公開日: 2024年12月19日
更新日: 2024年12月23日
顎下のたるみが気になる!手軽にできるセルフケア方法を紹介
目次
「以前よりも、輪郭にメリハリがなくなってきた……」と、ご自身の顔周りの変化に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
顎下のたるみは、年齢を感じさせてしまう原因の一つとして挙げられるため、早めの対処が必要です。
本記事では、顎下がたるむ原因を解説し、たるんだ顎にお悩みの方におすすめの美容医療を紹介します。
すっきりとしたフェイスラインを保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
顎下のたるみの原因
まずは、顎下がたるむ原因を8つお伝えします。
なかには、日常で無意識にやってしまいがちな動作もありますので、ご自身の生活を振り返りながら、ぜひご覧ください。
加齢
「若い頃に比べて体型はそれほど変わっていないのに、顎下のたるみが気になる」という場合には、加齢により筋力が低下してしまっているかもしれません。
顔の皮下には、頬から顎にかけて“脂肪層”とよばれる部分があり、それを支えているのが“表情筋”です。
年齢を重ねると、この表情筋が衰え、脂肪層を支えられなくなり顎下がたるんでしまいます。
また、加齢による、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった成分の減少や、皮膚内の水分不足も、たるみの原因として挙げられます。
巻き肩や猫背
顎下のたるみに悩んでいる方のなかには、巻き肩や猫背なことで、「姿勢が悪い」と指摘を受けた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、こうした背中が丸まった状態の姿勢も、顎下のたるみを引き起こす原因になる可能性があります。
というのも、悪い姿勢を続けていると次第に首や肩の筋肉が張り、血流が悪化するからです。
血の巡りが滞ることで、余分な水分や老廃物が顎下に溜まり、たるみやむくみとして現れてしまいます。
また、近年よく耳にするようになった、“スマホ首”にも注意が必要です。
スマートフォンの画面を見るために、うつむいた状態を長時間続けていると、顎下にたるみができやすくなります。
食いしばり
強い力で歯を噛みしめる“食いしばり”も、顎下のたるみの原因の一つに挙げられます。
食いしばりは緊張やストレスが要因のため、そのほとんどが、無意識の状態で起こるものです。
その際には、奥歯にご自身の体重と同等、あるいはそれ以上の力が加わっているとされています。
こうした状態が日常的に続くと、口を開けるときに使う“開口筋”を動かす頻度が減少し、徐々に筋力が低下していくことで、顎下のたるみへとつながってしまうのです。
通常、無意識の状態では、上の歯と下の歯のあいだに一定の余裕があるはずです。
気づいたときに上下の歯が強く当たっている方は、気づかぬうちに食いしばりが起きている可能性があるので、噛みしめないようにお気をつけください。
舌の筋肉の衰え
顎下のたるみには、舌の筋肉の衰えも大きく関わっています。
通常、口を閉じた状態のときは、“顎舌骨筋”とよばれる筋肉のはたらきによって、舌と上顎が接触しているものです。
しかし、顎舌骨筋のはたらきが弱まると、舌が上顎から離れてしまいます。
このように舌の正しい位置をキープできていない状態が続くと、舌周りの筋力も低下し、顎下のたるみやほうれい線につながるのです。
特に日本人は、加齢とともに顎舌骨筋が衰える可能性が高いといえます。
というのも、日本語は、発音にあたり顎舌骨筋をあまり使用しない言語とされているからです。
日ごろから舌を意識的に動かし、なおかつ正しい位置にキープすることを心がけましょう。
顔のゆがみ
フェイスラインが左右で異なる、右目と左目の高さが合っていない、といった顔のゆがみが原因で、顎下や頬がたるんでしまっているのかもしれません。
顔に左右差があるということは、どちらか一方の表情筋が硬化していることが考えられます。
そうして表情筋が機能しないと、脂肪層を支えられなくなり、たるみを引き起こしてしまうのです。
そもそも顔のゆがみは、食事のときに片側のみで咀嚼したり、頬杖をついたりする習慣の蓄積によって生じます。
顎下のたるみを引き起こさないようにするためには、こうした癖や習慣から改める必要があります。
無表情のまま長時間過ごす
表情に変化がないまま長時間過ごし、表情筋が衰えてしまうことも顎下のたるみの原因の一つです。
表情筋は、目や鼻、口などを動かし、さまざまな感情を表現するための筋肉です。
近年ではマスクの着用や在宅ワークなどで相手に顔を見せる機会が減ってきていることから、この表情筋が使われにくくなっている傾向にあります。
そうして、表情筋のはたらきが弱まると肌の弾力が失われ、重力に逆らえぬまま、顎下がたるんでしまうのです。
また表情筋の硬直は、老廃物の蓄積にもつながり、むくみを引き起こす原因にもなります。
過度なむくみ
顔のむくみが要因となり、顎下がたるんでしまうというケースもあります。
顔がむくむ原因はさまざまありますが、水分と塩分のとり過ぎが代表的な例です。
ほかにも、栄養バランスの偏りや睡眠不足による水分代謝の不良が、むくみの原因になります。
水分や塩分は適度に摂取し、バランスの良い食生活や十分な睡眠をとるように心がけたいものです。
鎖骨にあるリンパ節の詰まり
顎下がたるむ原因の一つである、顔周りのむくみが気になる方は、鎖骨にあるリンパ節が詰まっている可能性も考えられます。
人の体には、リンパ管という管が張り巡らされています。
そして、このリンパ管が合流している場所が、“リンパ節”よばれる部分です。
特に鎖骨にあるリンパ節には、頭を支える首や肩と近い場所にあるため、おのずと大きな負担がかかるとされています。
鎖骨のリンパ節が詰まると血流が悪くなり、むくみや肌荒れ、ひいては顎下のたるみといった顔周りの悩みを引き起こします。
リンパ節の流れを良くするためには、のちほど紹介する“鎖骨リセットマッサージ”を実践しましょう。
顎下のたるみにおすすめの美容医療
シャープなフェイスラインを望まれる方は、美容医療を受けるのも一つの手段です。
ここからは、顎下のたるみに悩みを抱えている方に向けて、おすすめの美容医療を4つ紹介します。
超音波ウルセラリフト
超音波ウルセラリフトは、これまでフェイスリフトを切る手術でしか届かなかった“SMAS(筋膜)”とよばれる深い層に、ピンポイントで熱を与えられる施術です。
【超音波ウルセラリフトをおすすめしたい方】
・たるみへの施術を周囲に知られたくない方
・ダウンタイムを短くしたい方
・手術が怖いと感じる方
超音波ウルセラリフトでは、コラーゲンの生成を促すため、顎下たるみやシワ、口角の下がりといった悩みにアプローチできます。
施術直後には、コラーゲンの引き締め効果によって、リフトアップしている感覚を得られるでしょう。
スレッドリフト
時間の経過とともに体内に吸収される特殊な糸を使って、顔の皮膚を直接引き上げ、リフトアップを図る施術をスレッドリフトといいます。
たるんだ肌を内側から持ち上げて、もとの位置に戻すという施術の特徴から、よりナチュラルな仕上がりが期待できるでしょう。
【スレッドリフトをおすすめしたい方】
・二重顎が気になる方
・ナチュラルな仕上がりで小顔になりたい方
・マリオネットラインやほうれい線が気になる方
施術で使用する糸には、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の弾力やハリをサポートしてくれる役割もあります。
関連記事:フェイスラインの引き上げで話題?スレッドリフトとは
ポテンツァ
ポテンツァとは、微細な針を皮下へ刺入し、針先から“RF(高周波)”を照射することで、顎下のたるみや赤ら顔などの肌トラブルにはたらきかける施術です。
【ポテンツァをおすすめしたい方】
・肌に弾力が欲しい方
・ニキビ跡や傷跡をなんとかしたい方
・赤ら顔が気になる方
皮膚の内側から直接熱エネルギーを与えるため、表皮に熱損傷を起こさずに肌の悩みを解決へと導けるのが特徴です。
1回の施術で効果を実感できるとされていますが、複数回の施術を受けることで、さらに自信がもてるようになります。
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ボトックス注射
ボトックス注射の施術を受ければ、顎下のたるみやシワの緩和が期待できます。
ボトックスとは、“ボツリヌストキシン”という毒素を活用し、特定の筋肉の動きを抑制する製剤のことです。
なお、ボトックスとよばれる製剤にはさまざまな種類がありますが、正式にはアラガン社製の『ボトックスビスタ』のみを指します。
【ボトックス注射をおすすめしたい】
・フェイスラインのたるみが気になる方
・目尻のシワが気になる方/li>
・顔全体のハリ感や引き締め感が欲しい方
ボトックスを注入すると、筋肉の緊張にアプローチできます。
その作用により、顎下のたるみをはじめとする、フェイスライン全体を引き締める効果も見込めるのです。
関連記事:ボトックスの効果はいつ実感できる?長持ちさせる方法も解説
顎下のたるみ予防におすすめのエクササイズ
ここから、顎下のたるみにおすすめのエクササイズを紹介します。
なお、以下でお伝えするのは、たるみの緩和を図るためのものではなく、あくまでも予防方法となっております。
その点を念頭に置きながら、お試しください。
二腹筋エクササイズ
いつまでもすっきりとしたフェイスラインを維持するために、まずは”二腹筋“を鍛えましょう。
二腹筋とは、耳の下から顎の中央まで通っている筋肉のことで、“顎二腹筋”ともよばれています。
ここで紹介するエクササイズは、顎下のたるみの原因の一つである、舌の筋力の衰えの防止にもおすすめですので、以下の手順を参考にぜひお試しください。
【二腹筋エクササイズの手順】
1.背筋を伸ばし、ゆっくりと天井を見上げる
2.口を大きく開け、口角に力を入れたまま5秒キープする
3.上を向いたまま、ゆっくりと口を閉じる
4.首を自然な状態にゆっくりと戻す
5.上記1.~4.を3セット行う
ステップ2.では、まず口を縦に開け、縦幅をキープしながら横に開いていきます。
顎関節を傷めないように気をつけながら、大きめの楕円形を作るようなイメージで開けるのがコツです。
顎舌骨筋エクササイズ
「二重顎になりたくない!」とお考えであれば、顎舌骨筋エクササイズがおすすめです。
手順は、以下をご覧ください。
【顎舌骨筋エクササイズの手順】
1.背筋を伸ばして、天井を見上げる
2.まっすぐ上に向けて舌をゆっくりと出す
3.そのまま5秒キープする
4.上を向いたまま、舌を引っ込める
5.首を自然な状態へ戻す
6.上記1.~5.を3セット行う
舌を垂直に出すときは、下唇にもたれかからないようにするのがポイントです。
また各手順は、体に負担がかからないよう、ゆっくりと行いましょう。
舌の筋力エクササイズ
舌の筋力エクササイズも、顎下のたるみ予防におすすめです。
舌は、根本部分に“舌骨”とよばれる小さな骨があるだけで、それ以外の部分は筋肉でできています。
そのため、以下の通りの方法などできちんと鍛えていないと、舌の位置が下がり、顎下のたるみの原因となってしまいます。
【舌の筋力エクササイズの手順】
1.口を開け、上顎の膨らんだ部分に舌先を当てる
2.その膨らんだ部分を舌で10秒押す
3.10秒経ったら5秒休む
4.上記1.~3.を3セット行う
このエクササイズは、マスクを着けていれば周りに気づかれずにできますので、仕事の合間や移動中でも実施できるのがうれしいポイントです。
顎下のたるみ予防におすすめのマッサージ
ここまで紹介した、エクササイズにくわえ、マッサージも実践して顎下のたるみを予防しましょう。
マッサージを行う際は、乳液やクリームを用いて、滑りを良くしてから実施することをおすすめします。
表情筋マッサージ
日々のスキンケアと一緒に、表情筋のマッサージも行ってみてください。
顔には20種類以上の筋肉がありますが、そのなかで日常的に使用しているのは、わずか30%程度といわれています。
筋肉は、使わないままにしていると徐々に衰えていくため、以下の方法で日ごろからほぐしたいところです。
【表情筋マッサージの手順】
1.拳をつくって頬骨の下を、30回程度円を描くようにほぐす
2.両手の親指と人差し指で顎をつまみ、押す
3.そのまま耳の下までフェイスラインに沿って2往復動かす
4.手を軽く握り、耳の下から鎖骨までをなでるようにマッサージする
ステップ1.で、頬骨の下の筋肉をほぐすときは、少し痛みを感じる程度の力で行いましょう。
フェイスマッサージ
シャープな輪郭を保つためには、フェイスマッサージを実施がおすすめです。
手順は、以下をご覧ください。
【フェイスマッサージの手順】
1.左手の人差し指と中指を軽く曲げた状態で顎を挟む
2.そのまま右耳の下あたりに向けてフェイスラインに沿って5回動かす
3.左手で首の右側にある胸鎖乳突筋をつまむ
4.そのまま右耳の下から鎖骨に向けてマッサージする
5.指の腹を使って、鎖骨の中心から肩へ向かって流すように動かす
6.同じように右手で左側もほぐす
マッサージの際は、強くこすり過ぎないように、老廃物を流すようなイメージで行うのがポイントです。
リンパマッサージ
耳の下や鎖骨にあるリンパ節が詰まっていると、顔周りがむくんでしまい顎下のたるみを発生させる可能性があります。
そうならないためにも、以下のリンパマッサージを行って、流れを良くしましょう。
【リンパマッサージの手順】
1.顎の骨の内側、中央から1cmほど右側の部分に、左手の人差し指を曲げた状態で押し当てる
2.この状態で、口の開け閉めを8回繰り返す
3.押し当てる位置を少し右耳側にずらして、口の開け閉めを8回行う
4.反対側も同様に、右手で左側をマッサージする
顎の下から徐々に右側にずらしていき、右耳の下に到達するまでに、合計で6か所に押し当てるのが理想です。
鎖骨リセットマッサージ
リンパ節は、鎖骨のあたりにも多く存在しています。
この部分のリンパ節の流れを良くするために、鎖骨リセットマッサージも実践しましょう。
【鎖骨リセットマッサージ手順】
1.鎖骨の手前側を4か所程度、指で押す
2.痛みやこりを感じる箇所があれば、その部分を押しながら左右上下に小さく首を振り、さらにほぐす
3.反対側も同様にマッサージする
ステップ1.を行う際は、指で押している方向に首を傾けると押しやすくなるほか、首の後ろ側にある斜角筋も同時にほぐせるため、肩こりの解消も期待できます。
押し流しマッサージ
押し流しマッサージは、耳の下にあるリンパ節の老廃物を流すマッサージです。
この方法では、右手で右側を、左手で左側をマッサージします。
【押し流しマッサージの手順】
1.人差し指を曲げ、顎下の中心から耳の下までを押しながら移動する
2.左右5回ずつ行う
3.耳の下から鎖骨に向けて同じように押し流していく
4.左右5回ずつ行う
決して痛みを感じるまで押し込まずに、気持ちいいと思える程度の力で押しましょう。
食いしばりや舌の筋肉の衰えが顎下のたるみの原因に!顎舌骨筋を鍛えて予防しましょう
今回は、顎下がたるむ原因や、予防のためのマッサージ方法の紹介をしました。
顎下のたるみには、加齢をはじめ、猫背や食いしばり、無表情といったご自身の癖など、さまざまな原因があります。
たるみを予防し若々しさを保つためには、舌の筋力のエクササイズや表情筋のマッサージを積極的に行いましょう。
また、美容医療にて、綺麗なフェイスラインに仕上げてもらうのも一案です。
興味のある方は、経験や実績が豊富な美容クリニックの医師に、ご自身の肌に関する悩みをぜひ相談してみてください。