公開日: 2024年12月24日

更新日: 2024年12月26日

ほくろ除去はどれくらい痛い?施術後の注意点も解説

 

目立つほくろを「どうにかなくしたい」と、お考えではありませんか?
しかし、「ほくろ除去は痛い」という声も耳にするため、一歩踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。

 

本記事では、ほくろの除去を検討されている方に向けて、施術方法別の痛みやダウンタイム期間をお伝えします。
記事の後半では、ほくろ除去後のアフターケアについても詳しく解説していますので、施術前の不安や疑問の解消にお役立てください。

 

【施術方法別】ほくろ除去の痛み

ほくろを除去する方法は、いくつかあり、感じる痛みも異なります。
ここでは、ほくろの除去で一般的に行われる施術ごとに、その痛みとダウンタイムの日数を解説します。

 

CO2レーザー治療

ほくろを除去する最先端の方法は、炭酸ガスによるCO2レーザー治療です。
クリニックによっては“炭酸ガスレーザー”として、メニュー表に記載されている場合もあります。

 

CO2レーザーは、組織内の水分に吸収された際、熱エネルギーを発生させる特徴があり、その効果を利用してほくろを気化蒸散させ、取り除きます。
ほくろの除去と同時に、周囲の毛細血管が熱凝固作用ですぐに固まるので、出血はほとんどありません。
また、深部の組織や周りの皮膚に余計なダメージを与えないので、傷跡も残りにくい治療です。

 

治療には局所麻酔を用いるので、痛みを感じることは少ないでしょう。
施術後2~3か月ほど赤みが出ますが、新陳代謝で皮膚が生まれ変わるので、徐々に目立たなくなります。

 

Qスイッチヤグレーザー

Qスイッチヤグレーザーは、黒いメラニン色素にだけ反応して破壊するレーザーです。
健康な肌を傷つけずに、ほくろにダイレクトに照射できるので、ピンポイントでの除去が可能です。
ただし、盛り上がったほくろの場合は、先述のCO2レーザー治療のほうが向いていますので、そちらをおすすめします。

 

なお、Qスイッチヤグレーザーでの施術は、輪ゴムでパチンと弾かれたような衝撃を伴いますが、痛みは少なく我慢できる程度なので、基本的には麻酔を用いません。
照射後は、治りが早くなる薬を塗り、保護テープを貼って施術終了です。

 

ダウンタイムは個人差があるものの、1週間から10日ほどでかさぶたができ始め、新しい皮膚が形成されていきます。

 

切開・くり抜き法

突起した大きなほくろや、皮膚の深部まで達したほくろをメスや電気メスで取り除くのが、切開・くり抜き法です。

 

切開法では、ほくろを除去して周りの皮膚を縫い合わせるので、傷跡は残るものの、再発の可能性がなく確実に取り除くことが可能です。
傷跡も時間の経過とともに薄くなるので、最終的にはほとんどわからなくなります。

 

一方のくり抜き法は、メスを使用してほくろの表面だけでなく、深部まで取り除きます。
切開法に比べて、皮膚がゆがみにくいのが特徴です。
ほくろをくり抜いたあとは、皮膚に穴が開くので、巾着のように糸で傷を縮めて結合し、傷跡が凸凹になるリスクを軽減します。

 

どちらの術式でも局所麻酔を使用するので、施術中の痛みはほとんど感じません。
抜糸後、傷跡に赤みが出ますが、3~6か月ほどで徐々に落ち着きます。

 

ほくろ除去における麻酔の痛み

どの施術であってもほくろ除去時の麻酔には、身体の一部分に効く局所麻酔が使われますが、ほくろの脇に針を刺すときと、麻酔を注入するときに痛みを感じます。
特に皮膚が厚く固い鼻は、注射時の皮膚抵抗も強くなるので、そのぶん痛みを感じやすいでしょう。
さらに麻酔液の注入時は、薬剤の浸透圧によって痛みが伴います。

 

しかし、この2つを乗り越えれば、そのあとに痛みを感じることはほとんどありません。
全身麻酔を行ったときと異なり意識はあるので、施術中に痛みを感じたら麻酔の追加を要請することも可能です。
何か懸念点がある場合は、医師に質問しておきましょう。
麻酔への不安が払拭できれば、リラックスした状態で施術に臨めるはずです。

 

なお、麻酔を注射する際の痛みは、肌表面に塗る“クリーム麻酔”で軽減することができます。
痛みに弱い方は、クリーム麻酔についてもクリニックに相談しておくのがよいでしょう。

 

ほくろ除去後に起こりうるトラブル

ほくろは、何事もなくきれいに除去できる場合もありますが、以下で挙げるようなトラブルが起きてしまう可能性もはらんでいます。

 

ほくろの再発

皮膚の深部にある“母斑細胞”が取り切れていないと、1~2か月程度でほくろが再発してしまうことがあります。
再発を防止するには、真皮を削って母斑細胞を完全に取り除く必要がありますが、削りすぎてしまうと、逆に傷跡が残るリスクが高くなります。
場合によっては、一度で取り切れず、回数を重ねる必要もあるでしょう。

 

特に薄い色や、色が抜けたような白い部分のあるほくろは、施術後も母斑細胞が残りやすいので、再発リスクが高い傾向にあります。

 

患部の凹み

CO2レーザーやメスでほくろを深く削りすぎると、肌のターンオーバーが追いつかず、患部が凹んだままになることがあります。
また、切開法やくり抜き法で、患部がきれいに結合されていないと、傷がふさがった箇所に高確率で凸凹が出現します。

 

クリニックから伝えられた適切なケアを行えば、数か月~1年程度で目立たなくなるはずですが、症状が改善しない場合は、医師に相談してみるのがよいでしょう。

 

適切なアフターケアについては、後述します。

 

色素沈着

せっかくほくろを除去したにもかかわらず、赤みやシミといった色素沈着が残ることがあります。
赤みは肌の奥で炎症が続いている状態ですが、時間の経過とともに改善し、気にならなくなるのが一般的です。
しかし厄介なのは、時間が経過しても消えず、シミとして残ってしまうケースです。

 

赤茶っぽいシミが改善しない場合は、施術したクリニックで再治療を受けられることもあるので、一度診察してもらうのがよいでしょう。

 

ケロイド

体質的に傷跡が残りやすい方は、ケロイドとよばれる患部が赤く突起した瘢痕(はんこん)ができるかもしれません。
これは、傷の治る過程で、炎症が過剰に長引き治癒が遅れることで発生します。

 

遺伝的要素によって引き起こされることもあるので、瘢痕が半年以上も改善しない場合は、クリニックに早めに相談しましょう。

 

ほくろ除去のクリニックを選ぶポイント

ほくろ除去は、医師の適切な処置が欠かせず、きれいに取り除いてもらうためにも、クリニック選びが重要になります。
良いクリニックを適切に判断するためにも、以下の項目をご参照いただき、クリニック選びにお役立てください。

 

クリニックを選ぶポイント

 

  • 実績・症例数は十分にあるか
  • カウンセリングは丁寧か
  • 適切な料金設定か
  • 再発時の保証制度はあるか

 

施術後に後悔しないためにも、症例数が多く実績も申し分ないクリニックを選ぶことは鉄則です。
クリニックのホームページだけでなく、SNSの公式アカウントや口コミサイトに掲載されている症例写真も参考に決めるとよいでしょう。

 

また、カウンセリングが丁寧なクリニックは、施術の流れや施術後のリスク、費用を丁寧に説明してくれます。
仮に、事前に記載されていたものと異なる料金を提示された場合は、その内訳を臆せず質問しましょう。
少しでも納得できない場合は、施術を断り、ほかのクリニックに行くことを推奨します。

 

さらに、保証制度のあるクリニックであれば、施術後に不測の事態が起きても対応してもらえるので、不安を払拭して施術を受けられるはずです。


関連記事:ほくろ取り|美容皮膚科が新生活に向けて理由や価格・注意点を解説

 

自分でほくろを除去するリスク

「自分でほくろを除去できたらいいのに……」と、思ったことはありませんか?
しかし、ほくろの大小を問わず、自身で取り除くのはさまざまなリスクがあるため危険です。

 

特に針やカッターナイフで無理やり取り除こうとすると、出血や痛みを伴うだけでなく感染症にかかるリスクも生じます。
このようなトラブルが起こると、医療機関を受診する羽目になり、かえって医療費がかさんでしまうかもしれません。

 

ほくろを除去するのであれば、必ず専門の知識や技術を有する医療機関で相談してください。

 

ほくろ除去後の過ごし方に関する注意点

 

ほくろを除去したあとは、適切なアフターケアが重要です。
これからご紹介することを意識できれば、傷も残らず、治りも早くなります。

 

注意点①保護テープや軟膏を使用する期間を守る

傷口を守る保護テープや治りを早める軟膏は、医師からの指示に従い、必ず使用しましょう。
「症状が良くなったから」と自己判断で使用を中止してしまうと、傷の回復が長引くかもしれません。

 

なお、テープによるかゆみやかぶれが出る方は、保護テープの使用をいったん中止し、医師からの指示を仰ぐとよいでしょう。

 

注意点②施術箇所を刺激しない

施術後の患部はデリケートな状態のため、刺激を与えないよう注意してください。
特に、レーザーでほくろを除去したあとは、熱ダメージによって一時的に炎症を起こす可能性があります。
肌のバリア機能が低下し、敏感になっているため、施術箇所を必要以上に触ったり、刺激を与えたりすることは厳禁です。

 

肌に負担がかかると、色素沈着を起こして、別の肌悩みを引き起こす可能性があるため、攻めのスキンケアもしばらく避けたほうが無難でしょう。

 

注意点③かさぶたを無理に剝がさない

ほくろを除去した箇所にかさぶたができたら、むやみに剥がさず、自然に剥がれるのを待ちましょう。
かさぶたを無理やり剥がしてしまうと、出血や赤み、陥没などの症状が出ることがあるからです。

 

かさぶたの役割は、乾燥や外部の細菌から肌を守ることです。
新しい皮膚ができるまで1週間程度かかるため、この間はかゆみが出ても我慢し、触らないようにします。

 

なお、レーザーによる施術では、レーザーの出力や種類によってかさぶたが形成されない場合もありますが、失敗したわけではないので特に問題はありません。

 

注意点④運動や飲酒を控える

隆起した大きなほくろを切開法やくり抜き法で除去した当日は、再出血や赤みのリスクがあるため、血流を促す激しい運動や、飲酒は避けたほうが無難です。
ダウンタイム中にこれらを行うと、結果的に傷の治りが長引く可能性が高まります。

 

患部の症状がある程度落ち着く1~2日間は、安静に過ごすよう意識してください。

 

注意点⑤紫外線対策を徹底する

施術後の肌はデリケートで、いつもより紫外線の影響を受けやすい状態なので、日差しが強い日は、紫外線対策を忘れずに行いましょう。

 

紫外線は、メラニンの生成を促し、傷跡を赤黒くします。
ほくろを除去したあとの傷が落ち着く過程で、日焼けをしてしまうと、炎症後の色素沈着が長引いて、残りやすくなるのです。

 

特に、紫外線対策を忘れがちな冬は、晴れの日であれば日焼け止めを塗ったほうが安心です。

 

関連記事:ほくろが増える原因とは?除去方法や病気との見分け方も紹介

 

ほくろ除去に伴う痛みは、施術方法によって異なる

本記事では、ほくろ除去に伴う痛みやダウンタイム、術後の過ごし方を解説しました。

 

炭酸ガスによるCO2レ-ザーを照射する方法や、切開・くり抜き法では、局所麻酔を使用するため施術中に痛みを感じることは、ほとんどありません。
Qスイッチヤグレーザーは、輪ゴムでパチンと弾かれる程度の痛みで、麻酔を使用せずに処置される方がほとんどです。

 

どのような施術でもアフターケアの有無が、患部の治りに直結するため、医師の指示に従い、保護テープや軟膏を使ったうえで、紫外線対策にも注力しましょう。

 

ほくろの除去を依頼するクリニックは、症例や実績を見てから判断すると大きく後悔することなく、その後を過ごせます。

 

藤井クリニックでは無料カウンセリングで、それぞれのお悩みに合った施術を提案いたします。
お気軽にご相談ください。

 

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