公開日: 2024年12月19日
更新日: 2024年12月23日
40代でできるシミの原因とは?おすすめの美容医療も紹介
目次
「40歳になってから、急に顔が老けた気がする……」とお悩みではありませんか?
40代の肌は“2度目の曲がり角”を迎えるといわれており、肌にさまざまな変化が現れる年代です。
シミもその一つであり、40代で増える傾向にあります。
本記事では、40代を迎えるとシミが増える原因とともに、肌を若々しく保つための美容医療を紹介します。
「いつまでもきれいな肌でいたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
シミが見た目に与える影響
シミには老け顔に見せる作用があり、人によっては実年齢より20歳も老けて見えてしまうといわれます。
特に、眉の下から目尻、目の下や頬骨あたりを指す“Cゾーン”にシミがあると、その影響はより顕著に現れます。
Cゾーンは顔の高い位置にあるため、見た目の印象に大きな影響をおよぼしてしまうわけです。
コンシーラーやファンデーションを使えば、多少のシミを隠すことは可能です。
しかし、濃いシミとなるとメイクでのカバーは難しく、また、化粧が厚くなれば肌の透明感が失われ、余計に老けて見えてしまうので注意しましょう。
40代でできるシミの原因
ひと口に「シミ」といっても、それができる原因はさまざまです。
ここでは、シミの主な原因とあわせて、なぜ40代になるとシミが増えるのか、その理由を深掘りしていきましょう。
原因①紫外線
シミができる原因として、真っ先に思い浮かぶのが紫外線ですね。
肌に紫外線が当たると、メラニン色素とよばれる物質が生成され、それが細胞に蓄積されると、シミとなって現れてきます。
本来、肌は“ターンオーバー(新陳代謝)”を繰り返しているため、多少の紫外線を浴びたからといって、すぐにシミができるわけではありません。
生成されたメラニン色素が、ターンオーバーによる肌の回復力を上回り、皮膚内に蓄積されてしまうことで、シミとして現れるのです。
ターンオーバーの周期は、年齢を重ねるごとに長くなっていきます。
個人差はあるものの、20代の健康な方であれば28日程度のものが、40代になると45日程度まで伸びるとされています。
紫外線には本来、ビタミンDの合成や骨の強化といった、大切なはたらきがあるのは見逃せません。
とはいえ、浴びすぎればそれだけメラニン色素が生成され、シミができやすくなってしまうので、外出時には紫外線対策を講じたいところです。
原因②化学物質
肌に化学物質が触れることでアレルギー反応が起こり、それをきっかけにシミが発生することもあります。
アレルギーを引き起こす化学物質としては、化粧品に含まれるタール色素や香料のほか、衣類やタオルに使用されているナイロンが挙げられます。
また、漆(うるし)やイチョウといった植物由来のアレルギーをもつ方は、それが原因となってシミができることもあるので、近づけないように注意しましょう。
肌にかゆみやかぶれなどの異常がみられた際は、こういった化学物質によるアレルギー反応の可能性を考慮し、日頃から気をつけるようにしたいものです。
原因③ストレスやホルモンバランスの乱れ
紫外線や化学物質ばかりではありません。
シミの原因となる意外な犯人はほかにもいます。
それは、あなたが日常的に感じつづけているストレスです。
ストレスの影響で“メラノサイト”とよばれる色素細胞が活発化し、メラニン色素の生成を促すことで、シミができやすくなるというわけです。
また、ホルモンバランスが乱れると、“プラスミン”というメラノサイトを活性化させる物質が生成され、同じような原理でシミを増やすことが知られています。
40代というと、早い方では親御さんの介護も始まり、お子さまの進学に頭を悩まされている方も多いでしょう。
ご自身も、更年期を迎え、イライラを抱え込んでいる方もいらっしゃるはずです。
こういった理由から、40代はストレスを溜めこみがちなうえ、ホルモンバランスが乱れやすい年齢といえます。
シミを増やさないためにも、十分な睡眠やバランスの良い食事をとり、ストレスの少ない心穏やかな毎日を送りたいものです。
原因④肌へのダメージ
肌がダメージを負うと、その部分にシミができやすくなることはご存じでしょうか?
軽い怪我ややけどなど、一時的にできた傷程度ならシミにはならず、回復することがほとんどです。
しかし、ニキビや湿疹など、治りにくく頻繁に繰り返される肌トラブルの場合、メラニン色素が蓄積されやすく、シミになりがちです。
くわえて、乾燥による肌荒れも、シミができる一因になりえます。
こういった肌へのダメージを軽減するために、スキンケアに力を入れている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、洗顔やメイク落とし、保湿の際に力を入れすぎると、摩擦によって肌にさらなるダメージを与えかねません。
40代の肌は、皮脂の分泌量やコラーゲンの減少で、若い頃より外部からの刺激に敏感になっています。
健康的な肌を保つためにもスキンケアは欠かせませんが、ご自身の肌は優しく丁寧に取り扱ってください。
40代にできやすいシミ 肝斑
シミにもさまざまな種類があり、年代によってできやすいものと、できにくいものがあります。
40代の方に発生しやすいシミの代表例として挙げられるのが、“肝斑(かんぱん)”です。
頬や額、口の周辺などに左右対称で薄茶色のシミが現れるという特徴があります。
肝斑は40代の方に多くみられるシミですが、平均閉経年齢である50~55歳を超えると発生しにくくなり、徐々に薄くなるケースも見受けられます。
しかし、セルフケアだけで改善するのは難しいので、今すぐ肝斑を薄くしたいのであれば、医師に相談するのが得策でしょう。
肝斑ができる具体的なメカニズムは解明されていないものの、紫外線だけでなく、ホルモンバランスの乱れが関与しているのではないか? と考えられています。
40代は更年期に差しかかる年齢であり、女性ホルモンの分泌が乱れがちです。
妊娠や経口避妊薬の服用によりホルモンバランスが崩れた際にも、肝斑が発生するケースがあることから、そのように推察されています。
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40代のシミにおすすめの美容医療
シミをご自身の力だけで薄くするのは、難しいものです。
できてしまったシミがどうしても気になるようなら、美容医療を専門としたクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
以下では、40代の方のシミに対処できるおすすめの美容医療を紹介します。
レーザートーニング
レーザートーニングは、肝斑へのアプローチに有力とされる治療法です。
肝斑の治療に際して、これまでレーザー治療は禁忌とされてきました。
というのも、一般的なレーザーは照射部位にムラが生じやすく、位置によってはエネルギーが強すぎるあまり、やけどを負うリスクをはらんでいたからです。
その点レーザートーニングなら、肌に余計なダメージを与えず、メラニンを少しずつ壊すことができます。
なお、レーザートーニングは1回で治療が終わるわけではなく、1~2週間の間隔を空けつつ、5~10回程度根気よく続ける必要があります。
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PQXピコレーザー
PQXピコレーザーとは、レーザー機器メーカー“Fotona社”が製造した機器を用いて、1ピコ秒(1兆分の1秒)という超高速の照射秒数でメラニン色素を粉砕する治療法です。
シミやそばかす、くすみに対するアプローチとして活用されており、熱による肌への負担がほとんどないことが特徴です。
また、ダウンタイムが短く、少ない回数で治療を終えることができます。
シミの除去であれば、基本的に1~3回程度、施術を受けることとなります。
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Qスイッチヤグレーザー
シミやそばかすなど、色素沈着を起こすタイプの肌トラブルに対応できるレーザー治療が、Qスイッチヤグレーザーです。
吸収が高い532nmと穏やかに吸収される1,064nm、波長の異なる2種類のレーザーを適宜使い分けることで、さまざまなタイプのシミに対処できます。
シミの濃さやサイズによってレーザーの出力が調整されるので、肌への負担もそれほど大きくありません。
Qスイッチヤグレーザーは、ピコレーザーと比べてレーザーの出力が強いため、メラニン色素の濃いシミの除去に適しています。
破壊されたメラニン色素は、肌のターンオーバーによって排出され、個人差はあるものの施術後4週間程度で目立たなくなるでしょう。
薄いシミであれば、少ない施術回数で効果を実感できることもあります。
フォトRF(IPL光治療)
「一部のシミを消すだけでなく、顔全体を健康的に見せたい」とお考えの方におすすめの美容医療が、フォトRFです。
提供するクリニックによっては、“美白オーロラ”や“IPL光治療”などともよばれています。
フォトRFは、光エネルギー(IPL)と、高周波(RF)を組み合わせた治療であり、シミやそばかすだけでなく、シワやたるみへのアプローチとしても有効です。
シミや赤みなどに反応し、温熱作用をもたらす光エネルギーと、肌のターンオーバーを促す高周波により、肌全体をイキイキとさせる効果が望めます。
過剰に生成されたメラニン色素にも作用するので、広範囲におよぶシミやそばかすも目立ちにくくなります。
なおフォトRFは、3~4回程度を目安に、施術を受けるのが一般的です。
なかには1回で効果を実感される方もいらっしゃいますが、繰り返し施術を受けたほうがより長いあいだ、効果を実感できます。
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自宅でできるシミの予防法
いつまでも健康的で若々しい肌を保つには、それらの原因に直接アプローチして、予防に努める必要があります。
以下では、ご自宅でも実践できるシミの予防法をお伝えします。
紫外線対策
シミ予防としてまず取り組みたいのが、紫外線対策です。
なるべく紫外線を浴びないよう、日焼け止めやUVカット成分が含まれた化粧品を使用するよう心がけましょう。
なお、これらの製品には汗で流れ落ちてしまうものもあるため、こまめに塗り直すことが重要です。
あわせて、帽子やサングラス、アームカバーといった紫外線を防ぐ効果の見込めるグッズを着用することもおすすめします。
紫外線の量は、季節によって違いはあるものの、1年中降り注いでいます。
紫外線対策というと、日差しの強い春から夏にかけてするものといったイメージがあるかもしれませんが、シミの発生を防ぐなら年間を通して取り組みたいところです。
スキンケア
シミの発生を防ぐには、正しいスキンケアが欠かせません。
まずは、洗顔料とぬるま湯を使い、しっかりと汚れを洗い流しましょう。
また、洗顔後はすぐに化粧水で保湿してから、乳液やクリームを塗り肌を保護します。
先ほどもお伝えしましたが、スキンケアのポイントは、肌を傷つけないよう、優しく行うことです。
力を込めてゴシゴシとこすってしまうと、摩擦によって肌が傷つき、かえってシミができやすくなってしまいます。
肌質に合わない洗顔料や化粧水を使っていると、それが原因でシミが発生する場合もあるので、ご自身に合うアイテムを使いましょう。
生活習慣の改善
肌のターンオーバーを促し、シミのない肌を目指すなら、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
毎日の生活で、バランスの良い食事や十分な睡眠時間、適度な運動を意識することでホルモンバランスが整い、肌の新陳代謝が促進されます。
それから、喫煙習慣のある方にはつらい話かもしれませんが、シミの発生を防ぎたいのであれば、喫煙はできるだけ控えたいところです。
タバコは血行を悪くするだけでなく、シミの発生を抑えるビタミンの消費を早めてしまうともいわれています。
また、長年喫煙を続けていると、肌にハリがなくなり、シワが深くなるといった悪影響も避けられないため、タバコは美容の大敵といっても過言ではありません。
40代でシミを増やさないためには原因に応じた対策が必要
今回は、40代でシミが増える原因とその予防法およびシミに特化した美容医療についてお伝えしました。
年齢を重ねるごとに、肌のターンオーバーの周期は長くなり、シミができやすくなります。
日々のストレスやホルモンバランスの乱れなど、40代ならではの要因が重なることでも、シミはますます色濃く、広くなっていきます。
いつまでも若々しい健康的な肌をキープするためには、日頃から紫外線対策とともに、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
もし、メイクだけでは対処できないようなシミができてしまったら、美容医療の受診も検討したいところです。