公開日: 2024年11月13日
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は何cc程度が適量?
目次
ほうれい線は、見た目の印象を左右する要素の一つです。
加齢とともに溝が深くなっていくのを防ごうと、ヒアルロン酸注入を検討する方も増えています。ただし、注入する量を間違えると不自然な仕上がりにもなり得る施術であるため、適量を知っておくことが大切です。
そこで本記事では、ほうれい線に注入するヒアルロン酸の適量を、施術に際して押さえておきたい項目とともにご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ほうれい線にヒアルロン酸を注入する理由
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、たるみを改善し、溝を浅くする目的で行われます。
ヒアルロン酸は体内でも生成されている成分であり、その保水力の高さで肌にハリを与えています。しかし体内にあるヒアルロン酸は、30歳を過ぎたあたりから、年齢を重ねていくにつれて徐々に減少していくのが一般的です。それはほうれい線においても例外ではないため、注入して補うことで、若々しい印象を与えることができます。
またヒアルロン酸注入は、身体への負担が少ない施術とされています。
もともと体内にある物質を注入するため拒否反応が出にくいことにくわえて、施術は1時間ほどで完了し、メスを入れる必要もありません。さらには即効性にも優れており、大きな費用対効果を得られる可能性が高いのも魅力の一つです。
気軽に受けられ、身体的・金銭的な負担も比較的少ないヒアルロン酸注入は、ほうれい線でお悩みの方にとって心強い味方だといえます。
ほうれい線に注入するヒアルロン酸の適量は何cc?
ほうれい線に対して注入するヒアルロン酸の適量は、片側あたり0.5~1ccほどとされています。ただしほうれい線が長い、あるいは深い場合には、2~3ccほどのヒアルロン酸を注入することもあります。肌質や年齢によっても変わるなど、注入するヒアルロン酸の適量には大きな個人差が生じてくるのです。
ヒアルロン酸をほうれい線へ過剰に注入した際に起こりうるリスク
ほうれい線を目立たなくする効果が期待できるヒアルロン酸ですが、過剰な注入には以下のようなリスクが伴います。悩みを解消するために施術を受けたにもかかわらず、後悔してしまうことがないように、すべて確認しておきましょう。
顔の自然なラインやバランスが崩れる
ほうれい線にヒアルロン酸を注入し過ぎると、フェイスラインや、顔の左右のバランスが崩れてしまうおそれがあります。
ヒアルロン酸は前述の通り、その優れた保水力で肌にハリを与える成分です。ただし過剰に注入すると、その部分にだけ異常なふくらみが生じ、不自然でバランスの悪い顔つきになってしまいます。
そのため、ほうれい線を目立たなくすることだけを考えるのでなく、顔全体のバランスを考慮しながら施術を進めてもらうことが大切です。
笑顔が不自然になる
笑ったときに不自然な印象を与える可能性があるのも、ほうれい線へのヒアルロン酸注入における注意点の一つです。
先述したように、ヒアルロン酸を過剰に注入すると、異常なふくらみが生じます。注入する位置がずれて頬にそのふくらみが生じると、笑顔をつくったときに不自然な盛り上がりができ、バランスの悪い表情になります。あるいは、ヒアルロン酸注入がうまくいったとしても、せっかく目立たなくなったほうれい線を作らないようにと、ぎこちない笑顔になってしまうこともあるでしょう。
また施術時にブロック麻酔を使用すると、一時的に顔を動かしにくくなる可能性がある点にも注意が必要です。
ヒアルロン酸注入で使用される注射針は細く、刺したときの痛みはそれほど大きくありませんが、痛みが心配な場合にはブロック麻酔を打ってもらえます。ただし、ブロック麻酔の効果は術後2~3時間ほど続くため、施術が終わった直後は顔が動かしにくくなる可能性があります。マスクの着用などである程度ごまかすこともできますが、それでもデメリットだと感じる方はいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、ブロック麻酔による顔への影響はあくまでも一時的なものです。ブロック麻酔で使用される針も細くて比較的痛みが少ないうえ、穴もメイクで隠せる程度なので、施術の痛みが心配な方は、遠慮せず医師に相談することをおすすめします。
頬や唇がパンパンに膨れる
ほうれい線にヒアルロン酸を注入する際の注意点としては、頬や唇が腫れてふくらんでしまう可能性があることも挙げられます。
顔のパーツのなかでも、頬と唇はヒアルロン酸注入の影響を受けやすい部位といわれています。ほうれい線は両者に近い場所に位置しているため、ヒアルロン酸を注入する場所が少しでもずれると、これらがパンパンに膨らむおそれがあるのです。
万が一そのような事態に陥ってしまった際は、患部を冷やしながら1週間ほど様子を見てみましょう。通常の副作用であれば、この方法で自然に治まるケースがほとんどです。
それでも改善されない場合や、どうしてもすぐに対処したい事情があるときには、施術を受けたクリニックに相談して適切な処置を受けてください。
皮膚の伸びやたるみが生じる
ヒアルロン酸の過剰な注入によって、皮膚の伸びやたるみが生じる場合もあります。
通常、ハリが失われてへこんでいる部分にヒアルロン酸を注入しても、皮膚に悪影響が出ることはありません。しかしある程度のハリがありつつ、へこみもない部分へ過剰にヒアルロン酸を注入すると、体内に吸収されたあとに皮膚の伸びやたるみが生じます。ほうれい線が気になる年齢になると、一度伸びてしまった皮膚は元に戻りにくいため、注意しておきたいところです。
ほうれい線へのヒアルロン酸注入で失敗しないためのポイント
続いては、ほうれい線へのヒアルロン酸注入を受けるうえで、失敗しないために知っておきたい2つのポイントを解説します。
前項でご紹介したリスクを減らせるように、どちらも押さえておきましょう。
ポイント①初回から大量に注入しないようにする
初回の施術では注入してもらう量を控えるのが、ヒアルロン酸注入で失敗しないためのポイントの一つです。
一般的に、ヒアルロン酸注入は、複数回行うことで肌を理想の状態へと近づけていきます。なぜなら、ヒアルロン酸は時間が経過すると体内に吸収されていくうえ、一度で大量に注入すると不自然な仕上がりになるおそれがあるからです。
「できるだけ早く効果を感じたい」と焦る気持ちもあるかと思いますが、まずは少量の注入から試してみてください。
また当然ですが、初回だけでなく2回目以降の施術においても、注入する量には気をつけなければなりません。初めての施術で効果を実感すると、「気になる部分がまだあるからもっと注入したい」「効果が切れないうちにもう一度施術を受けたい」と考えてしまうものです。
焦って大量に注入しても逆効果になる場合がほとんどなので、初回の結果に満足しても、冷静にそのあとの治療方針を考えていくことが大切です。
ポイント②ヒアルロン酸注入の実績が多いクリニックを選ぶ
施術を受けるクリニックは、ヒアルロン酸注入の実績が豊富なところを選びましょう。
ヒアルロン酸注入は、多くのクリニックが取り扱っているポピュラーな施術です。ただし、注入する位置や量を正確に見極めるのには高い技術が必要であり、どのクリニックで施術を受けても同じ仕上がりになるわけではありません。
より満足できる施術を受けたい場合は、クリニックを選ぶ際に、公式ホームページやSNSでヒアルロン酸注入の実績を確認しておくのがおすすめです。実績が豊富なクリニックであれば、肌質や症状を考慮し、理想的な仕上がりにしてもらえる可能性が高くなります。
また、症例の写真が掲載されていれば、あわせて確認しておきたいところです。ヒアルロン酸注入の仕上がりは、担当する医師の技術だけでなく、美的感覚にも左右されます。ご自身の理想に近い症例の写真があれば、満足のいく施術がきっと受けられるはずです。
ほうれい線に注入したヒアルロン酸が持続する期間は?
ほうれい線にヒアルロン酸を注入すると、その効果は半年~1年ほど持続するといわれています。
効果が切れるとすぐにほうれい線が目立ってくるわけではなく、さらに1年ほどかけて、徐々に術前の状態へと戻っていくのが一般的です。
そのため効果がなくなったと感じても、実際には前回注入した部分にヒアルロン酸が残っている可能性があります。2回目以降の施術では、まだ残っているヒアルロン酸が土台の役目を果たし、効果の持続する期間が長くなるということも考えられます。
ただしヒアルロン酸の効果が持続する期間は、適量と同じように個人差が大きいものです。ご自身のほうれい線の状態を踏まえつつ、適量のヒアルロン酸を定期的に注入するのがよいでしょう。
ほうれい線へのヒアルロン酸は、片側あたり0.5~1ccほど注入するのが一般的
今回は、ほうれい線に注入するヒアルロン酸の適量を、施術に際して知っておきたい項目とともに紹介しました。
ほうれい線に注入するヒアルロン酸は、片側あたり0.5~1ccほどが適量といわれています。ただしこの量はあくまでも目安であり、ほうれい線の長さや深さによって個人差が生じます。
ヒアルロン酸を注入する量はご自身で判断することができないため、医師と相談しながら、治療の方針を決めていきましょう。
藤井クリニックは、ヒアルロン酸治療を多くこなしてきた美容皮膚科・内科です。
17年にわたり培ってきた技術で、皆様の美しさをより一層引き出すお手伝いをさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。