公開日: 2023年07月26日

更新日: 2024年11月27日

ピコレーザーのダウンタイムについて医師が解説

ピコレーザーのダウンタイムについて医師が解説

今注目されている美容施術の中に、ピコレーザーがあります。 ピコレーザーは、従来のレーザー治療に比べて照射時間が短いため、痛みなどの副作用が少ないのが特徴です。メスを使う施術と比べてチャレンジしやすいメニューの1つですが、ピコレーザーにもダウンタイムや施術後の注意点があります。

当記事では、あまり知られていないピコレーザーの仕組みやダウンタイムについて詳しく解説していますので、施術をご検討の方はぜひご一読ください。

ピコレーザーとは

ピコレーザーは、短時間でレーザー照射が出来る治療法です。 ピコとは単位を表す言葉で「1兆分の1」をさします。1照射をピコ秒で行えるため、従来の機器よりも短時間で施術が可能です。照射時間の短縮により、お肌へのダメージや痛みの軽減も実現しました。

ピコレーザーには3つの照射モードがあり、お悩みに合わせて照射モードを変更することで、多くの肌悩みにアプローチできるのがメリットの1つです。

それぞれの照射方法には、以下のような特徴があります。

 

 【ピコトーニング】

比較的弱い出力でレーザーを照射する方法。顔全体に照射することで、色素沈着を取り除く効果があります。シミ・肝斑・くすみの治療に効果的です。

 

 【ピコスポット】

強い出力でピンポイントにレーザーを照射する方法。効果の実感が速いのが特徴です。シミやそばかすを集中的に治療したい場合に用います。

 

 【ピコフラクショナル】

極細のレーザーを肌内部に点状照射する方法。深層部にまでアプローチできるので、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分を生成できます。小じわ・たるみ・毛穴の開き・ニキビ跡などの治療に効果的です。

3つの照射モードを切り替えることで、幅広いお悩みに対応できます。

ピコレーザーのダウンタイム

ピコレーザーは、従来のレーザー治療に比べて副作用が少ないことでも注目されていますが、全く無いわけではありません。照射モードによって、ダウンタイムや副作用は異なります。

 

 【ピコトーニング】

低出力レーザーを使用するピコトーニングの場合、大きな副作用はありません。施術当日からメイクをすることも可能です。
しかし、施術直後は赤みやかゆみが生じることもありますので、肌を擦るなどの刺激には注意しましょう。もし赤みやかゆみが生じても、ほとんどの場合は当日中に治まります。

 

 【ピコスポット】

高出力レーザーのため、施術箇所に赤みや内出血が生じることがあります。多くの場合、数日程度で落ち着きますので、あまり心配はいりません。
やがて、施術した箇所に薄いかさぶたが出来ることがあります。無理に剥がしてしまうと色素沈着に繋がりますので、かさぶたは自然に剥がれるのを待ちましょう。

 

 【ピコフラクショナル】

肌質によって異なりますが、赤み・痛み・内出血の恐れがあります。
ピコフラクショナルではレーザーを点状に照射していくため、赤みや内出血も点状に出現することが多いです。
加えて、施術から1週間ほどは肌のざらつきが気になることもあります。症状改善のためにも、保湿をしっかり行いましょう。

ピコレーザーのダウンタイム中の注意点

ピコレーザーのダウンタイム中の注意点

 

ピコレーザー照射後は、日頃のセルフケアが重要です。 施術後は以下のことに注意して過ごしましょう。

  • ・施術箇所を刺激しない
  • ・紫外線対策を行う
  • ・丁寧な保湿を心がける
  • ・医師の指示に従う

施術後は副作用の有無にかかわらず、患部がとてもデリケートになっています。患部を強く擦る・かさぶたを無理に剥がすなど、肌への刺激となる行為は控えましょう。

さらに、レーザー照射後の肌は乾燥しやすい状態です。しっかりと保湿することで、ターンオーバーの乱れを防ぐことが出来ますので、いつも以上に丁寧なケアを行ってください。
保湿ケアと合わせて、日焼け止めクリームや日傘などを使い紫外線対策も入念に行いましょう。

ピコレーザーの効果が見られるまで

ピコレーザーの効果を実感できるまでの期間は、照射モードや肌質によって大きく異なります。照射パワーが強いピコスポットなら1度の施術でも効果を実感できますが、ピコトーニングやピコフラクショナルは、複数回施術を行わないと効果を実感できません。ピコレーザーなら5回程度、ピコフラクショナルなら3~5回程度の施術がおすすめです。

ただし、照射スケジュールを守らずに行うと、赤みや色素沈着に繋がります。医師と相談の上で施術スケジュールを組み、必ず守るようにしましょう。

ピコレーザー施術後の肌荒れについて

ピコレーザー施術後の肌は、レーザー照射によって軽いやけどを起こしている状態です。 数日~数週間程度は肌が乾燥しやすくなっていますので、丁寧に保湿してください。ここで保湿を怠ってしまうと、赤みや肌荒れを起こす原因になりますので、いつも以上にしっかりケアしましょう。

また、施術直後は肌にブツブツや赤みが生じることもあります。これはレーザー照射によって新陳代謝が早まった証拠で、一時的な症状です。ほとんどの場合は数日間で治まります。もし症状が続くようなら、担当の医師に相談しましょう。

ピコレーザーの痛み

ピコレーザーは、従来のレーザー機器よりも痛みが少ないのが特徴です。 とはいえ、痛みの感じ方には個人差がありますので、全ての方が痛みを感じないわけではありません。

ピコレーザーで感じる痛みの多くは、輪ゴムではじかれたような小さな痛みで、チクチクする程度です。我慢できないような強い痛みを感じる方はほとんどいません。 どうしても痛みに対して不安感が強い方は、麻酔クリームを使用した施術が可能です。事前にご相談ください。

まとめ

今回はピコレーザーについて解説しました。 ピコレーザーは副作用の少ない施術として注目されていますが、詳しい内容を知らなかった方も多いのではないでしょうか。間違った知識のまま治療することは危険ですので、施術を検討されている方は、必ず事前カウンセリングを受けましょう。

藤井クリニック(当クリニック)では、事前カウンセリングを無料で実施しております。事前にお悩みやご不安点を伺うことで、施術についてより詳しくお伝えすることが可能です。

当クリニックのピコレーザーは、フォトナ社の「PQXピコレーザー」を使用しています。PQXピコレーザーは照射もれを防止することができ、より効率的な治療が可能です。製造元のフォトナ社は、世界中のクリニックに導入されている老舗メーカーで多くの実績がありますので、より安心・安全な施術が実現するでしょう。

さらに、当クリニックは関西随一の実績を誇る美容クリニックとして、多くの患者様に施術を行って参りました。長きにわたり培ってきた経験と確かな技術がありますので、初めて施術を受けられる方でもご満足いただけるはずです。

カウンセリングや施術のご予約は、公式HP・公式LINE・お電話から承っております。 ご相談のみも可能ですので、ピコレーザーやその他の施術にご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

  ピコレーザー  

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この記事の監修者

藤井 靖成

藤井 靖成

大阪・梅田 藤井クリニック院長

総合内科内科専門医であると同時に消化器内視鏡専門医・指導医として従事。
胃がん大腸がんに対する内視鏡検査・手術を通して磨いた技術と豊富な経験を活かしながら、美容外科の技術も習得し約40000例の美容外科施術経験を積む。また、皮膚額をベースとするスキンケア医療に取り組む。
「楽しく生きる」をコンセプトに、自身が理想とする医療を追い求めるため、2007年5月 大阪・梅田に「藤井クリニック」を開院。
開院以来、美容整形手術ではない、自然な綺麗さや若返りを目的としたメスを使わない美容医療を提供し、約15年間で70000例以上の実績を持つ。

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