位という確かな技術を活かして、スキンケアやリフトアップなど様々なお悩み改善が可能です。ピコレーザーだけでなく、幅広い美容施術や美容整形術をご提案しております。

内科専門医の経験がある当院だからこそ、総合的な治療が実現しました。外見の見える美しさだけでなく、内面からあふれ出る美しさをお求めの方は、ぜひ一度ご相談ください。

当院の無料カウンセリングや施術は、お電話・公式HP・公式LINEからのご予約が可能です。ご都合の良い方法でご連絡くださいませ。皆様からのご相談をお待ちしております。

この記事を書いた人

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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