公開日: 2024年12月19日

更新日: 2024年12月23日

ハイドラフェイシャルを受けると毛穴が広がるのは本当?

 

 

美容施術について調べているなかで、「ハイドラフェイシャルは毛穴が広がる!」との文言を目にした経験のある方もいらっしゃるでしょう。
美しい肌を維持するための施術で、そのようなことが本当に起こりえるのでしょうか?

 

そこで今回は、ハイドラフェイシャルの効果を深掘りし、毛穴が広がるという情報の真偽を確かめていきます。
ハイドラフェイシャルを受けようか迷っているなら、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。

 

 

ハイドラフェイシャルとは

そもそも、ハイドラフェイシャルはどのような施術なのでしょうか?

 

ハイドラフェイシャルとは、水流の力を利用して毛穴を洗浄し、汚れや余分な皮脂を取り除くピーリング治療のことです。
基本的には以下の手順で施術が行われます。

 

【ハイドラフェイシャルの施術の流れ】 クレンジングとピーリング:皮脂や古い角質を軟化させたのちに、乖離させる 毛穴吸引と保湿:毛穴の吸引と水流による除去を行いつつ、保湿成分を導入する 美容液導入と保護:美容液を導入し肌を保護する

 

このように、ハイドラフェイシャルでは、毛穴の洗浄から肌の保護までが一連の施術でまとめて叶います。

 

また詳しくは後述しますが、ハイドラフェイシャルはほかのピーリング治療と比較して、肌への負担が少なく、ダウンタイムも長くありません。
そのため、肌があまり強くない方にもおすすめできる施術となっています。

 

 

ハイドラフェイシャルで毛穴は広がるって本当?

結論、ハイドラフェイシャルで毛穴が広がることはありません。
それどころか、毛穴の広がりを予防する効果すら期待できます。

 

ハイドラフェイシャルの施術後では、汚れがなくなったぶん毛穴がはっきりと見えるようになります。
これが原因となって、「毛穴が広がった!」と勘違いしてしまう方もいらっしゃるのですが、実際には毛穴そのものが大きくなっているわけではないのです。

 

むしろ、余分な皮脂を除去することが、毛穴の開きの予防につながります。

 

毛穴で分泌された皮脂は、そのまま放置され溜まっていくと徐々に毛穴を押し広げていきます。
つまり、毛穴が広がるのを予防するためには、早めに皮脂を取り除かなくてはならないわけです。
その点において、毛穴を洗浄できるハイドラフェイシャルは、非常に効果的な施術だといえます。

 

 

ハイドラフェイシャルの効果

ハイドラフェイシャルで毛穴が広がることはないと把握できたところで、改めて得られる効果のほどを確認していきましょう。

 

ハイドラフェイシャルには、以下の5つの効果が期待できます。

 

毛穴の汚れの除去

毛穴に詰まった汚れや皮脂がなくなり、肌環境をきれいに保てるというのが、ハイドラフェイシャルによって得られる主要な効果の一つです。

 

水流の力で毛穴の奥まで洗浄できるため、ご自身でのお手入れでは落とせなかった汚れもきれいにできます。
また、ハイドラフェイシャルは肌へのダメージが少ないので、肌環境が悪化しにくいという利点もあります。

 

毛穴の黒ずみの軽減

毛穴汚れがなくなれば、鼻や顎周りの気になる黒ずみも目立たなくなります。

 

毛穴の黒ずみは、放置されて溜まった汚れが酸化したものです。
よって、ハイドラフェイシャルで汚れを取り除けば、黒ずみも自然と対策できます。
効果には個人差がありますが、人によっては施術後すぐに黒ずみの軽減を実感できるかもしれません。

 

毛穴の開きの予防

すでに解説した通り、毛穴が開く原因となるのは汚れや溜まった皮脂であるので、それらを取り除けるハイドラフェイシャルは予防に最適です。

 

もしかすると「毛穴汚れをきれいにするだけなら、セルフケアでも十分じゃない?」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、専門的な施術以外の方法には、かえって毛穴を広げてしまうリスクがあります。

 

たとえば、毛穴の汚れを指で無理に押し出そうとすると、摩擦で皮膚がダメージを受けてしまいます。
そうなると皮膚から分泌される皮脂の量が増え、毛穴にさらに汚れが溜まり、結果として毛穴の開きにつながるわけです。

 

このような事態に陥らないためにも、毛穴をきれいにする際はクリニックに通い、ハイドラフェイシャルを受けましょう。

 

ニキビ予防

過剰に分泌された皮脂が原因で発生するニキビも、ハイドラフェイシャルによる毛穴の洗浄で予防できます。

 

また、一度ハイドラフェイシャルの施術を受けて肌環境が整えば、ニキビになりやすいオイリー肌も改善が見込めるでしょう。

 

シワやたるみへの対策

毛穴汚れの除去やニキビ予防だけではなく、シワやたるみも対策できるのが、ハイドラフェイシャルの強みです。

 

ハイドラフェイシャルでは、施術の際に汚れを取り除くのと並行して、保湿成分や美容成分も導入します。
これにより乾燥が原因のシワやたるみが緩和されれば、ふっくらと健康的な肌環境を維持できるはずです。

 

 

ハイドラフェイシャルのメリット

ハイドラフェイシャル

 

さまざまな効果が期待できるハイドラフェイシャルですが、ほかの施術と比較した際には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

ここからは、ハイドラフェイシャルの主なメリット4つを解説していきます。

 

メリット①ダウンタイムや痛みが少ない

水流の力でピーリングを行うハイドラフェイシャルは、ほかの施術と比較してダウンタイムや施術時の痛みが少ないのが利点です。

 

ほかの施術、たとえば薬剤による対処が主なケミカルピーリングでは、どうしても肌に一定の刺激を与えてしまいます。
一方、ピーリングに水を用いるハイドラフェイシャルでは、肌が大きなダメージを負うことなく施術を受けられます。
薬剤が使われるとしても低刺激なものなので、強い痛みを伴うこともありません。

 

もちろん個人差はあるため、施術後に多少赤みやひりつきが生じる場合もありますが、翌日までには解消されていることがほとんどです。

 

メリット②施術直後から効果を実感できる

ハイドラフェイシャルの効果は施術直後から実感できるので、「すぐにお肌の環境をよくしたい!」とお考えの方にうってつけです。
施術後の状況次第ですが、当日中にはメイクもできるようになります。

 

また、その効果は長ければ4週間ほど持続するため、大事な予定がある月に施術を受ける、というのも一案です。

 

メリット③さまざまな部位に施術できる

鼻や顎などの顔周りだけではなく、背中や腕などに施術できる点も、ハイドラフェイシャルのメリットの一つです。
以下に整理したように、さまざまな部位に対して施術を実施できます。

 

【ハイドラフェイシャルで施術できる部位の例】
・頭皮
・首・うなじ
・脇
・腕
・手の甲
・お腹
・背中
・膝
・かかと

 

このように、背中やかかとなど、日常的なケアだけでは行き届かない部位の肌環境もきれいにできます。
「顔周りだけじゃなくてほかの部分も気になる……」とお悩みなら、ハイドラフェイシャルを受けるのがおすすめです。

 

メリット④ほかの施術も同日に実施できる

ハイドラフェイシャルの施術がある日にほかの施術を受けることも可能なので、効率よく美容に関するお悩みに対処していけます。

 

たとえば、まずハイドラフェイシャルで毛穴を洗浄してからレーザー脱毛を実施する、といったプランを立てることが可能です。
ほかにも、さまざまな種類の施術を同日に受けられます。

 

【ハイドラフェイシャルと同日に実施できる施術の例】

・ダーマペン

・ポテンツァ

・エレクトロポレーション

・シミ取り

・ヒアルロン酸注射

・ボトックス注射

 

実際に同日に受けられる施術はクリニックによって異なるので、試してみたい方は通院予定のクリニックに確認してみてください。

 

 

ハイドラフェイシャルのデメリット

多くのメリットがあるハイドラフェイシャルですが、無視できないデメリットもあるのできちんと把握しておきましょう。
メリット・デメリットを両方理解したうえで、施術を受けるかどうかを検討することが大切です。

 

デメリット①施術後の肌が乾燥して、赤みが出やすくなる

肌へのダメージが少ないとされるハイドラフェイシャルですが、人によっては施術後に肌が乾燥してしまうほか、軽く赤みが生じる場合もあります。
基本的には数日中に収まりますが、もし長引くようであれば施術を受けたクリニックに相談してください。

 

ハイドラフェイシャルの施術中にも保湿成分・美容成分の導入は行いますが、施術後のセルフケアを欠かさず行うことも、乾燥や赤みを対策するうえでは重要です。

 

デメリット②ピリピリとした痛みを感じることがある

ハイドラフェイシャルで使われる薬剤は低刺激ではありますが、稀にピリピリとした痛みを感じる方もいらっしゃいます。

 

ただ、痛みといってもそこまで強いものではなく、乾燥や赤みと同様に数日経てば解消されるので、過度に心配する必要はありません。

 

デメリット③肌トラブルが悪化する可能性がある

肌環境を整えるためのハイドラフェイシャルですが、ときには肌トラブルを悪化させかねない点には注意してください。

 

ピーリングしている関係上、ハイドラフェイシャルの施術後は、普段よりも摩擦や日焼けの影響を受けやすくなる可能性があります。
そのため、炎症のひどいニキビや肝斑などは、その症状が悪化してしまう場合があるのです。

 

該当する症状が出ているのであれば、ハイドラフェイシャルを受ける前に医師に相談しましょう。
また肝斑に関しては、後ほど紹介するポテンツァを併用して別途対応するのも一つの手です。

 

 

ハイドラフェイシャルはどんな方におすすめ?

ハイドラフェイシャル

 

少ない刺激で肌や毛穴をきれいにできるハイドラフェイシャルは、さまざまな方におすすめできる施術です。
特に、以下のようなお悩みをお抱えの方は、ハイドラフェイシャルの効果をより強く実感できるでしょう。

 

【ハイドラフェイシャルがおすすめの方】

・毛穴の汚れや黒ずみが気になる

・肌のくすみが気になる

・乾燥による小ジワやたるみを改善したい

・ニキビをケアしたい

・オイリー肌をケアしたい

・健康的な肌を維持したい

・痛みのない施術で肌環境をよくしたい

・ダウンタイムのない施術を受けたい

 

このように、ハイドラフェイシャルで対応できる肌のお悩みは多岐にわたります。
もし上記のなかでずっとお悩みのものがあれば、一度ハイドラフェイシャルを受けてみてはいかがでしょうか?

 

 

ハイドラフェイシャルを受ける際の流れ

ここまでの説明で「ハイドラフェイシャルを受けてみようかな」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、実際にハイドラフェイシャルを受ける際の流れを解説いたします。

 

なお、以下で紹介するのは一般的な施術の流れとなるので、利用するクリニックによって細部が異なる点はご承知おきください。

 

①カウンセリング・診察

最初にカウンセリングと診察によって、ご自身が抱えているお悩みや肌の状態を医師に確認してもらいます。
ここでの診断結果をもとに、施術の内容や期待できる効果、そして最適なプランが医師から説明される、という流れです。

 

また、ハイドラフェイシャルで改善したいことや、施術に伴う懸念点・疑問点なども、このタイミングで伝えておきましょう。
気になる点を事前に解決しておけば、安心して施術を受けられます。

 

②施術

洗顔してメイクや汚れを落としたら、ハイドラフェイシャルの施術が開始されます。
先にご紹介したように、施術は“クレンジング・ピーリング”、“毛穴吸引と保湿”、“美容液導入と保護”の3ステップで行われます。

 

イオン導入

クリニックによっては、オプションとして“イオン導入”を施術に追加することも可能です。

 

イオン導入とは、電流を使って有効成分をイオン化し、肌に効果的に導入する施術のことです。
ハイドラフェイシャルと併用することで、肌をサポートする効果をさらに高めることができます。
併用時に用いられることの多い薬剤は、以下の通りです。

ビタミンC 皮膚内部でのコラーゲンの生成を助ける
ビタミンE 紫外線によるダメージをケアする
トラネキサム酸 メラニンの生成を抑えて、シミができるのを防ぐ

肌環境を多面的に改善していきたいなら、イオン導入の併用も検討してみてください。

 

③アフターケア

施術が完了したらそれですべてOK、というわけではありません。
日々の生活のなかでアフターケアを欠かさず実施しましょう。

 

デメリットの項で述べた通り、ハイドラフェイシャルを受けたあとの肌は乾燥しやすいほか、摩擦や日焼けの影響も受けやすくなっています。
ですので、美容液を使ったメンテナンスや紫外線対策などを行い、ダメージから肌を守る必要があります。
また、ごしごしと擦って刺激を与えることがないようにも気をつけたいところです。

 

 

ハイドラフェイシャルとの併用で毛穴にアプローチできる美容施術

最後に、ハイドラフェイシャルとの併用がおすすめの美容施術4種類を解説いたします。
以下の美容施術には肌を引き締める効果が期待できるので、ハイドラフェイシャルと併用すれば、気になる毛穴もケアできます。

 

ダーマペン

まずおすすめするのが、RFマイクロニードル治療の一種であるダーマペンです。

 

この施術では、非常に細い針を使って肌の表面に微小な穴を開けます。
すると、自然治癒力がはたらき肌をもとの状態に戻そうとするわけですが、その過程でコラーゲンやエラスチンといった、肌の健康維持に欠かせない成分が生成されるのです。
このような仕組みで肌の悩みに対処していくのが、ダーマペンの目的です。

 

ハイドラフェイシャルで毛穴の汚れや皮脂などを除去し、ダーマペンで内側からサポートすることで、総合的に肌環境を整えていくことができます。
またダーマペンには、肌の引き締めによって毛穴を目立たせなくする効果もあります。
併用すれば、ハイドラフェイシャル後に毛穴が広がって見えてしまう、というお悩みも解消できるでしょう。

 

関連記事:ダーマペンの痛みはどれくらい?痛みを抑える方法も紹介

 

ポテンツァ

ポテンツァは、ダーマペンと同じように微細な針を使って、肌の創傷治癒のはたらきを促していく施術です。

 

ダーマペンと異なるのは、針を刺した際にRF波(ラジオ波)を照射する点です。
RF波により肌に熱エネルギーが与えられ、より効果的に創傷治癒作用を引き出せます。

 

くわえて、ポテンツァは先端部分につけるチップを変えることで、施術の目的に沿ったオプション機能をつけられます。
ハイドラフェイシャルとの併用時に主に使われるのは、ドラッグデリバリー機能つきのチップです。
この機能を利用すれば、薬剤を効率よく皮膚へと導入できます。

 

ダーマペン同様肌の引き締め効果が期待できるうえに、ダウンタイムが短く痛みが少ないという強みを有しています。
「毛穴の開きを改善したいけど痛い施術は避けたい」とお考えなら、ハイドラフェイシャルとポテンツァを組み合わせてみてください。


【関連記事】
毛穴の悩みにうれしいポテンツァとは?治療の特徴を解説
毛穴を洗浄とは?大阪の美容クリニック医師が解説

 

エレクトロポレーション

肌を引き締めて気になる毛穴をケアしたいのであれば、エレクトロポレーションを併用するのもおすすめです。

 

エレクトロポレーションは、電気パルスで皮膚の細胞のあいだにすき間を作り、そこから美容成分を導入させる施術です。
肌にハリを与える成分を導入すれば、キメが整い毛穴が気にならなくなります。
ほかにもさまざまな美容成分を選択できるため、多様なお悩みにアプローチできるのもうれしいポイントです。

 

また皮膚や細胞に傷をつける必要がない関係上、ダーマペンやポテンツァよりも皮膚への負担が少ない、というのもエレクトロポレーションならではの利点です。
同じく負担の少ないハイドラフェイシャルと併用すれば、敏感肌な方でも安心して毛穴のお悩みに対処できるでしょう。

 

関連記事:エレクトロポレーションの効果は?症例写真と効果について医師が解説

 

美肌再生フラクショナルRF

レーザーや光を使って肌にアプローチするフラクショナル治療も、ハイドラフェイシャルと併用する施術の候補として挙げられます。
そのなかでもおすすめなのが、RF波を点状に照射する美肌再生フラクショナルRFです。

 

この施術では、レーザーや光では届きにくい部分にまで熱を伝えられるため、より効果的な施術を実現できます。
肌の引き締めによって毛穴が目立たなくなるほか、乾燥による小ジワやニキビ跡なども対処することが可能です。

 

美肌再生フラクショナルRFの強みは、1回の施術で効果が実感できる点にもあります。
ハイドラフェイシャルも施術後すぐに効果が表れるので、「とにかくすぐに毛穴をきれいにしたい!」とお考えなら、この二つを併用するのが最適かもしれません。

 

 

ハイドラフェイシャルで毛穴が広がることはない!

今回は、「ハイドラフェイシャルで毛穴が広がる」という情報の真偽を確認し、さらにはメリット・デメリットなども解説しました。

 

ハイドラフェイシャルを受けても毛穴は広がらず、むしろ毛穴がきれいになることで予防につながる、というのがこの記事での結論です。
ほかにも黒ずみ対策やニキビ予防にも効果が見込めるため、美しい肌を保ちたい方におすすめの施術だといえます。

 

また、ハイドラフェイシャルはほかの美容施術とともに受けることで、より効果的に肌環境を改善することができます。
肌トラブルに多面的にアプローチしたいなら、ほかと組み合わせての施術もご検討ください。

 

 

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